キルラキル
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16:9のアスペクト比で放送されていることに違和感を憶えるほどの昭和アニメっぷり。見た目から中身から作品の隅々まで(意図的な)古臭さが蔓延しており、懐古趣味に浸れる人間でなければ受け付けにくいクセの強い仕上がりとなっていましたが、30分間忙しなく画面が動き続けるアニメーションの凄まじさにおいては、世代を問わず誰もが瞠目するであろう奇跡です!

生徒会が送り込んできた次なる刺客はテニス部部長函館臣子(はこだておみこ)。二つ星極制服をまとい、背丈ほどある特製の巨大ラケットから振り下ろされる強烈なサーブ攻撃が武器。戦闘態勢に入る流子は神衣の力を解放しようと試みるものの、何故か思うように変身することができず、無抵抗なまま無様に敗北を喫してしまう。

ラスボスと目された皐月と3話目にして早くも対決が実現! 流子の持つ神衣「鮮血」に対抗するべく、自らも神衣「純潔」を身にまとった皐月。鮮血と純潔の戦いとは、即ち非処女と処女の戦いってことですかね!?

早朝午前4時にサイレンで叩き起こされ、慌ただしく登校時間を迎えた本日は「ノー遅刻デー」。8:30の始業ベルまでに学校に間に合わなかった生徒は、問答無用で退学処分という厳しすぎる掟。時間厳守を課せられるだけでなく、その通学路には行く手を阻む様々な障害が用意されているから、さぁ大変。過酷な難関を乗り越え、流子たちは無事に登校を果たせるのか!?

学園敷地内にて、女子高生が「制服を脱げ」と見知らぬ男に声をかけられる事案が発生。不審者の特徴は、赤いモヒカンで、大柄なマッチョ体型。軍服姿で銃器のようなものを所持しており、年齢は20~30代と推察されます。

え、もう四天王との戦いですか。早っ! と思ったらAパートであっさり四天王を倒してしまった。早っ!

本能寺学園は、部活動での評価が実生活のランクに直結するシステム。流子は居候先の満艦飾家を極貧生活から脱却させてあげるため、自ら喧嘩部を立ち上げることを思いつく。喧嘩部が校内で名を馳せて行くに従って、みるみる生活水準は上昇。スラム街の掘建て小屋から一気に高級マンション住まいという驚きのサクセスストーリーで、優雅な暮らしを手に入れたのでした。

現行のヒエラルキー体制を取り壊し、本能寺学園生徒の身分格差を一度ゼロに戻した上で、改めて戦いによって序列を決め直そうとする壊懺総戦挙(かいさんそうせんきょ)。要するに、コンセプトとしては幽遊白書の魔界統一トーナメントと一緒ですね。決戦闘兵(けっせんとうひょう)の舞台を目指すため、数多の戦士たちが死闘を繰り広げる過酷なサバイバルレース! 往年のジャンプ王道展開が始まった!

ドSな痴女とドMな変態の戦い。快楽を与える側と与えられる側は一体どちらが真の勝者なのか!? 非常に興味深い対決です。

ドラムメジャーの風体でマーチングバンドの楽隊を引き連れる蛇崩乃音は、文化部統括委員長の肩書きを持つ、生徒会四天王の紅一点。猿投山が初めて極制服の変型を見せたときは、その巨大ロボのような出で立ちに度肝抜かれたものですが、彼女の場合、服を通り越して、鎧を通り越して、ロボを通り越して、さながら要塞のよう。規格外の巨大さは完全に兵器レベルです。

奏の装-プレスト-で制空権を握ったのも束の間、流子の鮮血疾風によりその有利は覆った。スピードに乗って空中を飛び回る流子をミサイルの“一斉奏射”によって迎撃を試みるも、あべこべにミサイルを利用されてしまい、蛇崩自らがミサイルの直撃を食らってしまう羽目に…!

