松井秀喜が現役引退を表明

私は巨人ファンなので松井秀喜のことは当然のことながら大好きでした。FAで松井が巨人から去ったとき、同時に巨人に対する興味を失ってしまったぐらい(ペタジーニを獲得した怒りのせいでもある)。それからはヤンキース松井秀喜の活躍に一喜一憂し、常に私にとってのスター選手であり続けました。

ところが、そんな愛すべき松井も第1回WBCの参加拒否のせいで好きじゃなくなってしまいました。愛情が憎しみに変わったわけではありませんが、それからは松井に対する関心はすっかり薄れてしまい、骨折で記録が途絶えたときも然程悲しくなく、ワールドシリーズMVPに輝いたときも然程嬉しくはありませんでした。

でも心の中ではやっぱり松井への愛情は消えていなくて、再び松井のことを大好きになりたい自分がいる。欲しいのは、素直になるきっかけだったのです。

もし、松井が巨人に復帰してくれれば、過去のわだかまりは全部なくなって、純粋に松井のことが大好きだったあの頃に戻ることができたはず。巨人でなくても、日本球界にさえ戻ってきてくれれば、所属チームを超えて、松井のことを応援することができたはず。

しかし、結局日本球界に戻ることなくひっそりと引退。これで私は“松井のことを再び好きになる理由”を失ってしまいました。友達と小さなケンカをして、そのままゴメンを言いそびれたまま離ればなれになってしまったような感覚…。もう松井を好きになれることは永劫ないんだなと思うと、とても残念で悲しいです。

それでも松井秀喜は球史に残る偉大なプレイヤーであり、私が野球を一番好きだった頃のスター選手ですから、敬意を表してその引退を労いたいと思います。20年間の現役生活お疲れ様でした。

不動心 (新潮新書)

著者/訳者:松井 秀喜

出版社:新潮社( 2007-02-16 )

定価:

Amazon価格:¥ 734

新書 ( 189 ページ )

ISBN-10 : 4106102013

ISBN-13 : 9784106102011


2 Responses so far.

  1. smython より:

    こんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。
    私も第一回WBCでの対応で松井が好きでなくなった1人ですが、
    今回の引退劇では反対に松井を見直してしまいました。

    NPBでの実績をひっさげ鳴り物入りでメジャーへ行ったものの、
    結果を残せず数年で帰って来る日本人選手のなんと多いことか。
    しかも彼らの多くは結果を残せなかったことを恥じるでもなく、
    帰ってきた途端まるでスター選手であったかのように大きな顔をして、
    あまつさえ帰ってきた先でも大して活躍できずに高い契約金を掠め取って引退する。
    そんな選手を見るたび、自分は
    「NPBは日本のマイナーリーグじゃない!」
    と歯軋りする思いで見ていたのですが、その点松井は筋を通した。
    メジャーで活躍できなくなったら引退という覚悟があったからこそ、
    WBCも辞退せざるをえなかったと納得し、改めて好きになりました。
    こんな選手は私の知る限りでは野茂と松井くらいではないでしょうか。

    最近は、誰も彼もがメジャーに挑戦したがるという傾向がありますが、
    彼らの頭には、駄目だったら帰って来れば良いという甘い考えがあるような気がしてなりません。
    もしそうなら、ぜひこの松井の覚悟を見習ってほしいものですね。

  2.  smythonさん
    初めまして~、管理人の浅生です。

    メジャーで燃え尽きる美学は立派ですけど、メジャーで実績を残した選手をもう一度日本で見てみたいファンの欲求も忘れないで欲しい。新庄のように、メジャーで実績を残したあと、最後は日本プロ野球を盛り上げるため貢献する姿勢もまた立派だと思います。特に松井はWBCに出なかったんですから、それぐらいしてくれても良かった。

    問題なのは、smythonさんも指摘されているように「駄目だったら帰って来れば良いという甘い考え」ですよね。だからといって、全員に野茂や松井のような不退転の覚悟を強いるのは酷ですし、完全に選手の出戻りの道を閉ざしてしまうのは球団・ファンにとっても不利益。ゆえに、「価値ある選手だけ日本に戻ってきてもらう」よう篩い分けするシステム作りが必要だと思うのです。

    具体的には、アメリカの球団に一度所属した選手が再び日本でプレーする際は、外国人扱いになるようにすればいいんですよ。

    福留も西岡も助っ人外国人です。もし外国人枠を犠牲にしてでも阪神がこの2人を欲しいのであれば、好きに獲得すればいい。本人たちも他の助っ人外国人よりも日本で活躍できる自信があるのなら、恥じることなく堂々と日本に帰ってくればいい。

    これなら誰も彼もがメジャーに挑戦したがる傾向に歯止めがかけられますし、メジャー挑戦した選手もある程度余力を残した状態で日本に帰ってきてくれるでしょう。「ダメになったら日本に帰ればいいや」は一切通用しなくなります。日本球界の質を維持していく上で、この案は有効だと思うのですけど、どうでしょう?