Jリーグチャンピオンシップ2015準決勝 年間順位3位のガンバ大阪が浦和レッズを下して決勝進出!

凄まじい試合でした!! 両チームともしっかりした守備から切り替えの早い攻撃で、レベルの高い攻防戦。さすがプレイオフの一発勝負、互いに負けられない気持ちが前面に出ていましたね~。これまでも数々の名勝負を生み出してきたガンバVSレッズのナショナルダービーですが、これだけ両者が死力を尽くした激戦はなかなかお目にかかれません!

最初に得点が動いたのは、後半開始早々の47分。宇佐美にプレッシャーをかけられた那須が森脇に出した不用意なパスを、すかさず大森が割り込んでインターセプト。敵陣でボール奪取に成功すると、中央でパスを受けた今野がGK西川との1対1を決めて先制ゴール!

解説の早野さんは「レッズのミス」だと切り捨てていましたが、これはガンバ大阪のスカウティングの勝利だったと思います。レッズは徹底してサイドから崩してくるだけにパスコースが読みやすく、「次はこっちにパス出すだろうな」というところに大体パスを出してくるので、狙い澄ましたインターセプトからの得点はガンバのプラン通りだったでしょう。この試合、ガンバはこのようなインターセプトを度々見せていましたから。

ただ、体力があるうちはこのように積極的にインターセプトを仕掛けに行けますが、体力が落ちてくる後半になると厳しい。「サイドで起点を作られる」とわかっていても、なかなか潰しには行けなくて、ほとんどフリーでクロスを上げさせてしまうシーンが目立つようになりました。

旗色の悪くなったガンバは、CKのセットプレイからとうとう失点を食らってしまう。クロスバー直撃した“リバウンド”をズラタンに高さで押し込まれ、1-1の同点。ガンバは宇佐美を下げ、1-0で逃げ切るプランに移行した直後だっただけに、この失点は重く重くのしかかりました。もう流れは完全にレッズでしたし…。

敗戦濃厚のガンバがギリギリで踏み止まれたのは、東口がことごとく決定的なピンチの場面を凌いでくれたおかげ。この日も東口は守護神の名に相応しい大活躍で、スーパーセーブを連発。GKが藤ヶ谷だったら余裕で4失点はしていました! サッカーはGKがどれだけ大事か痛感しますよ。

勝負の行方は延長戦に持ち越され、なおも続くプライドを賭けた死闘。両チームともスターターの選手は疲労困憊で、既に限界に達している選手がちらほら。ガンバのCB丹羽も相当疲れが出ていて、浮き球のバックパスが誤ってGKの頭を越えてしまうという大ミス。あわやオウンゴールという危機でしたが、幸いにもボールはポストに当たり難を逃れる。全身が凍り付いた瞬間でした。

そして、皮肉にもこの丹羽のオウンゴール未遂がガンバに勝利をもたらすきっかけになったという。緊張感が抜けたレッズの一瞬の隙を見逃さなかったガンバは、あっという間にボールを前線まで運び、ペナルティエリアまで走り込んできた藤春がボレーシュートを決めて決勝点! 自分たちでピンチを作って、そこから逆襲に転じるなんて、自作自演もいいところですが(笑)

「結果的にガンバが勝てた」というのも大きいですけど、今日のガンバVSレッズの死闘はJリーグの歴史に刻まれる戦いだったと思います。お互い死力を尽くしたギリギリの勝負。このような至高の一戦が演出されたのは、やっぱりプレイオフという舞台があってこそ。今年から始まった(復活した)チャンピオンシップ制度は、地上波放送での露出を増やし、スポンサーを呼び込むための苦肉の策だったとはいえ、レギュラーシーズンでは味わえない熱戦を生み出すメリットも確実に存在してたと言えます

私は他の多くのJリーグファンと同じように2ステージ制には反対ですし、出場クラブがわかりづらい現行のチャンピオンシップのシステムは改善すべきだと思っていますけど、こういう試合が観たいからプレイオフ自体は維持してほしいという考え。極限まで濃度を高めた一戦は必要ですよ。「ここで勝てなきゃゴミ」というシビアな一戦があってこそ、死に物狂いの戦いが繰り広げられるのですから。

絶対に勝たなくてはならない試合で勝ちきれるのが本当の強者。巷では、チャンピオンシップの結果に関係なく、年間勝ち点1位のサンフレッチェ広島こそが真の王者であるべきだという意見が散見されますが、そんなわけがございません! もし3位のガンバが今年のチャンピオンシップを制すれば、紛れもなく2015Jリーグの年間王者はガンバ大阪! どれだけレギュラーシーズンの勝ち点が上回ろうが、サンフレッチェもレッズもその時点で格下! だから、もう一度死に物狂いで勝とう!

ラストピース J2降格から三冠達成を果たしたガンバ大阪の軌跡

著者/訳者:下薗昌記

出版社:KADOKAWA/角川書店( 2015-07-17 )

定価:

Amazon価格:¥ 1,728

単行本 ( 336 ページ )

ISBN-10 : 4041032261

ISBN-13 : 9784041032268


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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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