ジョジョ第四部
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おおお…。あの容貌魁偉な益荒男たちはいずこへ…。これまでのジョジョといえば、筋肉質な究極の肉体美で、むせ返るほどの男の色気で視聴者を魅了し続けてくれていたというのに、第四部に入ってその強烈な絵力が嘘のように雲散霧消。いくらマッチョだけがジョジョの魅力ではないと言っても、これではテンションガタ落ちですよ! 姉汁のあとにSchoolぷろじぇくと☆をやらされる気分! 伝わります!? この私の無念がっっ!!

12歳の頃から殺人を繰り返してきた筋金入りの凶悪犯罪者、アンジェロこと片桐安十郎。いい気になっている奴を極度に嫌う自己中心的な性格で、激情すると犬をも噛み殺す異常性。初回の敵からグレートな奴が出てきましたね。少年を強姦殺人して局部を柱に打ち付けるような超弩級の○○○○、少年誌の漫画に登場させないでよ(笑)

あ、OPで陽気に踊っている人だ! 新たな敵として仗助の前に立ちはだかった虹村億泰。きっと彼は、“最初は敵だけど、やっつけたあと改心して無二の親友になる”ジャンプの黄金パターンの人ですね!

億泰の兄、虹村形兆のスタンド「バッド・カンパニー」は数十体の武装した兵士によって編成されており、サイズ感こそ小さいものの、まさに本物の軍隊そのもの。スタンドは単体であるという先入観ゆえ、群体型のスタンドが現れたことに今私は驚きを隠せません。まさにこれは、Fate/Zeroのイスカンダルの宝具が「軍勢」であったときの衝撃に匹敵します。

バッド・カンパニーとのバトルはあっけない幕切れ。もう一波乱あるだろうと期待して1週間待っていましたが、やっぱり先週で決着はついていたみたいで肩透かし。それでも形兆を狂気に駆り立てた原因に、グレートにヘヴィなドラマが存在していて思わず見入ってしまいました。そこには現代社会が抱える病理、厳しい介護疲れの実態が…。

前回が重い話だっただけに、ちょっと力を抜いた軽めの話を所望していましたが、リクエスト通りいい感じの軽さ。ジョジョのスタンドバトルとして生き死にが絡まないものは初めてじゃないでしょうか? 戦士ではない、普通の一般人がスタンド能力に目覚めているって点が、第四部の最大の特徴ですかね。

同じ学校に通う間田敏和(はざまだとしかず)はスタンド使いではないかという疑惑。好きなアイドルやアニメを批判されてカッとなったとき、謎の力でそいつの目玉をえぐり取ったという。今回7話の感想は若干批判がちになっていますけど、どうかカッとなって私の目玉をえぐり取るのだけは勘弁してくださいね(笑)

第三部で能力系バトル・やれやれ系主人公を生み出していたジョジョが、四部に入って日常系アニメを始めたかと思えば、ヤンデレヒロインまで! 後世のトレンドをことごとく先取りしている慧眼に敬服いたします。というより、今活躍されている漫画家やラノベ作家の方が、子供の頃に読んだジョジョの影響を大いに受けている結果ってことでしょうかね~。

常軌を逸した由花子の愛情は留まることを知らずエスカレート。トイレを使わせず、その場でお漏らしさせるという人間の尊厳を踏みにじる辱めに、電気椅子で拷問レベルの苦痛を与えようとしてくる鬼畜の所行。愛する男のために、電気椅子を自作するという埒外に狂気にもう降参ですよ(笑) 愛は無敵だわ…。

杜王町の霊園近くに新規オープンした怪しげなイタリア料理の店「トラサルディー」。外国人オーナーシェフ、トニオ・トラサルディーが振る舞う料理を、仗助と億泰の2人が堪能する。ヤンデレに先鞭をつけていたジョジョの先見性にこの間驚かされたばかりですが、近年急増しているグルメジャンルまで押さえていましたか。

