クライマックスシリーズ2017 横浜DeNAベイスターズが初制覇! +3位チームが突破することの是非について

横浜DeNAベイスターズが、悲願のクライマックスシリーズ制覇!! 私はDeNAに生まれ変わった2012年から応援を始めたウルトラニワカ(しかも巨人と掛け持ち)ですが、あんなクソみたいに弱くてドアマットどころかボロぞうきんに等しかった(言いすぎ)ベイスターズが、この短期間にクライマックスシリーズを制するほどの強さを身に付けてくれたなんて感無量ですよ~~!! おめでとう~~~!!

広島との緒戦を5回雨天コールドという後味の悪い負け方をして、決して流れは良くなかったはずですが、2戦目以降は実に見事な戦いっぷり。広島に先制を許しても、DeNA自慢の猛打で難なくひっくり返せる強さがありました。打ち勝つ野球といっても大味な試合ではなく、シーズン同様僅差をものにできる試合巧者ぶりを見せてくれていて、堂々たる王者の野球でした。

甲子園で生観戦したときも思いましたが、やはり2番梶谷を含めたクリーンナップの威圧感は群を抜いていたと思います。筒香はなかなか持ち前のバッティングが発揮できていませんでしたが、クライマックスシリーズ制覇を決める大事な試合で、圧巻の2ホームラン! さすが頼れる4番です!

弱点の投手陣は、ラミレス監督の好采配でカバー。MLBに精通しているラミレス監督だからか、プレイオフでの戦い方というものをよく熟知されていますね。勝負所では湯水のように投手陣を注ぎ込み、二桁勝利を挙げている先発の今永や濱口を惜しみなくリリーフ投入。マシンガン継投って、出すピッチャーが次々打たれまくる醜態を揶揄する言葉でしたが、今やすっかりベイスターズの武器になりましたね!

日本球界の常識にどっぷり浸かっている人間は、どうしても先のことがちらついてこういった采配はできませんが、ラミレス監督は明日の試合、明後日の試合ではなく、目先の今日の試合を死んでも取るという確固たる執念がありました。プレイオフでの1勝の価値をよ~くわかっていらっしゃる。本当におめでとうございます! 日本シリーズでも、王者ソフトバンクを圧倒して、日本一の栄冠を力尽くで掴み取ってほしい!!

3位チームが突破することの是非について

しかし、こうやって3位のチームがクライマックスシリーズを制すると、どうしても出てくるのがクライマックスシリーズに対する制度批判。「3位のDeNAが日本シリーズに出るのはおかしい!」「広島はシーズンを独走優勝したのに可哀想だ!」「14.5ゲーム差もつけたのにシーズンの意味がない!」等々。日本球界にクライマックスシリーズが導入されて早10年ですが、まだこういうトートロジーが出てしまうことが私は悲しい。いつになったらプレイオフというシステムは日本人に根付くのかと。

意見として最も多いのは、「143試合かけて決まった優勝チームなのに、たった数試合のプレイオフで覆されるのはおかしい!」だと思います。でも、はっきり申しますが、なにもおかしくないです。何故なら、プレイオフの1勝はシーズンの1勝とはまったく価値が異なるからです。ギリギリまで濃縮された大一番に勝ちきる力は、シーズンでアベレージを残す力とはまったく別の力。そして、ここぞの場面で勝てる力こそ、真の勝者たり得ることは歴史が証明しています。

日本のクライマックスシリーズのシステムは、MLBよりもNBA(バスケットボール)のプレイオフに性質が近いのでNBAを比較対象にして説明しますが、NBAはシーズンを1位で勝ち抜けたところで1勝のアドバンテージもありませんし、ホームの利もありませんが、それで1位抜けのチームが負けたところでファンから同情なんかされません。むしろ「1位のくせに情けない」と嘲笑されるだけです。負け越ししているような8位チームに敗れることのはただただ無様なだけです。

シーズン優勝を成し遂げることは勿論名誉ではありますが、ファイナルを制したものがその年のチャンピオンチームです。2015-2016シーズンにゴールデンステート・ウォリアーズが歴代最多のシーズン73勝を遂げましたが、その年のファイナルではクリーブランド・キャバリアーズに敗れてしまったため、失意のシーズンとして記録されました。それぐらいプレイオフの勝敗に重きが置かれます。選手たちは怪我をも恐れず死にものぐるいでプレイオフに勝ちに行き、その死闘で勝利をもぎ取ったチームこそが真のチャンピオンであるのは、なにも間違いないと思います。

Jリーグにカンファレンス制導入を提言したときも私は同じことを申しましたが、感覚としては“受験”と一緒なんですよ。いくら1年間学校で優秀な成績を残したって、模試でA判定を取っていたって、当日の受験がボロボロなら志望校に落ちるのは当たり前。そのときに、「いや、俺は1年間トップだったんだぞ!」と主張することに何の意味がありましょうか。ここぞの場面で力を発揮できなければ、敗者。日本人は皆この「受験」を経験してきているのですから、ここ一番の重要さ、その不条理さについては、よく理解できているはずなんですけどねぇ…。

マスコミが好む「下克上」ってフレーズも、いい加減使うのやめませんか? プレイオフに出た時点で立場はフラット。3位が勝ったからどうのこうのとか、そんなことを議論すること自体ナンセンス! 2017年セリーグの覇者は文句なしに横浜DeNAベイスターズなのです!!

