プレミア12準々決勝 日本9-3プエルトリコ

“Win or Go home” 私はこのフレーズが大好きで。負けたら終わりの一発勝負の魅力。予選リーグは6戦全勝という最高の結果を残した侍ジャパンでしたが、ノックアウト方式の決勝トーナメントでは、一度負ければそこで終了。実は予選はそんなに熱心に見ていなかった私も、このWin or Go homeの準々決勝は食い入るように見ていました(勝っても次はGo homeなんですけどね)。

同じ6戦無敗だったカナダはメキシコに敗れて姿を消しました。一度しか負けていないのに敗退が決まったカナダは、別に不運でも可哀想でもなんでもありません。ここぞの大事な場面で勝てないカナダは強いチームではなかった。ただそれだけ。いくら予選で無双しようが、本当に勝たなくてはならない試合で負けたら無意味。翻せば、本当に勝たなくてはならない試合で勝てるのが真の強いチームだと私は思います。

日本はプエルトリコをきっちりと退け、一発勝負の場でも勝てる強さをまずは1つ見せてくれてよかったです。最後はまたもや抑えの不安を露呈しましたが、まぁ快勝だったと言ってもいいでしょう(笑) この勢いで、次の韓国戦も絶対に勝ちたいですね。もし準決勝で韓国に負けてしまえば、力の差を見せつけた初戦の勝利も水泡に帰し、韓国>日本という格付けになりますので。

プレミア12での侍ジャパンを見ていて気持ちいいと感じるのは、バッティング面が好調であるところが大きいのではないでしょうか。完全にゾーンに入っている中田ばかりがピックアップされていますが、中田以外の選手もみんな調子が良くて、いい打球を返せています。

これまでの国際試合での日本の姿というと、世界最高峰のピッチングスタッフに対して、バッターは低レベル。スモールベースボールという聞こえのいい言葉で誤魔化してはいましたが、要するに全員非力で、まともに長打も出ないストレス過多の試合が多かった…。

ところが、今大会の日本代表は、みんな気持ちの良いスイングをしていて、ホームランを含む長打がたくさん出ているので見応えあります。バッティングが見違えるようになったのは、小久保監督と稲葉打撃コーチのおかげでしょうね。それぞれの打席を見ていても、ホント振り抜く強打のバッティングが全員できていますから。

初回ノーアウト1塁でバッター坂本という場面がありましたが、ここで小久保監督はバントを命じませんでした。解説の中畑さんは「バントでプレッシャーを与えるべきですよ!」という謎のクレームをつけていましたが、ヒッティングに行かせる小久保監督の判断の方が絶対正しいと思います。相手が1点取れるかどうかのスーパーエースならともかく、どう見ても一線級のピッチャーではなのに、わざわざアウトを1つプレゼントしてあげる発想は本当に理解できません。それがどうしてプレッシャーになるのかも。

結果的にはこの打席坂本はライトフライに終わり、14打数連続ノーヒットとなってしまいましたが、スイングも当たりも悪くはなく、しっかり振り抜いて強い打球を返すことができていました。不調を脱するのもすぐそこという手応えがある打席で、事実4回にはレフトの頭を越える坂本らしい長打で2点タイムリー。次の打席でも再びタイムリーを放ち、坂本の活躍が日本の勝利に大きく貢献できました。

暴論かもしれませんが、もし初回坂本にバントを命じていたら、このタイムリーは生まれなかったと思いますよ。やっぱり第1打席は振らせないと。そこで凡退したとしても、2打席目、3打席目に繋がります。山本浩二監督や中畑監督の凝り固まったセリーグ野球なんかより、小久保監督のパリーグ野球の方が見ていて楽しいですし、期待感もありますね!

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