プロ野球ドラフト会議2016 5球団が競合した田中正義を、昨年に引き続き再びソフトバンクが引き当てる

一時は全球団競合とまで噂されたMAX156km/hの怪物右腕、田中正義。春に右肩痛で評価を下げたとはいえ、今尚スターの素養は抜群。毎年競合を避け続けるへっぴり腰の巨人も、今年は真っ向勝負でこの未曾有の逸材を獲りに来た! 毎年パリーグにスター選手を取られてばかりのセリーグが、今年こそドラフトの超目玉を掻っ攫う!!

ソフトバンクが交渉権を獲得。まーーーたドラフトの目玉をパリーグに流出させやがって!! スター候補生をことごとく獲り逃すセリーグの不甲斐なさが情けないよ!! まぁ、孫正義の球団に田中正義が行くのは、楽天に安楽が行ったときのようなしっくり感はありますけど…!!

でもね、田中を指名したのはパリーグが3球団に対して、セリーグが2球団。スター選手を獲得しようとする熱意がセリーグの方が低いんですから、パリーグに流れてしまうのはある意味必然ですよ。セリーグのクジ運の悪さを嘆いているのではなく、スター選手を獲りに行くセリーグの熱意の低さを私は嘆いているんです。

特に阪神・中日・DeNAの指名にはガッカリ。阪神は履正社高校の寺島、DeNAは横浜高校の藤平を狙うならまだ納得いきましたが、大山と柳って! 千載一遇の田中正義獲得チャンスを見送ってでもほしい選手ですかね?

競合を避け、知名度は低くても確かな実力者を指名する方がドラフト巧者のようなイメージありますけど、そんな小賢しい指名で一本釣りを成功させたところで、結局そういう選手はプロでスターになれないじゃないですか。仮に柳がめちゃくちゃ活躍したところで、大谷翔平や田中将大やダルビッシュのような球団の枠組みを超えたスター選手になれるとは到底思えないのですよ(なったらごめんなさい)。

坂本勇人、筒香嘉智、藤浪晋太郎、山田哲人といったセリーグの数少ない20代スター選手は、全員がドラフト1位指名の高卒選手であるように、スターはその実力はさることながら、若かりし頃からの成長をファンが一緒になって体感できる存在であることが条件。田中正義は大卒ですが、在学中から一般の野球ファンに名を知られた存在で、その活躍はずっと注目されていましたから、プロで活躍すれば確実にスターになれるはず! そういうスター候補生を獲りにいってほしいんです!

即戦力だの、補強ポイントにマッチだの、目先の戦力ばかりを追い求めていたら、なかなか怪物級のスターがセリーグに生まれてこない…。セリーグのような“名を捨てて実を取る”策略は、プロ野球の世界では徒花。ドラフト2巡目以降はスカウトの腕の見せ所ですけど、1巡目は捻りのないミーハー指名でいいじゃないですか。パリーグの、特に日本ハムの成功は、そういったミーハーな指名を恥ずかしげもなく貫いてきたところにあると思いますし。

はぁ…。パリーグに比べてセリーグの華のなさと来たら…。来年はセリーグ6球団、全員清宮君指名な! 一本釣りって発想を捨てろ!!

2016 ドラフト決算詳報号 2016年 11/30 号 [雑誌]: 週刊ベースボール 増刊

出版社:ベースボール・マガジン社( 2016-10-28 )

定価:

Amazon価格:¥ 980

雑誌 ( ページ )

ISBN-10 :

ISBN-13 : 4910204481160


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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. チーム事情はあると思いますが、人気選手に入札するというのは後々その選手が成功した場合非常に意味を持ってきますよね。
    例えば、野茂。
    8球団競合の末近鉄が獲得しました。野茂のその後の活躍は言うまでもありませんが近鉄は球団が無くなった今も野茂の所属球団として良きにつけ悪しきにつけ語られ続けています。
    あの年も今年同様投手大豊作の年でした。野茂入札を回避したチームは佐々岡や潮崎、与田らを指名しましたが彼らは名投手として名を馳せたもののやはり野茂の知名度には及んでいません。やはり話題性って大事だと思います。
    田中ジャスティスが野茂ほど大成するかどうかはまだまだわかりませんが可能性は高いでしょうね。少なくとも回避した球団の指名選手よりも。
    まぁ田中回避については故障で調子を落としてたことも一因ではあると思うので一概に球団が弱腰だったとは思いませんけれども。

    今年のドラフトでは地元新潟から二人も指名されたことが個人的には嬉しいです。野球後進県なのでこんなことめったにありませんからとりあえず喜んでおきます。

    • まさに野茂のような、応援球団の垣根を越えて、そのデビュー登板が注目されるようなスターがセリーグに誕生してもらいたいですよ~。

      巨人の菅野なんか、成績的にはものすごく立派でも、スター性からは程遠いですからね…(笑) 活躍してスターになれる選手と、活躍してもスターになれない選手がいるのは事実。地元選手だったり、甲子園のスターだったり、能力だけでなく話題性も含めてドラフト指名してほしいなと。今のセリーグは。

      >故障で調子を落としてたことも一因ではあると思うので一概に球団が弱腰だったとは思いません
      逆に故障で調子落としたから指名を避けたところに弱腰を感じてしまったのですが…。あれだけの逸材なんですから、多少はリスクを負わなきゃ!

      大谷もドラフト1巡指名が無駄になりかねないリスクを乗り越えて日本ハムが獲得したスターですし、虎児を得たいなら虎穴に入ろうよ! 計算ができる無難な選手ばっかり獲得しても、ワクワクしないですもん。

      >今年のドラフトでは地元新潟から二人も指名されたことが個人的には嬉しい
      中日指名の笠原投手、新潟医療福祉大の野球部創部1期生でドラフトにかかったんですね。これはすごい! こういうバックグラウンドがあると応援したくなります。

      もう一人は巨人に加入していますし、いつの日か1軍で活躍する日が楽しみですよ。リリーフ左腕に困っている巨人なので、来年すぐにでも出番ありそうですが。

  2. ベイスターズに関して言えば、上位チームで唯一田中に行ってないのが情けない…。
    しかも、一本釣り狙って結果競合、その上クジを外すのが最高にダサすぎて泣けた。
    初のCS出場を果たした今だからこそ、スペシャルな選手に行って欲しかったですよ。
    濱口はノーコン左腕と言う、ベイスターズでは扱いきれなさそうなタイプなのが不安で不安で。

    • 低迷しているチームが、ロマンよりも実利を追うのは仕方ないです(本当はメジャーやかつての楽天みたく、低迷しているからこそスターを獲得して、その選手を軸に再建してもらいたい気持ちはありますけど)。横浜DeNAは長らく即戦力投手の現実路線で、それが成功に結びついたのですが、Aクラスに手が届いた今こそ、三浦大輔に成り代わる次世代スターを獲りに行ってほしかったですね…。

      >濱口はノーコン左腕と言う、ベイスターズでは扱いきれなさそうなタイプ
      う~ん、ベイスターズでノーコン系は辛いですね…。でも地元神奈川大学の選手を獲得したのは評価したいです。DeNAは阪○と違って、地元の学校の選手を好んで獲るところが好き。来年は清宮君に行けと厳命しましたが、増田珠君に行くならいいよ(笑)

  3. 今の田中の状態なら柳が普通に上の評価になってもしょうがないと思いますけどね
    ほんとに今年に入ってからの田中と柳のピッチングご覧になってますか?
    特に故障してるのが肩ですし、元に戻る保証なんてありませんよ

    • よく読んでもらえるとわかると思いますが、私は他の人と違って“誰が一番戦力になれるか”という観点では見ていないんですよ。どうせ今の時点で誰が成功するかなんて予測不可能なので、そこはどうでもいいんです。あくまでスターになれる素養を持つ選手の獲得を希望しているだけ。柳と田中、戦力になれる可能性が高いのは柳かもしれませんが、スター性があるのは確実に田中だと思いますから。

      過去にも右肩を痛めて野手転向経験がある田中正義が、プロで万全でやっていけるかどうかは大きな賭けだと思います。でも、そういうリスクを避けて、競合を避けて、無難な指名ばかりを続けるセリーグに嫌気が差していますので、そこを指摘しているわけですね。