日本シリーズ2013 東北楽天ゴールデンイーグルスが創立9年目で日本一!

第2回WBCを優勝に導いた原監督と、北京オリンピックで戦犯扱いされた星野監督の対決。短期決戦という場では、当然前者が制するものだと信じて疑っていませんでしたが、まさかこんな結末が待っていようとは…! 巨人ファンとして悔しさはありつつも、球史に残る名勝負を堪能させてくれたことに、今は清々しさを感じています

巨人的には、第6戦で田中の連勝を30でストップさせたことで多少なりとも満足しちゃった感があったかもしれません(笑) 先に2失点した時点で絶望感MAXでしたけど、よくそのあと田中を打ち崩して黒星を付けさせることができました。もうその快挙だけで溜飲が下がります。

その田中は7戦最後にクローザーとして登場。前日160球完投していながら中0日でリリーフ登板とか完全に頭おかしいレベルですけど、田中本人としては、日本最後(になるであろう)の試合はやはりいい想い出で終わりたかったんですかね。KOされたままメジャー行くよりも、最後は胴上げ投手としてメジャーへ旅立ちたかったはず。そう考えると、田中の志願の連投も納得できます。

シリーズの勝敗を分けたのは、先発の差でしょう。巨人が打てなさすぎたのもありますが、楽天の先発陣がこんなにも手強いとは思わなかったです! 田中と則本以外は雑魚しかいないと聞いていたのに、話が違うじゃないですか!!

巨人にもマシソン・山口・西村という自慢のリリーフ陣が揃っていたものの、短期決戦で鍵を握るのは鉄壁のリリーフよりも、やっぱり絶対的なスターター。2大先発の一角を敢えて崩して、ロングリリーフ要員に持ってきた星野監督の采配は見事なものでした。

今回のシリーズMVPは星野監督にあげたいですよ。巨人という巨大戦力を倒す上で、現状のチーム力と弱点を鑑みながら、なんとか100%以上の力を引き出して戦おうと、必死に頭を捻って苦肉の策を生み出したのがよくわかります。第1戦で田中を外してきたり、則本をロングリリーフに回したり、好投していた辛島と美馬をスパッと降板させたり、AJをセンターで使ったり(笑)、本当にセオリーを無視した大胆な采配を披露してくれましたよ。

その奇抜な采配が正しいか正しくないかは結果論でしか語れませんが、私は“奇策を弄した勇気そのものが素晴らしい”と賞賛したい。正攻法で負ければ「精一杯やったから仕方ない」で済みますけど、奇策で負けたら監督が批判の矢面に立たされるのは必然。セオリーを無視した采配は、それだけ裏目に出たときが怖い。星野監督には北京オリンピックで国民総出で叩かれた苦い経験があるはずなのに、再びバッシングを浴びることを恐れない覚悟を見せ付けた。そこが偉大なんです。

やはりこういう人物に選手はついて行きたくなるでしょうし、監督を男にしようとチーム一丸となって頑張れるんでしょうね~。中日・阪神・楽天と、球界屈指の弱小球団を次々優勝させた手腕を持ちながら、それでも日本一だけには手が届なかった悲運の名将も、ようやく最後(?)に栄光を手に入れることができて本当に良かったと思います。

しかし、0-26で大敗していたあの楽天が僅か9年で日本一になれるとはねぇ。分配ドラフトでカスばっかり押し付けられたチームが、オリックスより先に日本一になるとは皮肉ですよ(笑) まだあのときの選手が4人も残っているというのがすごいですね。楽天日本一、おめでとうございます。

審判への愚痴

楽天の日本一にケチを付ける気はこれっっっっぽっちもございませんが、第2戦の大誤審について、どうしても一言愚痴らせてください(笑)

藤田の内野ゴロがセーフの判定となり、試合を決める2点目が入ってしまったあの場面。写真判定で確認したら、30cmぐらいベースに届いていませんでしたよ! せっかく田中との緊迫した投手戦が繰り広げられていたのに、あの誤審はないですよね~。

メジャーリーグでは、来季からいよいよ重い腰を上げてチャレンジ制度が導入されます。チャレンジとは、審判の判定に対してビデオ確認を要望できる権利のこと。NFLでは既に導入されていますが、これは本当に素晴らしいシステムだと思います。もし同様の制度が日本にもあれば、こんな試合ぶち壊しの悲劇は防げました

審判のジャッジに異議を唱えて判定を覆せるシステムは、審判の尊厳を脅かすとされたり、審判にとって非常に風当たりの強い制度のように語られますけど、むしろそれは逆。チャレンジシステムがあると、チームやファンは審判の誤審に対してとても寛容になれるんですよ。

何故なら、チャレンジで審判が誤審が覆った瞬間、ホームの観客は大盛り上がりだからです。下手くそなジャッジに苛つくどころか、誤審が1つのエンターテインメントになるんですね。むしろ審判は1試合で1つは誤審をしてくれた方が面白い。ビデオ判定で勝負所の微妙な判定が覆るか覆らないかを待つドキドキ感は、野球の新たな魅力となり得ます。

チャレンジがあれば、無駄な抗議で試合時間を間延びさせることもなくなり、試合後の買収だのジャンパイアだの絆ジャッジだの不毛な負け惜しみもなくなる。いいことずくめですよ。どうせNPBなんてメジャーの追従ばかりなんですから、さっさとチャレンジシステムもパクってください!!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 巨人をひたすら応援し続け昨日のロペスの同点2ランで歓喜マー君滅多打ちでその後の手堅い試合運びそして逆転、完全に楽天の流れをぶちきり
    さすが巨人、王者の粘りこれは優勝もらったぜーーと思っていたら。

    なぜだーーーー楽天が胴上げしているじゃないかーー!
    くやしいいいい楽天優勝がひとつのドラマであったことは認めますよ
    でもそんなドラマをぶち破る強い巨人が見たかった。
    楽天おめでとう!でもくやしい。でもマー君に傷をつけたのは巨人だ巨人軍の更なる飛翔を
    期待します。くやしい。

  2.  歌麿さん
    巨人ファンとは珍しい! オフ会で野球中継観戦したとき、周りはみんなアンチジャイアンツでしたから(笑) 

    東北復興の旗印として、日本中の人々が楽天に日本一になってもらいたいと気運が高まっている中、空気を読まずに邪魔するのは巨人の役目だったと思っていたのに、今回は完全に引き立て役で終わってしまいましたね~。第6戦で田中を撃破した時点では、間違いなく巨人優勢の流れだったのになぁ。

    でもやっぱり田中の30連勝を止めただけで今回は本当に満足ですよ。最後に意地を見せてくれました。