即売会での2次創作を認める同人マーク(仮)のデザイン案を公募

TPP加盟による著作権の非親告罪化で同人活動の禁制が危惧されている中で、ラブひな・ネギまの赤松先生が同人マーク(仮)なるものを発案。即売会のみ有効な限定的著作権解除、言わば著作権の1日フリーパス券のようなもので、これにより長らく黙認によって見過ごされてきた同人誌が、正式に合法化される見込みになりそうです。


これは著作側・同人作家側が互いに歩み寄ったベストな折衷案だと個人的に思いますね。今までと比べれば同人作家側は多少不自由さを強いられることになりますが、キチンと認可を受けた上で今後同人活動できるのは、同人作家の地位向上にも繋がるでしょう。

基本的には大賛成なアイディアなんですけど、1つ気掛かりなのは即売会のみ販売を認める符号だと、同人ショップには本を卸せないということ。私のようなコミケにそうそう足を運べない地方民(最近は毎年のように行っておりますが…)からすれば、ショップの委託販売こそが頼みの綱ですから、そこがクリアされなくては何も意味を成さなくなってしまう…。

ですから、「同人誌ショップへの一定期間販売許可」の文言を加えて欲しいなぁと。例えば、コミケ用に頒布された同人誌は、とらのあなやメロンブックス等で半年間販売していいとか。


一応、その辺は作家の裁量に委ねられていて、「ショップ委託販売も許可する」ことを追記できるようにはなっているそうですが、こういうのって結局漫画家個人の意志ではなく出版社側の都合で横並びに決められてしまいそうですから、ショップ委託禁止がスタンダードになりかねないんですよね~。そこだけが心配です。

なんにせよ、こんな面倒な上に利益にもならないことを自ら率先してやり遂げようとしてくれる赤松さんには頭が下がりますよ。立場的にはいち漫画家に過ぎないというのに、この旧態依然とした漫画業界を変革するために様々な活動で日々奔走してくださっている。既得権益を守ることに必死な日本の出版業界相手に並大抵な苦労じゃないと思うんですよね。まるでWBC参加に向けて多方面と折衝に当たっていた阪神の新井選手のようです。加藤コミッショナーは何をやっているんだという話。

コミケという規模が大きくなりすぎたイベントを、いつまでもグレーゾーンで据え置くわけにもいきませんから、いずれはメスを入れるべき問題でした。TPP参加には是非がありますが、同人誌を白黒ハッキリさせる意味では良いきっかけになれたんじゃないでしょうか。

魔法先生ネギま!(38)<完> (講談社コミックス)

著者/訳者:赤松 健

出版社:講談社( 2012-05-17 )

定価:

コミック ( 192 ページ )

ISBN-10 : 4063846709

ISBN-13 : 9784063846706


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL