巨人の原監督が退任。阪神は金本、DeNAはラミレスが新監督として就任

混迷を極めた勝者なきセリーグが、来季に向けて大きく動き出しましたね。いずれの人事も、私には予期できぬサプライズでした。

原監督退任は、シンプルに寂しいの一言です。のべ12年間巨人を率いて、堂々たる成績を残し続けてきた名監督。近年はスター不在で、すっかり小粒になってしまった選手を率いていましたが、それでも常に強豪の地位にあり続けたのは、偏に監督しての有能さがあったからでしょう。勝負強く華がある監督でしたし、その人柄やマスコミ対応など、巨人の監督としてこれ以上相応しい人はなかなかいませんよ。

来季も巨人を率いてもらいたかった思いは当然ありますが、「新陳代謝が必要」という本人の弁にも頷けるところがあり、原監督の決断を尊重したいです。新しい時代を迎え入れるため、トップ自ら地位を辞するというのは誰にでもできることではなく、最後まで偉大な監督でした。長い間本当にお疲れ様でした。

巨人の新監督はいろいろ噂が出ていますが、多分川相ヘッドコーチの昇格で落ち着くと思います。ジャイアンツの監督としては地味すぎる気がしますが、原監督の後任は誰だって尻込みしてしまうもの。とりあえず2年ほど適当に川相に監督してもらって、後に控えている松井・高橋・桑田などにバトンタッチする流れがベストでしょうかね。監督としても送りバントを求められる川相はちょっと可哀想ですけど(笑)

変革を迎える阪神

阪神は金本が三顧の礼を受けて監督要請を正式受諾。星野監督以来といえる久々に派手な監督の誕生なので、個人的にはワクワクしています。阪神の監督は、やっぱり一挙一動がマスコミの話題になるような人じゃなくっちゃ!

阪神はGMに不幸があり、球団社長が退き、監督が交代し、コーチも刷新され、主力だった外国人選手もチームを去る見込みで、来年は大きな変革を迎えることになりますね。生まれ変わる新生タイガースがどのような陣容になるのか今から興味津々。これで金本新監督がドラフトで高橋純平あたりを引き当ててくれたら、盛り上がるのになー。

そう思うと、広島の自滅で今年阪神が3位に滑り込んでしまったのは余計でした。阪神ファンはチーム立て直しのため、2~3年は金本監督と一緒に我慢する気持ちでいるでしょうが、それでも来年CS出場が途絶えてしまったら、やっぱり金本監督への非難の声は上がってしまうと思うのです。

もし2015年の阪神が4位で終わっていれば、来年のCS出場はノルマでなくなり、本腰入れて再建モードに入れたと思うだけに、今年の棚ぼた3位はものすごくありがた迷惑だったんじゃないかなと。チーム再建と、CS出場の両方をいっぺんに目指すようだと、結局今までのように2~3位にはなれるけど優勝はできない生かさず殺さずの状態が続く恐れはありますね…。

ラミレス監督の衝撃

横浜DeNAベイスターズは、まさかのラミレス新監督。第一報で「ひどい飛ばし記事だな!」と思っていたら、本当にラミレスに決まっちゃうなんて(笑) 未だに半信半疑ですよ。

金本もラミレスもぶっちゃけ知的なイメージがないので監督という肩書きに少し戸惑うんですけど、ラミレスは来日当時、日本の野球に順応するために日本の選手や文化を人一倍熱心に研究していましたので、意外と理論派の監督になるかもしれません。

尾花のように理屈だけ、中畑のように明るさだけでは限界があるのはわかりましたので、戦術家とモチベーターの両面を兼ね備えている(可能性が無きにしも非ずの)ラミレスは、言われてみればDeNAの新しい監督としてベストであるような気がしてきました。

監督としての適正とは

金本とラミレス両名が不安視されているのは、指導者としての経験がないままいきなり監督就任に至ったところですが、私は野球の監督って、別にコーチから経験を積んでいくことが必ずしも正しい道筋ではないと思います。阪神の和田監督や広島の緒方監督は、じっくりコーチの経験を積ませて満を持しての監督就任だったのに、あれだけボロカスに叩かれているんですから…(笑)

監督としての適性を見るなら、選手としてシーズン優勝の経験が豊富であるか、名監督の薫陶を受けているかの2つが重要ではないでしょうか。例えば、今年だとソフトバンクの工藤監督とヤクルトの真中監督は共に新人監督で優勝を果たしましたが、2人とも現役時代、森・王・原、野村・若松といった名監督の元で、豊富な優勝経験がありました。

和田&緒方は、残念ながらチームの中心として優勝を経験したことありませんので、そこで監督としての弱さが出ちゃったかな…と。シーズンの胸突き八丁をチームが乗り越えられる強さは、やはり監督がそういった修羅場を潜り抜けている経験を持っていることが大きいと思いますね。勿論、私の勝手な想像で、根拠は0ですけど!

つまりは、「勝ちを知っている監督」である金本監督とラミレス監督には大いに期待しているということです。勝者のメンタリティで、低迷を続ける両チームに活を入れてくれるはず! まぁ、金本は優勝2回に日本一0回なんですが、阪神OBの中ではまだ優勝経験豊富な方ですので…(笑)

原点―勝ち続ける組織作り

著者/訳者:原 辰徳

出版社:中央公論新社( 2010-03 )

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単行本 ( 229 ページ )

ISBN-10 : 4120041085

ISBN-13 : 9784120041082


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