強敵レッド・ホット・チリ・ペッパーと対抗するのに有効な能力を持つ男が、今杜王町へと向かっている。その男の名は、ジョセフ・ジョースター。既に齢79を数える老齢ながらハーミット・パープルのスタンド能力は健在らしく、未だ姿を見せようとしないレッド・ホット・チリ・ペッパーのスタンド使いの居場所を炙り出す切り札となり得る。

承太郎と億泰、仗助と康一で2つのグループを作って別行動。承太郎&億泰組はジョセフを乗せた船が着岸する前にボートで船に向かい、仗助&康一組は陸上に残り、レッド・ホット・チリ・ペッパーを操作するスタンド使いを牽制。万全の布陣でジョセフを警護する。

仗助が自分の家までジョセフを案内する道すがら、スタンドの力によって姿形がまったく見えない謎の赤ん坊と遭遇。これは放っておけないと、2人は透明な赤ちゃんの世話を始めて…。もしやこれはスーパーサイリウムコーデを手に入れるチャンス!? さぁ、神アイドルのステージへ! 神アイドルに相応しいコーデを貴方に! クローゼットの扉が、開く…!

7話のバトルで病院送りにされていた間田が退院。学校の帰り道、康一と顔を合わすとたちまち2人は意気投合。最近杜王町に越してきたと噂の人気漫画家岸辺露伴宅に一緒に遊びに行ってみることに。間田と康一が仲良くなる要素は特に見当たらなかっただけに、この組み合わせはちょっと不思議というか、奇妙な感じ。同じ4頭身のサイズ同士、通じ合うものがあった??

白紙の原稿に下描きなしで直接Gペン殴り描き。複雑な構図のイラストを流れるようにすらすら描き上げると、インクの固まりを飛ばして一瞬でベタ塗り、複数のペンを握って一気に集中線と、仕上げも完璧。超絶クォリティの漫画原稿が瞬く間に完成していく。その岸辺露伴の神業の一部始終を驚きを交えながら実況していた康一君は、完全にオタ視点だったのが笑えます。最初「漫画読むの好き?」って聞かれたとき、「まぁ、人並みには」とか答えていたくせに(笑)

一狩り行こうぜ! ジョジョは狩りゲーすらも先取りしていましたか(笑) 今回のミッションは、音石明が弓矢で撃ち抜いたせいでスタンド能力に目覚めてしまったネズミの討伐。人間でない敵スタンド使いは、三部でもペット・ショップという前例がありましたけど、ここに来てドブネズミ相手との戦いとは予想できなかった展開。

地図にも載っていないコンビニ脇の小道。足を踏み入れてみると、そこは同じ場所をぐるぐるとループする奇妙な無限回廊。元の場所に戻るための出口はいつの間にか消え、どういうことかと戸惑うばかりの康一と露伴の前に、ある1人の少女が姿を見せる。

自分たちが住むこの杜王町を蝕んでいた病理。異常犯罪者吉良の存在が明らかとなり、いよいよ巨悪との本格的なバトル展開が始まる気運が高まってきたとテンションが上がる中、まさかここにきてジョジョ史上最低ともいえるゲスいバトルが始まろうとは!! 前回見せた鈴美の無念の涙を返してください!(笑)

先週、関西ではジョジョの放送がお休みだったため、2話続けての放送。平和が脅かされている杜王町の危機なんてなんのその、己の取り分に執心する金に目が眩んだ守銭奴たちの争いは更に激化。金の魔力は人を変えますね。恐ろしや恐ろしや。

康一のことを健気に想い続けている山岸由花子が出逢った辻彩というエステティシャン。彼女は、スタンドを用いたメイク&美容マッサージで、人相学をベースにした「幸福の顔」に整え、その人の運勢を劇的に変えられるという。康一との愛をなんとか成就させたい由花子は、「愛と出逢う顔」への変貌を希望する。お願いシンデレラ!

