裁判所に行ってきました

いえ、別に誰かに訴えられたわけではないんですが! 訴訟を起こしたわけでもなく、ただ単に傍聴人として、一度「裁判」というものを見学してみたかっただけです。

というのも今、リーガルハイにドハマリしてしまいましてねー。半沢直樹に引き続き堺雅人さんが主演されているフジテレビのドラマですが、これがもう~~ホントに面白くて! 元々リーガルハイに限らず法廷ドラマは昔から大好きでしたし、ゲームでも逆転裁判・有罪×無罪・THE 裁判員などいろいろやってきた私なので、本物の裁判はどんなものなのか、いずれこの目で確かめたい思いはあったんですよ。

「異議あり!」と力強く反論を展開する弁護人。鞭を振るいカンペキな勝利を目指す検察官。木槌を叩きながら「静粛に!」と叫ぶ裁判官。ムジュンを突かれて慌てふためく証人。そして、土壇場で明らかとなる真犯人…! そんな法廷バトルが繰り広げられることを期待して!(結論から言うと全然そんなことなかった)

最初に傍聴したのは、傍聴券も交付された高等裁判での傷害致死事件。思いの外モダンな作りだった法廷内を物珍しげに見回していたら、手錠と腰紐で縛られた被告人が入廷してきて、否が応でも高まる緊張感。固唾を飲んで裁判の行方を見守ろうとする私。すると、冒頭でいきなり判決文を読み始めやがった裁判長!

要するに、もう既に議論は終わっていて、今回はただ判決を命じるだけだったんですね…。結局、最初から最後まで裁判長による判決理由の朗読が続いて、検事も弁護士も一言も喋ることなくそのまま閉廷。私が期待していた法廷バトルとやらは一切行われませんでした。

判決が下される瞬間を目撃できたのは貴重な経験でしたが、あくまで私が見たかったのは弁護士と検察の激しいやりとり。このまま手ぶらで帰るわけにはいかないということで、その辺でやっている別の裁判を適当に傍聴してみることにしました。

次なる事案は強盗致傷。いわゆるひったくり事件で、大阪では日常的にありふれたポピュラーな犯罪です。こちらは裁判員制度を採用した裁判員裁判でもあり、3人の裁判官と8人の裁判員が対面にずらっと並んでいて圧巻。弁護士と検察が積極的に意見を述べ合う様は、私が期待していた裁判風景にかなり近いものでした。

ただ、ドラマやゲームの裁判との大きな違いは、弁護士VS検察の構図が明確でなかったこと。互いが被告人や証人への質問を繰り返すだけで、検察と弁護士が直接言葉を交わすことはなかったです。つまり「異議あり!」みたいな展開はなく、丁々発止の議論もなかったというわけ。

それでも生の裁判は充分に見応えがありましたよ。本物の裁判って、もっと専門的な用語が飛び交う敷居の高いものを想像していましたが、全然そんなことはないんですね。丁寧に事件と裁判の経緯を説明しながら進行してくれるので、予備知識ゼロで何気なくふらっと立ち寄った私でも、すぐに裁判の概要が頭に入ってくる。考えてみたら、検察や弁護士というのは、自分の主張をわかりやすくプレゼンできるプロなんですよね~。

ちなみにこの裁判で最も印象的だったのは、被告人が街中でなかなか見かけないレベルの超イケメンだったこと!! 女性のハンドバッグをひったくった窃盗犯なんて、どうせみすぼらしいオッサンだろ……と思い込んでいたら、竹野内豊さんのワイルドさと乙武洋匡さんの爽やかさを兼ね備えた俳優顔負けのルックスだったのでびびりました!

このイケメン被告は容疑を全面的に否認。スマートな質問の受け答えに知的さを感じさせ、とても1~2万程度の小銭欲しさにひったくりに手を染めるようなショボイ犯罪者とは思えない。真面目な会社員として金に困った様子もなく、無罪を信じて健気に帰りを待っている彼女もいるリア充でしたし、これはさすがに冤罪なのでは!?

ところが、検事が調書を読み上げると前科ありまくりで経歴真っ黒(笑) 過去にひったくりを2回繰り返し、挙げ句はひき逃げ事件まで…。う、う~ん、じゃあやっぱりこいつが犯人だよなぁ。ていうか、弁護士側の主張だけ聞いていたら「これは無罪だろ!」と思ってしまいますし、検察側の主張だけ聞いていたら「これは有罪だろ!」と思ってしまう。他人の言葉に影響されてころころ意見が変わってしまう風見鶏な私は、とても裁判員は務まりそうにありません(笑)

不謹慎を承知でいえば、生の裁判はすごく面白かった! 検察、弁護士、裁判官、それぞれ喋りが達者で、まるで台本を読み上げているような明朗でわかりやすい語り口。その上、被告人が俳優のようなイケメンだったこともあって、本当にドラマの世界が目の前で繰り広げられているような錯覚。期待していた“法廷バトル”こそ見られなかったものの、普段TVでやっている法廷ドラマ(リーガルハイを除く)の世界観は、意外と本物の裁判から遠くなかったんだなというのが私の感想です。