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  1. いち広島ファンとして見ても、CSで3位が勝ち上がる事には何の異存もないですね。
    というか今回のファイナルの試合内容見ても、単純にDeNAが強かった、だから勝った。
    悔しい気持ちは確かにあるけれど、これもう一切の文句もつけようもなく納得しかできないですね。
    プレーオフ下位から一気に駆け上がってスーパーボウル制覇したグリーンベイ・パッカーズを
    見てきた側からすれば、何がおかしいのかってもんですよ。

    • 広島に1つ同情してしまうとすれば、1位通過は試合間隔が空いてしまうところ。ここはフェアじゃありませんので、なにか解決方法を考えてあげないと可哀想。1リーグ3地区制に変革して、東地区・中地区・西地区・ワイルドカードで日本一を競う、ミニMLBみたいなシステムが一番平等でいいと思うんですけどね~。

      >スーパーボウル制覇したグリーンベイ・パッカーズを見てきた側からすれば、何がおかしいのか
      私の愛するペイトリオッツも、シーズン全勝でパーフェクトシーズンを成し遂げようとしていた矢先、最後の最後でワイルドカード出場のジャイアンツに敗れたどでかいトラウマもありますからね…。でも「こんなシステムおかしい!」とはならないわけで。如何にレギュラーシーズンの成績で圧倒していようが、スーパーボウルという大舞台で破れれば、敗者である現実を受け入れなくてなりません。

  2. 私も10年来の広島ファンですが、DeNAが日本シリーズに進出することに何一つ異議などありません。
    このクライマックスシリーズのルール自体、このシーズンが始まる前から決まっていて、皆がそのルール通り戦い、DeNAが勝ち抜き、日本シリーズに出ることに決まった。それが全てです。

    個人的には、23日6回裏の無死満塁で一点も取れなかった時点でもう勝ち上がるのは難しいと思ってました。また、昨年から本拠地開催が決まる勝負や、今年の交流戦の優勝決定戦等、重要な試合を悉く落としてきたのに、何ら手を打ってこなかった(打っていたかもしれませんが、あまり感じられなかった)広島のベンチサイドに問題があると考えます。
    過ぎたことは仕方がなく、またルールも今年と変わらないと思うので、来年は短期決戦に強いチーム作りを是非してほしいものです。

    ただ、浅生さん。2017年セリーグの優勝チームは広島東洋カープなので、セリーグ覇者という言葉は広島に使ってあげてください。横浜DeNAがソフトバンクに勝ち日本一になった時、日本の覇者はDeNAだと心の底から認めさせてもらうので、今だけは。(精一杯の強がり)

    • 広島ファンとして、今回の結果は悔しくてたまらないはずですが、こうしてすぐに敗北を受け入れ敵チームを讃えられるのは素晴らしすぎます。私なんて、ガンバが優勝争いから脱落しただけで、もうサッカーの話なんか見たくも聞きたくもないとふて腐れているのに…。

      ただ、「ルールだから仕方ない」という考えは、やっぱりクライマックスシリーズに納得いってない感があるのかなと推察してしまいますね。私もクライマックスシリーズの制度は現行のままで良いとはまったく思っていませんから、そこは活発に議論して、柔軟に制度変更を繰り返すべきだと思っていますが、「10ゲーム以上離れてたら、もっとアドバンテージ広げよ!」「クライマックスシリーズ廃止せよ!」という意見があちこちから聞こえてくるところに、プレイオフの意義はまだまだファンに浸透していないんだな~と思わされます。

      プレイオフの価値なんて通貨と一緒で、みんながその価値を信じなければ、いつまで経っても価値は上がらない。どうやったらプレイオフの価値はレギュラーシーズンの価値とは違うということをファンに納得してもらえるか、難しい課題です。1つ確実に言えるのは、プレイオフはめちゃくちゃ楽しいということ。MLBもNBAもNFLもプレイオフの盛り上がりは異次元。日本も早くそうなってほしいという憧れが強いのです。

      >23日6回裏の無死満塁で一点も取れなかった
      確かにあの場面は分水嶺でした。三上が出てきた時点で、3失点は覚悟していたところをまさかのパーフェクトリリーフ。三上のスライダーはキレていましたが、ストライクゾーンにはほぼ入らないので、バットを振り回さない打者だと結果は違っていたかも。まぁ、代打の立場でそれは難しかったでしょうね。

      >2017年セリーグの優勝チームは広島東洋カープなので、セリーグ覇者という言葉は広島に使ってあげてください
      すみません。そこは表現が正確ではなかったですね。「2017日本シリーズ進出に相応しいのは、横浜DeNAベイスターズなのです!」ぐらいにしておけば良かったかな…。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。