ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」雑感(というか悪口)

この作品はパロディです。原作の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

という風に一言添えてくれないですかねぇ。原作の設定を跡形もなく改変するなら、タイトルも「ビブラート呼吸法の事件手帖」とか別物にしてくださいよ。それなら、私もわざわざ好き好んでこんなドラマをチェックしてイライラすることもなかったのに…。

黒髪ロングで細身で巨乳で物静かでメガネな栞子さんを、日本で最もイメージが遠い女優、剛力(敬称略)が演じるという冒涜的且つ背徳的な行為で放送前から話題となったドラマ版ビブリア。私も原作を愛し、栞子さん愛するファンの1人なので、当然のことながら憤懣やるかたない思いでドラマを視聴していたのですが、冷静になってよく周囲を見渡してみると、剛力以外にもいろいろとひどすぎる。五浦大輔役がAKIRA(敬称略)ってのも異常なキャスティングですよね。

栞子さんは年上のおねーさんであることに意味があるのに、なんでハタチの小娘と三十路のオッサンの物語になっているんですか。めぞん一刻で、管理人さんが五代より年下とかだったら、まったく話が変わってくるでしょうに!

極度の人見知りで辿々しい口調だけど、本に関する話題だけは饒舌になるという栞子さん自身のキャラ設定も華麗にスルーされ、ただ滑舌が悪いだけのキャラになっていました。まぁ、剛力も滑舌が悪い人の演技だけはなかなか上手いと認めざるを得ませんけど。

妹の文香が、文也という弟に変えられていたのもムカつく改悪の1つ。ジャニーズをねじ込みたいがためにムリヤリ弟に書き換えたんですからひどい話ですよ…。最後、剛力がAKIRAにうちで働かないかと誘うとき、「書店員の仕事って意外と重労働なんです。だから、男手があると助かるんです」とか言っていましたけど、お前弟がいるじゃん!! 妹じゃなくて弟がねっ!! ……まったく、考えなしに原作のキャラを勝手に弄るから、こうやって辻褄が合わなくなってくるんです!

大輔が就職活動途中に立ち寄った喫茶店でのやりとりもドラマ完全オリジナル。これ以上また余計な改悪を重ねるのか……と思っていましたが、メガネのマスター(鈴木浩介)が非常にいいキャラしていましたので、正直ここは悪くない改変だったかなと。ここまでずっと剛力とAKIRAの棒演技を聞かされていたせいか、演技がものすごく上手に見えて感動しましたしね。やっぱりプロの俳優・女優は違うなぁ。

演技というと、ハローワーク相談員を演じていたサッカー日本代表の内田篤人選手も意外に達者でびっくり。短い1コマではありましたが、何の違和感もなくドラマに溶け込んでいたと思います。

配役と設定がメチャクチャに弄られているのに対し、脚本は意外とまともだったというか原作に忠実でしたので、普通に見応えがある内容。アームチェアディテクティブの如く、僅かな伝聞と本の知識を頼りに次々真相を言い当てる姿は、例え剛力といえど爽快感がありました。原作への思い入れを差し引けば、実はそんなに叩かれるべきドラマではないのかも…。

と言いたいところですが、BGMは原作云々に関係なくおかしいでしょ!! 静謐な古本屋店内にて流れる陽気なBGM……ってどういうセンスですか(笑) なんでこんな思わず踊りだしたくなるようなダンサブルBGMばかりなのか理解できません! 明らかに作風にも場面にもそぐわないアホBGMが繰り返されるんだもんなぁ…。

とりあえず、言いたいことは全部言えたので少しすっきりしました。来週からは見る気まったくありませんので、あとはどうぞお好きにやってくださいませ。

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

著者/訳者:三上 延

出版社:アスキーメディアワークス( 2011-03-25 )

定価:

Amazon価格:¥ 637

文庫 ( 307 ページ )

ISBN-10 : 4048704699

ISBN-13 : 9784048704694


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  1. 恐らく、これはパロディなんでしょう。

    http://kyoko-np.net/2013011401.html

    この記事に書いて有る様に、ビブリアのパロディのビブリオと言うのが存在しており、主人公は同名でも短髪癖毛とありますし、妹も文香から弟で文也となっています。
    恐らくですが、こちらのネタを題材に話を構成したんではないですかね。
    もっとも、差し止めになったようなので、今後どうなるかはわかりませんが・・・まあ、このドラマは打ち切った方が良い気がしますけどね。
    原作を逸脱しておいて、良く平気に世に出せるもんだとつくづく思いますよ。

  2. と思ったら、これは虚構なんですね;;;;
    大変失礼しました;;;
    とはいえ、現実にミスキャストなんですし、やめた方が良い気がしますけどねぇ・・・
    しかし、なんてややこしいニュースなんだ;;;;

  3.  凪 蒼真さん
    なまじ文才があるゆえ、虚構新聞とでかでか書かれてあっても内容を信じてしまう人は出てくるのですね~。まぁ、ネット住人はトピックだけに釣られてしまうケースがしばしば。Twitterとかだと中身読まずにそのまま鵜呑みにしちゃう人も多いですし。

    さすがに天下の月9がパロディ作品を元ネタにドラマ化はしないですよ。天下の月9が元ネタを無視してパロディ作品をやるのはどうなんだと言いたいところですけど…。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。