WBC2017 2次ラウンド第2戦 日本8ー5キューバ

小林の活躍っぷりがすごすぎて段々笑えなくなってきました!! 誰も予想していなかった狂い咲きを見せる小林が、今宵も値千金のタイムリーヒットを放って勝利に貢献! もはやWBCの小林は、全盛期の阿部と同等レベル! イケメンの阿部なんて、弱点が何1つ見当たらない究極生命体じゃないですか!

救世主小林にはただただ平伏すばかりなのですが、私は同時に小久保監督の采配にも感服させられました。1点ビハインドで1アウト1塁2塁。いくら小林が今大会乗っているラッキーボーイといえど、本来の実力を考えると小林のバッティングに託すのは怖いところ。バントでランナーを送らせようと考えが過ぎってもおかしくなかったはずです。

例えば、4年前の山本浩二監督だったら、確実にこの場面はバントをさせていたでしょう。選手の好調さやバントの上手い下手などまったくお構いなしに、とにかく目先の1点欲しさに思考停止の送りバント。私はそういうところが大嫌いで、山本浩二監督はまったく支持していなかったんですが、小久保監督はちゃんと選手の見極めができていて、軽々に送りバントを命じないのがいい!

流れを乗っている小林に下手にバントを命じて流れを堰き止めるのではなく、小林を信じてヒッティングに行かせた。そういうところは選手も粋に感じるでしょうから良い結果も出やすいですし、好調さを持続できる要因にもなっているんだと思います。

しかし、私が小久保監督の本当の凄みを感じたのは、むしろこのあと。8回の裏の攻撃、5‐5の同点で1アウト1塁3塁の勝ち越しチャンス。ここで打順が回ってきたのは再び小林。先程、小林の好調さを信じてヒッティングに行かせた小久保監督が、今度はスパッと小林を下げて内川に代えてきたんですよね。ここに小久保監督の勝負師としての才覚を感じましたよっ。

確かに、絶好調の小林にもう一度タイムリーを期待したくなる気持ちもあったんですが、冷静にこのときのシチュエーションを考えれば、犠牲フライで充分な場面。ならば、やはりここは小林よりも内川が適任。小林を信じて上手くいった……という成功体験に引きずられることなく、より確率の高い最善手を冷静に打ってくる名采配。小林の好調さを信じることができるのと同時に、小林の好調さを過信しすぎないのが素晴らしいです。行くべきところは行き、引くべきところは引く的確な判断ができているということですから。

この小久保監督の采配はずばり的中して、内川は犠牲フライで1点を勝ち越し。これが決勝点となり、逆転でキューバを撃破! 破竹の5連勝! 2次ラウンド突破もほぼ手中! 天晴れですね!

プレミア12の頃から、小久保監督の攻撃面の采配は抜群でした。今の侍ジャパンの打線の好調さは、確実に小久保監督の用兵によるところが大きいと思います。そのプレミア12の韓国戦での継投ミスのせいで、世間からは大層バッシングを喰らって無能監督扱いされていますが、私が小久保監督を支持したくなるのはこういうところ。継投の拙さを補ってあまりある攻撃面のプラスがあると信じていますよ~!

ただ1つ、私が小久保監督の采配に疑義を差し挟むとすれば、青木を3番で起用し続けている点ですね(笑) 元々青木はそんな特別な選手だとも思っていませんので、頑なに3番で固定しているのは違和感しかないです。ランナーが出れば筒香が高確率で返してくれるだけに、その手前を打つのが青木というのはもったいないな…と。スタメンで使うなとは申しませんが、せめて打順を下げませんかね? それとも、いずれ「青木を3番で使い続けた小久保監督は正しかった」と思うときが来るのでしょうか。

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  1. 毎回始まる前は監督等で色々文句があっても、やっぱいざ始まれば熱中してしまうのがWBCの恐ろしさ。
    オランダ戦に続いて胃の痛くなる展開にドキドキすると共に、他の用事が手に付かず今日も寝不足です。でも接戦はやっぱ面白い。

    青木は2009の決勝までのイチローみたくなってますね。唯一のメジャーリーガーということで期待されている分、批判も多くなると思いますがただ一人出てくれた意気を感じますし、2009のアメリカラウンドでの大活躍も覚えてます。僕自身は青木を日本至上屈指の好打者だと思っているので、どうか頑張って欲しいと思います。
    でも確かに打順は上げるか、下げるかしてもいいと思いますけど。一番がいいと思うけど、昨日の山田劇場を見てしまうと・・・うーん難しい。

    他国も、特にドミニカはメンバーもやる気もエグ過ぎる。でも日本が戦うのが見たい。頼みます侍ジャパン!

    • WBCの盛り上がりは、試合展開が息を抜かせないものばかりなのも大きいですよね。どの試合も激闘だから、目が離せない。世界一を目指すなら、あんまりこの辺で手こずってもらっても困るんですが(笑)

      >(青木)ただ一人出てくれた意気を感じます
      そこは立派だと思いますし、彼の経験が侍ジャパンにプラスなのもわかっているんですが、戦力としてそこまで秀でている選手でもないので、もうちょっと楽な場面で打たせてあげたいかな~と。凡退の仕方があまり良くないというか、ああいう当てに行くバッティングはクリーンナップだと厳しい気がします。それこそ山田と打順を入れ替えて、青木はリードオフマンでいいと思うのですけど。

      しかし、これから先現役メジャー投手との対戦が待っていますから、そういう選手に慣れている青木の存在が大きいのは確か。こうなったら、私も青木の活躍を信じたいと思います。

      >特にドミニカはメンバーもやる気もエグ過ぎる
      アメリカとの戦いでも、完全にホームで戦っているような盛り上がりでしたからねー。2次ラウンドではプエルトリコに負けてやや苦しくなっていますが、準決勝に上がってきたらやっぱり怖い相手。アメリカ・ドミニカが上がってくれるのが理想ですが、他もめちゃくちゃ強いだけにアメリカ突破できるのかな?(笑) 無理せず、次のWBCからはアメリカも東京ドームに来ていいのよ?

  2. 小久保監督有能説が急に出てきましたが僕はまだ疑ってるんですがw
    内川代打も最低限の犠打で首の皮が繋がりましたがどうも結果論臭い
    僕はあのままノってる小林でいくのがセオリーだったと思います
    勝負勘が当たるのは短期決戦では大事ですがね
    なんにしてもこのまま優勝目指して勝ち進んでほしいです(^^)

    • 小林はキャリアでも犠牲フライは1本しか打っていないので、犠牲フライを望めるタイプじゃありません。逆に内川は去年だけで9本(通算60本)。リーグトップの犠牲フライ数ですので、あそこでの代打内川は勝負勘というより、ロジックとして正しい采配だったと私は思います。

      それでも、もしあそこで内川が凡退していたら、小久保監督は無能呼ばわりでまた叩かれていたでしょう。いくら数字として内川の方が確率高かろうと、波に乗っている小林を引っ込めるのは監督としての責任がのしかかります。裏目に出て叩かれるリスクを恐れない勇気こそ、小久保監督の有能さじゃないでしょうか。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。