進撃の巨人
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うずたかくそびえ立つ城壁は、巨人の侵攻を食い止める人類のマジノ線。その内側で巨人に脅かされない仮初めの日常を謳歌していた人々だったが、突如姿を見せた60m級の大巨人の出現によって、100年の平穏は脆くも崩れ去る。

井上麻里奈さんの心地好いナレーション。ただでさえ演技の幅が広い井上さんなのに、アルミンのような少年声までもが絶品なのだから恐れ入ります。この芯の通った美声に惚れ惚れ。井上麻里奈さんは最高の声優ですよ。顔もカワイイし、絵も上手いし、歌も上手いし。大好き。

これまでシリアス一辺倒で、視聴者を容赦なく恐怖のどん底に陥れてくれた進撃の巨人が、一転してギャグ係数の高いコメディ回を持ってきたのには驚き。でも、私はこういう話も大歓迎ですよ~。定期的に息抜き回を入れてくれないと、息絶え回ばかりでは精神が参ってしまいますので…。

訓練兵団としての話は今週で終わり。訓練をこなしながら仲間たちとの絆を深めていく過程はとても楽しかったので、欲を言えばこういう話を3週4週ともっと続けて欲しかった。というより、もうこのまま巨人なんて出てこない方が幸せなんじゃないかと思う。悲劇でしかない巨人との戦いよりも、みんなで仲良くじゃれ合っている方が楽しいよ。セリーグも巨人がいない方が幸せなのかな。

文字通り青天の霹靂によって再度姿を現した60m級の超大型巨人。城門を破壊され、巨人の侵入を許し、人々が逃げ惑う様は、まさに5年前の悪夢の再現。あの惨たらしい地獄の光景が再び地上に甦るのかと思うと、未だ癒えない第1話のトラウマが呼び覚まされて、動悸が激しくなってきます。

エレンたちの部隊はアルミンを残して全滅。目の前でエレンが食いちぎられてしまったショックから未だ抜け出せないアルミンは茫然自失。仲間が死んでいくのをただ見ているだけしかできなかった己の無力さを咎める姿が痛々しい。先週の絶叫といい、絶望に陥るアルミンを完璧に演じきる井上麻里奈さんは本当にすごいわ。大好き。

わらわらと壁に張り付き、窓からこちらの様子を覗き見てくる巨人が怖い怖い。戦意喪失した補給班はただ恐怖に竦んで籠城するのみ。その中で、1人の男が妙案でも思いついたかのように「よし」と呟くと、いきなり銃口をくわえて引き金を引いたのは超びびりました。自殺することに一切の躊躇を見せない状況が途方も無い絶望感を演出しています。

「ワンダと巨像」が「ワンダも巨像」だったというオチ。小さな人間が巨大な生物に勇敢に立ち向かっていくのが爽快なゲームなのに、自らも巨大生物になってしまってはもはや別ゲーじゃないですか。あれだけ巨人を憎んでいたエレンが実は巨人だったなんて、忌憚なく言わせてもらえれば、すっげーつまんない展開ですよ。

エレンが巨人化した時点でコミックスの購読をやめてしまったため、ここから先の展開はまったく未知の領域(まぁ、ある程度ネタバレ食らっていますけど)。巨人VS人類の構図が崩壊してテンションだだ下がり状態の私ではありますが、作品として勢いが落ちてきたわけではありませんので、スパッと気持ちを切り替えて、新たな観点から進撃の巨人を堪能していきたい所存ですよ。

前回、「実力行使よりも自分の力が人類の力になることを説得してみせろ」と感想で述べたものですが、その役目を担うのはアルミンだったんですね。自分たちの無実や正当性を押し通すだけでなく、エレンの力は人類に役立つ力なんだとその利用価値をきちんと主張できたところは100点満点。さすが聡明なアルミン、理想的な説得だったと思います。

ウォール・ローゼ城壁のバルジとなっているトロスト区を奪還すべく、エレンは巨人に姿を変え、破壊された壁まで大岩を運んで巨人の侵入経路を塞ぐという使命を課せられた。これまで巨人が前進した分後退を余儀なくされてきた人類が、初めて巨人に対して侵攻を仕掛ける背水のレコンキスタ。

城壁の穴を塞ぐべく巨人に変身したエレンがまさかの暴走。自我を失ったエレンへ必死に呼びかけを続けるも、ミカサの言葉は虚しく届かない。既に兵の2割を失うという多大な犠牲を払っている作戦が初手からいきなり躓くというアクシデントに、指揮官は臨機応変な対応が迫られた。

まともに機能するかどうかもわからないエレンのために、みんなが命を賭けて戦ってくれている。我に返ったエレンがようやく作戦行動に移せば、今度はみんながエレンのために必死に“道”を作ってくれている。エレンのため、引いては人類の勝利のため、殉ずることを厭わない兵士たちの雄姿には強く心を打ちましたよ。

新OPを引っ提げて2クール目が始動! 1期の「紅蓮の弓矢」は、ニコニコの某中毒動画の再生回数に3桁は寄与するほど聴きまくっていましたが、2期の「自由の翼」も最高ですね~。蒼穹を舞う、ふりゅーげるであふらーいはーいと♪ てーきゅう2期の「メニメニマニマニ」に匹敵する名曲だと思います!