こんなお芝居では味わえないリアリティ溢れる(というかリアル)法廷ドラマが、誰でも無料で観賞できるんですからお得ですよ~。それもライブならファンクラブ会員でしかゲットできないような超S席で! 登録手続きやら手荷物検査やらの煩わしさも一切なく、途中入廷も退廷も自由にできる裁判は、本当に気軽に傍聴できるんです。

一番のネックは“平日しかやっていない”ことですけど、チャンスがあれば是非皆さんも裁判所に足を運んでみて欲しいですね。狙い目は地裁の初公判。既に議論がし尽くされている高裁よりも、検察も弁護士もやる気満々でプレゼンしてくる初公判が絶対見応えありますよ!

リーガル・ハイ Blu-ray BOX

販売元:TCエンタテインメント( 2012-12-05 )

定価:¥ 30,456 ( 中古価格 ¥ 19,345 より )

Amazon価格:¥ 29,475

時間:528 分

7 枚組 ( Blu-ray )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 浅生さんは本当にアグレッシブだなぁ。
    個人的には見習いたいところではありますが。

    そんな浅生さんに遊んで頂きたいのがDSソフトの「THE 裁判員」でしょう。
    おそらく浅生さんが感じた実際の裁判のイメージとのギャップや矛盾が
    シニカルに描かれている作品なのでプレイしてみてください。
    原画もエロゲではお馴染みの上田メタヲさんですし。

  2. さすが管理人さん裁判傍聴とはお目が高いでも本当のねらい目は離婚訴訟ですよ!
    ストーカー事件の訴訟も面白いみたいですよ!特に離婚訴訟はやっぱり人間関係の
    もつれなんで楽しめるみたいです。

  3. 裁判レポ面白かったです。
    正真正銘“生の”人間ドラマですもんね。
    平日に時間を確保できたら行こうと思いました。

    でもやっぱり裁判員は大変そうだなぁと。
    「有罪×無罪」のように検察側・弁護側のどちらも正しい気がして、
    判断に迷い、特に殺人事件だと心折れそうです……。
    一生の間に裁判員になる確率は数%程度だそうですけど。

    >(歌麿さんコメント)本当のねらい目は離婚訴訟
    「ホンマでっか!?TV」で聞いたのですが、トップクラスは凄い世界みたいですね。

    旦那が離婚裁判の場で悪びれもせず、
    「妻と愛人どちらかだけなんて選べない。
    妻とも愛人とも一緒に暮らしていきたい。(注:妻と愛人が同居してほしいらしい)
    愛人の子供とも一緒に暮らしたい。」
    と淡々と発言したとのこと。
    こんなダメ発言をしているのに、この夫婦は結局元鞘に戻ったらしいです。
    見た目はごくフツーの夫婦に見えるそうなのに。

  4.  草薙静流さん
    「裁判所へ傍聴に行く」という発想自体、チョット引かれる行為だとは自覚しています。でも一度行ってみると裁判所に対するイメージも変わってきますよ~。

    >浅生さんに遊んで頂きたいのがDSソフトの「THE 裁判員」
    「THE 裁判員」は、当時アゴストさんのススメでプレイさせてもらいましたね。シンプル2800シリーズの廉価ソフトでありながら、やり応えのあるシナリオが素晴らしかったです(今Amazonだとプレミア化している…)。

    裁判員制度が施行された同じタイミングで発売された「有罪×無罪」といい、裁判員を題材にした作品は良作揃いでしたから、3DSでも続編出して欲しいんだけどなー。

     歌麿さん
    殺人や強姦などの重たい事件の裁判はあんまり見る気がしないので、できるだけ軽めの刑事事件、もしくは民事の方がいいですね。ただ調べてみると、民事裁判は展開がわかりにくく、赤の他人が傍聴してもつまらない派が結構多い。それでも、一度くらいは機会があれば見てみたいものですが~。

     アゴストさん
    法廷は厳粛な場ではあってもそれほど空気は重苦しくなく、裁判長は時折笑顔を見せながら朗らかな雰囲気。裁判員も心なしかうきうきしながら質問していました(相手がイケメンだったからかもしれませんが)。

    無論、事件内容によって雰囲気は大きく違うでしょうが、裁判といってもそこまで身構える必要はないことを学びましたね。これで将来的に誰かに訴えられたとしても、過度に緊張することなく、のびのびと証言できそう!

    >「ホンマでっか!?TV」で聞いたのですが、トップクラスは凄い世界
    その回は私も見ていましたね。ただ、離婚裁判となると究極的には夫婦が解決する問題ですから、「愛人と一緒に暮らしたい」とかバカげた発言でも、妻がそれを許容したなら他人がとやかく言うことではないなーと思ってしまう。傍聴してもモヤモヤした気分で終わりそう。