菅野ひろゆきさんが逝去

菅野ひろゆきさんが脳梗塞で逝去。著名人の訃報で、こんなにショックを受けたことはないです。今日1日はずっと気分が滅入っていました。今でもまさかという思い。今年の夏頃に大病を患って、生死の境を彷徨っていたのは知っていましたけど、現場復帰してすっかり元気になられたと思っていただけに…。

菅野さんは、とても偉大なゲームクリエイターでした。アカデミックでありながら、感情に訴えかける叙情的な文章も得意とするシナリオ。キャラクターは男女等しく魅力的で、ゲームシステムは常に斬新なアイディアを取り入れていました。

晩年は少しイメージを落としていましたけど、そんなもの今までの積もり積もった感謝の念から少し財産を減らしただけ。仮に駄作を100本作ろうが、まだまだ菅野さんへの愛情はトータルでプラスでしたよ。日本を揺るがす凶悪犯罪でも起こさない限り、私の菅野さんへの愛情がマイナスに転じることはなかったです。

EVE、YU-NO、Exodus Guilty、探偵紳士、ミステリートの5本はどれも想い出深い作品。中でも鮮烈な印象を残しているのがYU-NOですね。菅野さんの最高傑作といえば、やっぱりこれでしょう。エロゲ史上最高のシナリオ……とまでは申しませんが、エロゲ史上最高の“シナリオとシステムの融合”であったのは間違いない

量子力学における多世界解釈をヴィジュアル化して感覚的にわかりやすく、ゲーム性をも付加したA.D.M.Sはゲーム史に残る大発明。リフレクターを使い平行世界をくまなく移動し、BAD ENDの袋小路に迷い込んでしまったら、宝玉セーブで印を付けておく。いつか解決法を得てこの時間軸に戻ってくるために!

感覚的には、Steins;Gateでオカリンが行うタイムリープを、自分の意志で自由なタイミングで選べるというものですね(Steins;Gateは多世界解釈ではないので、厳密には両者は別物)。どの世界線、どの時間軸に飛ぶかも自分の判断に委ねられているため必然的に難易度は高く、プレイ時間(約40時間)のおよそ半分は、トライアル&エラーであーでもないこーでもないと試行錯誤している時間。でも、そこを切り抜けられたときの快感は格別だったんです。

菅野ひろゆきさんに哀悼の意を表すためにも、今こそYU-NOのリメイクしてくれませんかね…。もしくはSONYがさっさとセガサターンのゲームアーカイブスに着手して、サターン版YU-NOをPS3なりVITAなりでプレイできるようにして欲しい! YU-NOのダウンロード価格は定価でも構いませんので! え、定価は8,190円…? もうそれでもいいから!!

もう一つ残念なのは、今回の訃報によって、ミステリートが永遠に未完になってしまったこと。残されたスタッフでミステリート2は強引に完成させるんでしょうけど、どうせゾンビの同級生はプリンセスみたいな出来になるのは目に見えている。ミステリート2で、もう一度本気の菅野さん見せて欲しかっただけに、それが叶わなくなったのは無念の一言です。

菅野ひろゆきさんのご冥福をお祈り致します。

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