人類にとっての希望か災厄か。持ち越された結論に答えを打ち出すのはエレン自身。己の能力が有益なものであることを証明し、自ら命運を切り開いて行かなくてはならない。悲壮な覚悟を抱いたエレンに、調査兵団の一員として与えられた最初の使命、それは……部屋の掃除だった。

超人気キャラのリヴァイ様に向かってなんという言い草!! 上司相手に平気で罵倒したり抜刀したりのミカサは狂犬すぎますよ~!(笑) でも、このセリフは本当に最高ですね。「あのチビは調子に乗りすぎた」 あ~、これ何度繰り返し聴いても笑えるっ!

ヤバイ!!! な、なんだこれは! 面白すぎるっ!! 調査兵団としての初めて壁外遠征。危険な巨人の領内へと一歩足を踏み入れた瞬間、壮大な冒険の始まりを予感させ、不安と恐怖と高揚が入り交じった熱い胸の高鳴りが抑えきれない! まさにこの感覚は、FF7でミッドガルを抜け、広大なフィールドに降り立ったあのときの開放感と同じ! こんな興奮は久しく味わっていなかった!!(FF7はそのあとつまんなかったけどね…)

とどまることを知らない女型の巨人の驀進。熟練の連携からの3点同時攻撃に対しても、ワイヤーを手で振り払い、両足への攻撃をジャンプでかわすような機敏さを見せる巨人に、もはや付け入る隙は見当たりません。元々単純な戦闘力では段違いといえる相手なのに、そこに人間と変わらぬ知性と瞬発力を兼ね備えられてはお手上げってもんですよー。

巨人化した後の制御方法を検証するため、涸れ井戸の中で巨人への変身を試みるエレン。ところが、何度自分の右手に噛み付いても巨人化することができない。ミカサとアルミンを砲撃から守ったときと同じ手順を踏んでいるというのに、思うように変身できない理由は一体?

女型の巨人の捕獲に成功して首尾は上々。あとは煮るなり焼くなり自由にできる絶対的優位な立場にあったはずですが、このべっとりまとわりつく謎の不安感と焦燥感は何か。今までのような直接的な脅威ではなく、目に見えない漠然とした恐怖をひしひしと感じて、胸騒ぎが収まらない…!

勇敢に巨人に立ち向かったリヴァイ班がよもやの全滅。ぶっちゃけ、エルドは死ぬかな~って思っていたんですよ。ペトラももしかしたら…という思いがありました。死んで欲しくはなかったですけど、主要キャラを失う愁嘆場は物語の展開上避けられないことですので、ある程度の覚悟はしていたつもりです。

莫大な戦費と人員を投じながら、無様な潰走で幕を閉じた第57回壁外調査。思い返せば、様々な出来事が脳裏に蘇る此度の遠征でしたが、結果として何ら成果なく、救いなく、残ったのは虚しさだけ…。「骨折り損のくたびれ儲け」の一言で総てが言い表せてしまう散々な結末に、視聴者としてもショックを隠せないところです。だからこそ、進撃の巨人は面白いのですがっ!

なんと女型の巨人の正体は、アニ・レオンハートだった! 進撃の巨人の女性キャラの中ではミカサに次いでアニのことが好きな私ですが、身長153cmという設定だけが唯一残念なところでした。せめてあと10cm背が高ければ……と思っていたら、まさかあと10mも身長あったとはね!(笑) さすがにそこまではいらなかったよ!

アニが巨人化したと思ったら、今度はミカサが鬼人化してしまった…!(笑) エレンがアニと戦うことを心の底で躊躇していることを見抜き、般若の如く険しい相貌で睨み付けてくるミカサ。もはや完全に浮気を問い詰められている旦那の図ですよ~! 巨人なんかより、今にも包丁を取り出して刺し殺してきそうなミカサの方がよっぽど怖いぃぃ!!

捕獲作戦は失敗し、精鋭部隊は全滅し、敵討ちは返り討ち。これまで女型の巨人との戦いではことごとく辛酸を嘗めてきた。しかし、その数々の屈辱も、総てはこの最終決戦で勝利するための長い布石。巨人化したエレンが再びアニと対峙し、今こそ女型の巨人に引導を渡すとき!!

「これから人類の進撃が始まる!」と最高に盛り上がってきたところだったのに、まさかの打ち切りエンドとは残念ですねー(笑) 私は進撃の巨人大好きでしたけど、世間的にはあんまり人気なかったのかな~?

元々は限定版特典のOVAだったTV未放送エピソードが、本日1話限りの放送。日曜夕方の家族団欒の時間帯だというのに、進撃の巨人の中でもトップクラスでグロい話を持ってきましたね(笑)  チビッコが泣いちゃうよ!