年内最後の放送となる折り返し地点として、第3話に負けないほど壮絶なアニメーション! が、その迫力ある映像とは裏腹に、私はどうもイマイチ気持ちがノリ切れなくて…。

針目縫への復讐心が行き過ぎるがあまり、我を忘れて暴走してしまった流子は、己を抑制できない自分自身が恐ろしくなり、鮮血を拒絶するようになってしまった。すっかり戦う意志を失い、部屋の中で1人塞ぎ込んでいる日々。そんな彼女を再び立ち上がらせるべく、1人の男が説得に当たろうとする。

東から夷狄がやってきた!! 傍若無人な東方の侵略者どもから歴史ある関西の地を守るため、大阪・京都・神戸の三都が手を取り合って立ち向かう! 普段は仲悪くて罵り合っているけど今だけ一致団結!

大阪を代表する宝多金男(たからだかねお)は、世の中銭や銭やと叫ぶ俗物を絵に描いたような守銭奴キャラ。その悪意しか感じらない描写に反感を憶えずにいられませんが、言わば彼は資本主義の化身。一方、恐怖によって人々を支配する皐月が体現するは専制政治であり、政治理念だけでいえば、皐月より宝多に共感できると言えなくもないですね。

あれ、今週は総集編なのかと一瞬ガッカリしたら、なんと超早巻きでOPが始まる前に総集編を終わらせた! 「展開が早いのがキルラキル! 総集編もアバンで終わる!」と豪語していたのに痺れる! さすがだわ。

羅暁スタジアムにて着々と準備が進められる文化大革命……もとい、大文化体育祭。その概要は、生命繊維の完全覚醒を促す大掛かりな実験。祝典と称し、生命繊維入りの礼服を着せられた貧民街の住人を一斉に生命繊維化させるのが目的という。大勢の市民たちが、鬼龍院羅暁の生け贄となろうとしていた。

母への反旗を翻した皐月の真の目的は、流子と同じ生命繊維打倒にあった! 羅暁を欺くため、また流子が味方に足る人物か見極めるため、敢えて本心を偽っていた皐月様の深謀遠慮は見事としか言い様がございませんが、そのせいで無駄に滅ぼされた大阪のことも忘れないでください。

流子と皐月が共に破れ、鬼龍院羅暁の専横を許してしまった今、COVERSの日本征服が始まる。人間を内部に取り込むことで自立活動を可能とする人型COVERSが次々と人々を襲い、満艦飾マコもその犠牲者の一人として捕食されてしまう窮地。今気付きましたけど、REVOCS(リボックス)社はCOVERSのアナグラムだったんですね。

敵は本能寺にあり! 羅暁を成敗するため、生命繊維を根絶するため、そして囚われの皐月を奪還するため、生徒会四天王を加えたヌーディスト・ビーチの一軍は本能寺学園を目指し、巨大空母「裸の太陽号」にて出撃する!

互いの制服をスワッピングした流子と皐月が、今こそ決着の時と竜虎相搏つ。幾度となく繰り返された流子と皐月の戦いも、完全に立場が逆転したこのラストバトルには燃えたぎるものがあります。頑張れ皐月様! 悪の流子をやっつけろ!

生命繊維の洗脳から自力で立ち直り、主人公の沽券を取り戻した流子は、再び神衣鮮血をまとって完全復活! 今こそ父親の仇を討たんと針目縫と激突したタイミングで、急に地震速報テロップが! 大阪でも長時間に渡って揺れを感じていましたけど、震源地はここでしたか。

流子と皐月の最強タッグ相手にも涼しい顔の羅暁。正攻法では敵わないとみるや、皐月が羅暁の注意を引いて時間稼ぎ。その隙に死んだふりをしていた流子が原初生命繊維のコアへと入り込む! 単純なハンドシグナルを送っただけでこの複雑な作戦を阿吽の呼吸で通じ合えるのは、さすがの姉妹といったところ。

怒濤の展開を見せた最終回でしたが、蟇郡が身を挺してマコをかばったことも、最後は宇宙規模の戦いになったことも、流子が皐月を「姉さん」と呼んだことも、総てが予定調和。クライマックスに向けて大盛り上がりしていたところ悪いですけど、正直その一歩手前で気持ちが冷めていた自分がいましたね~。