WBC2017 決勝ラウンド準決勝 日本1ー2アメリカ

Do you know サムライ? 連勝街道まっしぐらでアメリカの地に辿り着いた侍ジャパン。準決勝の相手はアメリカと願ってもない相手。常に目標であり続けるアメリカを準決勝で下し、決勝でプエルトリコに4年前のリベンジを果たして優勝! これ以上ない筋書きができました!

運命の一戦、先発は菅野。前回登板でぴりっとせず、ファンの信頼感が揺らいでしまいましたが、やはりこのチームのエースは菅野。多彩な球種をコースに投げ分ける繊細なピッチングは、この日最高潮。高年俸のメジャーリーガーが居並ぶアメリカ打線をきりきり舞いさせ、いつも以上に曲がりの鋭いスライダーで次々と空振りを奪うと、ピンチの場面では4番アレナドに向かって“勇気のストレート”で奪三振。6回81球、被安打3、失点1、自責点0。堂々たるマウンド捌きを披露した菅野、格好良かったです!

ただ、菅野のデメリットは相手打線だけでなく、味方打線も沈黙させるところで…。敵も味方も同時にマヌーサかかっちゃうんですよね。アメリカ投手陣の操るツーシームにまったく対応できず、フォームを崩して内野ゴロの山を築く侍たち。特に先発のロアークと4番手ダイソンはボールが動きまくっていて、これは打てないなと思いました。

援護がなくても、菅野はいつも通り我慢のピッチング。女房役の小林も好リードと好キャッチングでチームメイト菅野を助け、盗塁を試みたA・ジョーンズには、矢のような送球とここしかないというコントロールで盗塁阻止! メジャー級の強肩を見せつけたあと、おもむろに脱いだキャッチャーマスクからのどや顔イケメンは絵になりましたね~(笑) ポージーにも引けを取らない小林セージー!

今回の侍ジャパンの強さは、やはりこの守備の堅さにあったと思うんです。投手陣の質は歴代で最低レベルとはいえ、センターラインを中心とした守備能力の高さがあったからこそ、チームに抜群の安定感をもたらしてきました。

それがこの日の試合に限って、守備のミスが連発してしまったのが残念すぎる…。日本の失点はどちらもエラー絡み。ゲッツーでセカンドベースを踏み忘れ、正面のゴロを後逸するなど、ここまで鉄壁の守備で貢献してきた菊池が嘘のような凡ミスを続けたかと思えば、今度は松田がサードゴロをファンブルして決勝点を許す。菊池も松田も責めることはできませんけど、こういったミスで負けてしまったのは悔いが残る敗戦でした~。

4安打しかできなかった攻撃面も敗因なんですけど、私が引っかかってしまったのは、初回のバントと8回ビハインドでのバントの2つ。私が極度のバント嫌いというのもあるんですが、小久保ジャパンって今までこういう野球はしてこなかったじゃないですか? 選手を信頼して、果敢にヒッティングに行ってたからこそ、打線が繋がって幾つもの逆転勝利を掴み取ってきたはず。手堅く行きたくなる気持ちはわからなくもないですが、ここで弱気になったらダメだと思うんですよー。

山田に送りバントを命じたのは、やっぱり悪手だったんじゃないかなぁ…? 山田は侍ジャパンで核となるプレイメイカーで、勝負を託せる好打者。塁に出れば厄介なランナーに変貌し、一気に逆転の気運も高まったはず。そういう相手にとって嫌な選手を、バント指示で味方が殺しにかかるというのは、果たして相手を追い詰める作戦になり得るのでしょうか? 私がアメリカの監督だったら、山田がバントしてくれたら「良かった」と安堵しますし、私がアメリカのピッチャーだったら、1アウト2塁で菊池勝負するより、ノーアウト1塁で山田勝負する方が絶対嫌だったと思うんですよねー。

バントでランナー送って返して同点に追いつくという最高の結果が出たところで、一時的に心が安らぐだけで、日本の勝利が確定するわけじゃございません。同点の状況ならともかく、勝つのに2点以上必要な状況で、割高な代償を支払って、目先の1点を取りに行くという発想がどうしても私には理解できないのです…(笑) 同点にさえ持ち込めば、後攻有利なタイブレークに持ち込んで勝てるという読みがあったのかもしれませんが、まだ8回でしたしね…。

戦力差と年俸差を考慮したら、大敗を喫してもおかしくなかった対戦。それを一歩間違えたらどっちに勝負が転ぶかわからないような接戦を演じたこと自体、すごいことではあるんですけど。小久保監督も無能無能と心ないバッシングを受けながら、最後まで立派な戦いっぷりを見せてくれました。決勝進出ならなかったのは無念ですが、監督・選手、共に胸を張って日本に帰ってきてもらいたいものです。お疲れ様でした!

がんばれ侍ジャパン! WBC2017観戦ガイド (ぴあMOOK)

出版社:ぴあ( 2017-03-01 )

定価:

Amazon価格:¥ 950

ムック ( 97 ページ )

ISBN-10 : 4835632702

ISBN-13 : 9784835632704


ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL
  1. 山田の送りバント指示は決して間違ってはいないと思います。
    いくら山田でも、ノーアウトor1アウトで1塁という状況は内野ゴロゲッツーの可能性が非常に高いです。
    だから次の打席で「2アウトランナー無しで菊池」という最悪の状況を回避することを考えると、
    送りバントという選択肢も普通にあります。
    というか、昨年の日シリで日ハムが散々それをやって菊池封じをやってくれてどれだけ悔しい思いをしたか身に染みて理解してますw

    • ゲッツーの可能性は統計的に1割前後で、バント失敗の確率より遥かに低いです。山田は平均より併殺打の多い選手ですが、キャリアで5本しか犠打を記録していないことを考えると、リスクは山田にバントを命じる方が高かったでしょう。なにより、負けていてあとのない日本が、失敗したときのリスクばかり考えて、最悪の状況を避けるための作戦を選択すること自体、私は賛同しにくいというか…!

      送りバントは仮に成功率100%だったとしても、得点期待値が下がってしまう効率の悪い作戦なのに、よりによって山田にやらせるなんて本当もったいない。勿論、確率通りにやることが正しいわけじゃないですけど、私はあの場面山田の打席が見たかったなぁ~というのが本音。ゲッツーならそれで諦めも付きます!

  2. 進撃の巨人2期のレビュー楽しみにしていたんですが1月半音沙汰無いのは尋常じゃないですね
    何かあったんでしょうか

  3. リアル知り合いでも、どなたか近況をご存知の方いらっしゃらないのでしょうか?
    浅生さんがこんな中途半端な形で、ブログを投げ出すとはとても思えないので心配です