関西はまーーた放送が1週飛ばされていましたが、いよいよ第四部ラスボス吉良吉影の全貌が明らかに。少年誌に出てくる敵キャラとしては他に類を見ない奇矯な人物であると伺っていたものの、こいつぁヤバすぎるっ! 切断した女の手首をジャケットのポケットに忍ばせながら、会社の休み時間に一緒にランチとかサイコどころの話じゃない! この漫画、ジャンプで連載されていたの? 嘘でしょ?(笑)

触れたものを爆弾に変え、遠隔操作で爆破させる。四部になって直接的な殺傷力を持たない特殊能力系スタンドが主流になってきましたが、久々にストレートな攻撃系。HUNTER×HUNTERのゲンスルーもそうだったように、“爆弾”という攻撃はシンプルに恐怖心が喚起されて好きですね。しかし、静かに暮らしたいと言いながら、めっちゃ爆音がするスタンド能力なのは…(笑)

抜群の安定感でずっと高水準の面白さをキープし続けてきたジョジョ第四部らしからぬつまらなさ。熱源を感知しながら自動追尾でどこまでも執拗に追いかけてくる爆弾シアーハートアタックの恐怖は、アイディアとしては良かったと思うんですけど、無駄に間延びした対戦はぐだぐだと単調で緊迫感がなく、途中完全にだれてしまいました。

勝手にターゲットを自動追尾するシアーハートアタックVS勝手にスタンドが自分の意志で戦ってくれるエコーズACT3。双方共に戦いをスタンドに丸投げという、ジョジョ史上、最も興味が沸かないバトル。こんなのウイイレでCPU同士の対戦を見ているのと一緒で何も楽しくなかったですが、しばらくして吉良吉影が戦線に復帰、吉良VS康一の対人戦に戻ってくれたので一安心です。

「私、吉良のお父さん。今、貴方の後ろにいるの」ポラロイドカメラに写る老人が、ひたひたと背後から忍び寄ってくる都市伝説的ホラー。吉良吉影の歪んだ人格形成から察するに、その父親は本人と対極にある極めて善良な父親か、もしくは子供に虐待を加える最低な父親のどちらかと想像していましたが、包丁片手に襲いかかってくるファンキーな親父だったので少々面食らいました。

ジャンケンに勝つことで相手からスタンドを奪うことができる少年。なんか日本人っぽくなかったり、頬に穴が空いていたり、いろいろと聞きたいことがある謎多き人物ですが、とりあえず彼は何故こんなにもオバサン声なの? 明らかに浮いていますよね。だみ声で語尾を伸ばす喋り方は、往年の藤子不二雄アニメに出てくるキャラのような古めかしさがあり、漂う昭和感が尋常じゃない。

限定ジャンケンが終わったかと思ったら次はチンチロですか(笑) さすがジョジョ! ギャンブル漫画の金字塔カイジよりも先にその礎を築いていたなんて! もはやあらゆる漫画の起源は総てジョジョに通じてしまうのか…。

「バレなきゃあイカサマじゃねぇんだぜ」は承太郎がダービー弟に言い放ったセリフですが、正確には“バレても証拠を掴めなきゃイカサマじゃない”。都合の良い賽の目ばかりを連続して出す仗助がイカサマをしているのは明白なれど、そのタネの見当がつかない限り、彼を批難することはできない。怒りの露伴はイカサマの手口を看破することだけに心血を注ぎ、見破れなければ200万円を差し出すとまで豪語した。

追跡してくるハイウェイ・スターをバイクで振り切りつつ、スタンド使いの居場所を割り出さなくてはならないハードなミッション。60km/h以下に減速すればたちまちスタンドに追いつかれてしまうゆえ、常に速度の維持が要求される状況は、映画「スピード」を彷彿とさせます。スピードとジョジョ、これはどっちが初出だったかなー?

殺された猫が植物になって化けて出てきたストレイ・キャットというスタンド。猫で植物でスタンドとはなかなか意味不明ですが、弓矢の力が影響してこうなったのは間違いない。けど、息子の害となるスタンド使いを吉良の父親が生み出すはずないよね? となると、スタンド使いを増やそうとする人物は他にもいるってこと? 更なる第三勢力の暗躍を示唆しているのか、単なる親父のうっかりミスなのか、一体どっち!?