WBC2017 2次ラウンド第1戦 日本8ー6オランダ

去年11月の侍ジャパン強化試合、私は東京ドームで対オランダ戦を生観戦していました。6点リードを追う苦しい展開ながら、終盤に大谷の天井直撃ツーベースを皮切りに一挙6点で同点。延長タイブレーク突入後、鈴木誠也が満塁ホームランで勝負を決めるというド派手なバカ試合でした。キャッチャー小林が千賀のフォークを全然取れなかったのも想い出深いです(笑)

オランダ相手だとある程度失点は覚悟するとして、それ以上にこちらは得点を重ねられるかどうか。そのためにはまず先発バンデンハークの攻略が鍵でしたが、中田の3試合連続となるホームランなどで一時4点リードまで広げ、ここは目論み通りクリア。バンデンハークはスペシャルなピッチャーですが、2年間日本でプレイしていて充分スカウティングができている分、与しやすい相手だったかもしれません。データの乏しいピッチャーが出てくる方が日本としては嫌だったかも?

しかし、相手も強打が揃うオランダ。1巡目は石川のコントロールと変化球に幻惑されていましたが、2巡目になるとタイミングが合って猛打爆発。バレンティンの強烈なホームランも飛び出し、瞬く間に追いつかれてしまう。でも大丈夫大丈夫! これぐらいの失点は織り込み済みだから!

このまま両者ノーガードの打ち合いが繰り広げられるものと読んでいましたが、お互い2番手以降のピッチャーが好投して、一転して締まった投手戦に。リリーフが万全とは言えない日本としてはなるべく避けたかった展開ですが…。ここから喉元まで水に浸かっているような、息苦しい我慢地獄の始まり

先に勝ち越したのは日本。小林が上手く拾った打球がセンターに落ちてタイムリーヒット。小林は前2打席どちらもチャンスで凡退していて、さすがに確変は終わったかと思っていましたけど、この日も結局2安打で好調を維持。それだけでなく、球数制限が迫っていたマルティスを、粘りのバッティングで球数を稼いで途中降板させたり、守る方でも度々好リードを見せリリーフ陣を牽引するなど、日本代表に恥じない素晴らしい仕事をしていました。強化試合では後逸しまくっていた千賀のフォークもちゃんと止めて、確かな成長を感じましたよ~。嬉しいなぁ。

7回には、ピッチャーの股を抜ける鋭いセンター返しを、横っ飛びでキャッチしてしまう菊池のウルトラファインプレイが飛び出す! このWBC、どれだけ菊池の守備に助けられるのか! もう菊池は例え打率1割でも外せない選手ですね~。

8回も1アウト満塁の天を仰ぎたくなる絶体絶命を、代わった増井が際どく切り抜け、とうとう小林が作った最少得点差を9回まで死守する展開。うぁぁぁ~! なんて心臓に悪い試合なんだ…! こんなに胃が痛くなる試合ないよ~~っ!!

9回抑えは牧田ではなく則本が登板。プレミア12の苦い記憶が呼び覚まされましたが、当の則本は最速156km/hのストレートが唸りを上げてキレッキレ。しかし、いい球を連発しながらも際どいコースをことごとく見送られ、尚且つジャッジも辛くて、少しずつカウントを悪くして苦しくなるピッチング。そして、ランナーを2塁3塁に置いた状況で、6番スコープがセンターに抜ける同点タイムリー。7回には好捕した菊池も今度はギリギリ届かず…。あと1アウトからの痛恨の失点。ですが、則本も菊池も(小久保も)責められないですね。日本は最高の力を発揮して、それを相手が上回ったとしか言えないですから…。

試合は、強化試合のときと同じくタイブレークに突入。ここで頼れる中田が今日5打点目となるタイムリーを放ち、再び日本がリード。オランダの裏の攻撃を無失点で切り抜け、日本が8対6で勝利! 勝利が決まった瞬間、「やったー!」という喜びよりは、言葉もなく安堵感に浸っていた感じ。日本が死闘を制して、めちゃくちゃ嬉しいはずなんですけど、もう喜ぶ気力も残っていなかったというか…(笑) 精も根も尽き果てました。

