ソチ五輪 女子フィギュアスケートでソトニコワが金メダル 浅田真央は6位に終わる

浅田真央がSP不発でまさかの16位発進。日本勢が揃ってメダル圏外に終わり、真夜中まで起きてFSを視聴する気が失せてしまった人も多いことでしょう。私もライブ観戦からネタバレ覚悟の録画観戦に切り替えました

浅田真央

懸案だったトリプルアクセルが見事成功。アンダーローテーションによる減点はありつつも、6種8度もの3回転ジャンプを総て美しいランディングで決め、有終の美を飾るパーソナルベスト。SP失敗でメダル争いからもキム・ヨナとの決着からも解き放たれたことは、ある意味で良かったのかもしれません。プレッシャーという重りを脱ぎ捨てた浅田真央は、こんなにも軽やかで美しい演技を披露してくれたのですから…。

ユリア・リプニツカヤ

鋭い眼光で若くして貫禄を備えているリプニツカヤ。コーエンを彷彿とさせる彼女の柔軟な身体を活かしたスピンは超一級品。ラストで魅せる固有技キャンドルスピンで会場大盛り上がり! 惜しくもメダルには手が届かなかったものの、まさしく次世代のホープ。私は15歳の小娘に興味はございませんので4年後を楽しみにしています!(笑)

アデリナ・ソトニコワ

フリップで多少よろめいたもののジャンプ全般をそつなくまとめ、地元の声援を背に後半ぐんぐん調子を上げていく。スパイラル途中、笑顔で観客に手を振っていたのが最高に格好良かった! こういう競技中に見せる余裕が大好きです! ホームタウンデシジョンによる有利はあったとはいえ、金メダルに相応しいハイグレードなパフォーマンスでした。

キム・ヨナ

試合勘のなさ、モチベーションの低下が心配されながら、SPで堂々の首位に付け、FSでもトリプルルッツからのトリプルトゥループの大技を当たり前のように決めてくるなど抜群の安定感。メリハリある動きからの妖艶で優雅なスケーティングは実に私好み。彼女とてプレッシャーは浅田真央の比ではないでしょうに、まったくミスなくパフォーマンスを完遂できる鉄のメンタルはホントにすごい。

男子フィギュアとは打って変わって、女子は上位陣全員がハイレベルな演技の応酬で、非常に見応えのある内容になっていました。もし男子みたいに上位陣が総コケだったら、浅田真央にもメダルの可能性があったのかな~と思うとチョット複雑ですが…(笑)

浅田真央は23歳になった今でも真央ちゃん呼ばわりで愛されている“国民の妹”ですが、同時にマスコミや国民が総出で、過度なプレッシャーをかけすぎていたとも感じます。それは金メダルの期待であったり、キム・ヨナへの意趣返しであったり、なかなか本人が平常心を保てる環境を与えてられていなかったのではないかと。

オリンピック選手は、多かれ少なかれ国民の期待を背負う存在ではありますが、浅田真央が押し付けられた過酷な役割には同情を禁じ得ません。不世出の才能を持ちながら金メダルに手が届かなかった不運よりも、競技内容とは別のプレッシャーに晒され続けてきた不幸が可哀想でした。ここ数年は、悲壮感が常に表情に表れていて、ジュニア時代のような明るい笑顔が見られなくなっていましたしね~。

これで長きに渡って繰り広げられた浅田真央VSキム・ヨナ時代にも終止符。私は2人の天才がライバルとして切磋琢磨するストーリーが大好きだったんですけど、途中から周囲の狂騒が過熱しすぎたことで、段々素直に楽しめるものでなくなってきたのが残念でした…。

私見を述べさせてもらえれば、フィギュアというスポーツはそこまでナショナリズムを投影する場ではないように思います。これが野球やサッカーであれば、「死んでも韓国に負けんな!」とナショナリズム全開で応援に身が入るのですが、フィギュアに関してはそういった感覚になれないんですよね。まぁ、野球やサッカーほどフィギュアに思い入れがないと言えばそれまでですが、やはりフィギュアは国家の威信をぶつけ合う場ではなく、個人個人が魅せる世界最高峰のパフォーマンスを讃える場であって欲しいと願っています。

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4 Responses so far.

  1. ゲスト より:

    採点競技だからジャッジの好みや何やらがあるから、一概にいえないけど、難しい演技構成で難易度の高いジャンプを飛んでも点が出ないようでは、全て平坦な演技になってしまうのではないか?
    少なくとも今回の女子フィギュアは色々とまずい結果になった部分も否めず、今後もこのようなことが続くようでは、ペアのフリーとダンス部門みたいに、技術を競う部門と芸術を競う部門で分けた方がいいのではないか?ワグナー選手が演技後のコメントで、「ジャンプを失敗した選手が成功した選手より点数が高いのはいいのか?」と言うコメントを残したが、今後の女子フィギュアのあり方にも影響が出そうな大会になったと思う。

    •  ゲストさん
      採点基準は素人にはわかりにくいところなので、贔屓の選手の点数が伸び悩むとどうしても疑問が残ってしまいますねぇ。せめて審判員がそれぞれどのように採点したのか詳らかにしてくれればいいのに。それでも、あの採点は贔屓だ賄賂だの批判は出てくるでしょうが…

      >技術を競う部門と芸術を競う部門で分けた方がいいのではないか?
      そうですね。ただ、細分化すればするほどにわかファンにとっては取っつきにくくなるので、男子は技術重視、女子は芸術重視ってことでどうでしょう? それは男女差別になりますかね?

  2. ユキ より:

    ちょっときつい意見かも知れませんが、
    個人的にはメンタルも勝負事に必要な技量の一つだと思っているので、
    メンタルの崩れは技量が足りなくて負けるのと同じことだと思っていますね~;;
    それだけに、トッププレイヤーにはそれに相応しいメンタルを持っていて欲しいし、
    そうでないと本当に強い選手だとは言えない。
    そういう意味で、鉄の心で演技を決めるキムヨナの方が好きな選手です。

    まあそうは言っても、自分なんかが語るのはおこがましい程
    大きなプレッシャーに晒されてきたのでしょうし(汗)、今はお疲れ様と言いたいです。

    あ、あとリプニツカヤちゃんも、容姿が可憐なのはもちろん
    けっこう辛辣なところも好きですね(笑)。
    罵られたい!(爆)

    •  ユキさん
      スポーツは心技体が大切という大昔からの言い伝えがありますから、当然メンタルの強さも実力の一部ですよね。浅田真央はバンクーバーの銀メダリストとして、決してメンタルの弱い選手ではないと思いますけど、そのキャパシティ以上の負荷がかかっていたのかなと同情してしまいます。完全に贔屓の引き倒しになっていましたよ。

      マスコミもいつまでも「真央ちゃん」扱いは良くないと思う。もう立派な大人になった一流アスリートに対して、ちゃん呼ばわりはないだろうと。マー君もいい加減やめて欲しいです。

      >(リプニツカヤ)容姿が可憐なのはもちろんけっこう辛辣なところも好き
      あの生意気そうな態度と面構えは見どころありますね(笑) いろんな意味で4年後が楽しみです。でも加齢と共に肉が付きすぎて、脚が頭まで上がらなくなったりして…。