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原作ラノベもコミックスもまだ1冊しか出ていないせいか、アニメはだいぶ脚本変えてきているみたいね。原作既読組でもほぼほぼオリジナルアニメとして楽しめそう。その上で、原作で見られたエッジの効いたセリフはちゃんと残っていて、声優業界のみぞおちに決まる痛烈な毒舌が冴え渡っていました。

世間からはKUROBAKO呼ばわりされていて笑える。声優業界というブラックの荒波を乗り越えるには、烏丸千歳のような物怖じしない傲岸不遜のメンタルがきっと必要なはず! 黒を染め上げるのは黒!

アフレコが始まる前に、新人が自己紹介を兼ねて先輩1人1人に挨拶する仕来りは「それが声優!」で学習済み。しかし、我らが千歳は新人ながらふんぞり返って逆に挨拶を待っていたという。「挨拶した方がいいよ~」と注意されても、「え、主役もやるの?」と素で返すちーさまは、曹軍100万の野を単騎で駆け抜けた趙子龍の如き一身是胆(いっしんしたん)。

最速上映会なのに肝心の1話がまだ完成しておらず、やむなく既報のPVを織り交ぜた詐欺1話でお茶を濁す最悪の門出。訓練されたオタクも、さすがに看板に偽りありのクソイベントには不満を募らせる。この怒気を帯びた重たい空気の中で、自ら率先して場を盛り上げたのが千歳でした。

烏丸千歳はメンタルの強さが売りですが、それは打たれ強さを意味していません。自分が持ち上げられているときは恐れ知らずの強気を発揮するものの、叩かれると一転してへこみやすい。典型的褒められて(鼻が)伸びる子なのですね。

ルックスのみならず、水着姿まで求められるようになってしまった声優という職業。需要があるからと言われればそれまでですけど、声優のグラビア写真なんかを見たい人たちがいること自体理解に苦しむというか、業の深さを感じずにいられません。と、1週間前の私なら言えたんですが、つい最近i☆Ris目当てに声優パラダイスRという雑誌を生まれて初めて買ってしまったので、もう何も言えないです。自分自身が理解できない!

内に葛藤を抱えつつ、それをカメラ越しに感じさせない万葉(かずは)様のプロフェッショナルな笑顔。先週購入した声優パラダイスでも、そこそこエロい格好させられながら、声優さんが笑顔を見せていましたけど、本当は内に葛藤を抱えていたのかなー(笑) いや、全員心からノリノリで撮影しているよね! そうだよね!

ガーリッシュナンバーは、主人公の千歳が出ないとめちゃくちゃ普通のアニメになるってことがわかりました。8話は親子愛溢れる普通にいい話でしたけど、ガーリッシュナンバーに求めていたのはこういう方向性じゃないよなー。そもそもクズ主人公&業界批判であれだけ尖っていた作品が、“普通”に落ち着いちゃうのってどうなの?

流れ変わったな! 無能プロデューサーの九頭がオミットされたことと、有能新人声優の桜ヶ丘七海が新風を吹き込んだことで、やる気を失っていた製作スタッフたちが心機一転。レギュラー声優たちもやれることは全部やりたいと協力的で、現場に今までにない一体感が生まれ始めました。ただ沈没を待つだけと思われたクースレに再浮上の兆し。

千歳の新しいマネージャーは、松岡修造をモデルにしたであろう熱血指導タイプ。熱血=無能という固定観念から、これまたとんでもないダメマネージャーが宛がわれたと思いました。中身のない精神論をがなり立てるだけの鬱陶しい奴だろうと。が、思いの外有能だったので戸惑いました。

すっかり意気消沈の我らがちーさま。ウザイぐらい元気だった彼女の落ち込む姿は見ていて辛い。前回の感想でも語りましたが、まだ全然気に病む必要はないんですけどね…。周りの人たちだってみんな千歳のことを気に掛けてくれている。特に親友の八重は、本気で千歳のことを心配してくれていましたし。

SHIROBAKOもそうだったんですが、アニメ最終回って「間に合わない! 走れ!」って終わり方多いよね…。お手軽に疾走感とハラハラ感を演出したいからでしょうか。しかし、最終回アフレコに遅刻、イベントライブに遅刻と、二度も千歳の遅刻シーンを見せられる必要ありました?