ともあれ、日付が変わりそうな時間まで白熱した試合を繰り広げてくれた日本代表とオランダ代表の皆さん、本当にお疲れ様でした。勝ったから言えますが、最高の試合を見させていただきました。国同士の威信を賭けた息詰まる熱戦に、改めて野球の面白さ、真剣勝負の面白さを感じられました

しばらく疲れ切った心身を休めたいので次の試合は1週間後ぐらいでいいんですけど、明日すぐ次の試合があるんですよね…(笑) TVで見ているだけのファンがこんなにしんどいのに、やっている選手たちは想像を絶するほどの疲労が溜まっているはず。この先力及ばず負けてしまったとしても、もう私は「よく頑張った!」と拍手で侍ジャパンを讃えられると思います。

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  1. 本当に今回一番熱い試合を見せてくれました。
    日本は明後日に試合があるけれどまだマシです。オランダに至っては今日負けた上にあと数時間後にはまた試合するんですからw
    今日の試合、オランダにも惜しみない拍手を送りたいですけど、この点についてはちょっと気の毒w

    • 言われてみるとそうでした(笑) 日本が日程に関して愚痴を言ったらダメですね。日本だけナイターばかりでズルイぐらい優遇されてるんですから。

      全勝のイスラエルがコールド負けを喫して1敗しましたから、これでキューバに勝てばほぼ2次ラウンド突破は確定か。さくっと5連勝で決めたいところです。3点でいいんで、菅野に援護をあげてください!

  2. いや~、私も精根尽き果てましたw
    2次ラウンドの初戦でこんな試合が見れるとは。

    序盤の展開から、馬鹿試合かとある意味ユルい感じで見てたら、
    どんどんヒリつく展開になるという…。
    どのバッターも一発がありそうなスイングするから、
    毎イニング気が休まらなかったですよ。
    そんな中で、投手陣はよく頑張ってくれましたね。
    火消しで登板した秋吉と増井はシビレた。
    継投に関しては特に文句はなかったですね。
    則本にしても、1イニングなら抑えられるだろうと思ってたし、
    実際ボールは良かったですしね。
    ただ、ここに至ってなお抑えが流動的なのは不安ですが。

    野手は菊池の神守備と、なんと言っても中田!
    こっちが気の毒になるくらいWBC始まるまでは叩かれまくってたので、
    この活躍は嬉しい。
    筒香は、無安打なのはともかく、甘い球も打ち損じてたのでちょっと心配。
    小林は活躍するたびになんか変な笑いが起きてしまいますよw
    でもシーズン入ったらおとなしくしてて!

    • 5回以降、日本の攻撃の記憶が一切ないんですが(笑) 表の攻撃ってありましたっけ? ず~っと守らされていたような。虎の子の1点を守り切る神経磨り減らしゲーを強いられていたのは本当にキツかった…。

      結局、最後の最後で追いつかれたのは残念でしたが、そこで意気消沈することなく、もう一度奮起して突き放せるところに日本の強さを感じました。今の侍ジャパンですんなり逃げ勝つ野球は無理だと思いますから、不格好でもこうやって勝っていくしかないですね~。

      >火消しで登板した秋吉と増井はシビレた
      完璧な投球術でバレンティンを封じた秋吉は、加賀がオーバーラップしました(笑) あの局面でストレートで押していけた増井の度胸にも鳥肌立ったなぁ。

      >こっちが気の毒になるくらいWBC始まるまでは叩かれまくってたので、この活躍は嬉しい
      中田は打率が低いので過小評価されがちですが、長打が打てる・勝負強さがあるというのは、3割を打てる以上の価値。「ホームランだけ狙いにいきました」と言えるふてぶてしさが格好良すぎる~。

      >筒香は、無安打なのはともかく、甘い球も打ち損じてたのでちょっと心配
      1,2試合と圧倒的な活躍していた筒香が急ブレーキなのは気掛かりですね。でも全員の調子がいいと、全員が調子悪くなるときもくるので、ある程度日替わりヒーローの方がいい。第2次ラウンド突破した暁には、また筒香に大暴れしてもらいましょう!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。