残響のテロル
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去年、都庁を観光しておいて良かった。自分の見知って思い入れある場所が、このようにテロの標的として爆破されてしまうと、より衝撃が増します。9.11を彷彿とさせる大惨事に、沸々と込み上げる不謹慎な興奮が抑えきれません。ああ、ついでに大阪のコスモタワーも爆破して!!

東京都庁への爆弾テロという大惨事を受けて、警察は緊急対策本部を設置。刑事ドラマではお馴染みのシーンですが、この雰囲気すごく好きなんですよね。警察の威信をかけて犯人を捕まえてやるという意気込みが感じられて、ドキドキワクワクしてきます。特に刑事部捜査一課長の倉橋さんはめちゃくちゃ渋くてカッコイイので応援したくなる!! 壮年の坊主頭はたまんないね。

15年前、不審死した議員秘書に絡む陰謀を追い、捜査の手を派閥の領袖にまで伸ばした芝崎。しかし、その領袖が警察庁出身であったことから、彼は文書課へと飛ばされてしまう。敏腕でありながら窓際に配属された経緯には、こんな事情があったんですね。ついでに、彼は広島出身で被曝2世らしい。長髪・髭・被爆者の子供……まさか全聾設定はないよね?

アニメ好きのロリコンにアニメ好きの猟奇殺人者と、アニメ好きの異常犯罪者が次々現れてアニメオタクの肩身が狭い昨今。その影響を受け、内容が思いきりクリティカルヒットしてしまったPSYCHO-PASS新編集版第4話は放送自粛という悲劇。頼むから残響のテロルが放送されている間、アニメ好きのテロリストは大人しくしていてくれ…!

「ブドウの木を植えた天使様」とは、エデンの園にブドウの木を植え神の怒りを買った、赤い蛇の異名を持つ天使サマエルのこと。「FEZ5889」は警察の捜査資料ナンバーで、日射病になるまで生徒を走らせ続けた高校の体罰事件を示したもの。この「赤い蛇」「走らされる」という2つのキーワードから、柴崎は赤いカラーリングが施されている“首都新宿線”を割り出した。

FBIから捜査協力として派遣されたすごごごーい科学者のハイヴが、スピンクスを更に追い詰めるための次なる一手。それは自らスピンクスを騙り、羽田空港での爆破テロを示唆した犯行予告を出すこと。ニセ予告を受けたナインとツエルブは、ハイヴの思惑に勘付きながらも爆破阻止のため羽田空港へと向かった。

ハイヴって15歳なんだ!? 天空に舞う蒼き風の人と1歳しか違わないじゃないですか!

リサちゃん、サークルクラッシャーですなぁ。彼女が来てからというもの、スピンクスの計画は徐々に狂いが生じ始め、一枚岩だったナインとツエルブの絆にも亀裂が…。ついでに不用意に爆弾手荷物を受け取って隠れ家が爆破されるという、物理的なアジトクラッシャーでもあるリサちゃんはマジ迷惑。

こういうアニメって、設定の粗探しをして「○○なんてありえない!」と偉そうに指摘する視聴者が絶対に沸いてきますね。想像やネットで聞きかじった知識で事情通を気取りながら、「こんなのリアルじゃないリアルじゃない」と悦に入っている輩は、バラエティ番組を見ながら「やらせだやらせだ」と喚いている子供と精神構造が一緒。本当にみっともないと思います。

いきなりナインの出頭から始まり、久々に目を瞠る展開。DEATH NOTEでも夜神月が敢えて自ら身柄の拘束を望み、そこから「計画通り」までの一連の流れは、漫画史に残る素晴らしい脚本でした。残響のテロルも、このナイン出頭をきっかけにあっと驚く展開を期待したいところですが…。

スピンクス最後のテロは、原子爆弾を日本上空に打ち上げての高高度核爆発。私はここで高高度核爆発というものを初めて知りました。成層圏で核爆発を起こすと、衝撃波や放射線の影響が地表に及ばない代わりに強烈な電磁パルスが拡散し、広域に渡って電子機器障害が起きてしまうのですね。つまりナインは、核爆弾をEMP爆弾としての用途で放ったということ。