ジュラシック・ワールド 映画評

初4DX! 地元大阪に4DXの映画館がまだないため(今秋ガンバ新スタジアム隣に完成予定)、コミケで東京まで赴くこのタイミングで、是非4DXを体感してみたいと思っていました(MX4Dという同等の施設もありますが、感想では呼称を4DXで統一します)。ユキさんと、パウンだーさんと、堕落人さんにも付き合ってもらい(いずれも4DX初体験)、4人でユナイテッド・シネマ豊洲まで「ジュラシック・ワールド」を観に行くことに。

本当は「実写版進撃の巨人を観に行こう!」と私はお誘いしていたのですが、私以外のお三方が声を揃えて「ジュラシック・ワールドの方が…」と難色を示したため、民主的多数決でジュラシック・ワールドに変更させられてしまいました(笑)

結果的には、この方向転換が大正解。まるで最初から4DXで観ることを前提として作られていたかのようなジュラシック・ワールドは、4DXの性能をフルに発揮する抜群の相性を見せており、初めて4DXを体感する映画としてはこれ以上ないベストな選択でした。まったく、誰ですか! 実写版進撃の巨人を観に行こうなんてバカなことを抜かしていた奴は!

内容に関しては、正直ツッコミどころが多かったです。過去に同じ失敗をしでかしていながら、また簡単に恐竜に逃げ出されるがばがば管理と、「めっちゃ強力な恐竜開発したら手に負えなくなっちゃった! てへぺろ!」的ながばがば研究のせいで、園内大パニックというとがばがば展開。

キャラに関しても、アメリカンヒーローを体現する主人公オーウェンに、気が強いけど役立たずなヒロインクレア、いざというときは男を見せる恐竜好きギークのロウリー、恐竜の軍事利用を画策する野心家ホスキンス、研究のことしか頭にない遺伝子科学者リー、やんちゃで向こう見ずな兄ザックと無邪気で知識豊富な弟グレイなどなど、ハリウッド映画にはありがちすぎる面子が勢揃い。エロゲでいえば、世話焼きな幼馴染とか、金髪ツインテールのツンデレとか、巨乳メガネの巫女とか、そのレベルのベッタベタなキャラばかりだったと言えましょう。

でも、ストーリーもキャラも浅いから面白くなかったのかというとそうでもなく、初見で飲み込みやすいストーリーとキャラを配置することで、“恐竜の迫力”という本来の目的を堪能することができました。こんな映画に深みのあるストーリーや監督の哲学的メッセージは不要で、シンプルなパニックムービーとして割り切った脚本は正しかったと思います。

逃げ惑う群衆に襲いかかる恐竜、恐竜退治に向かう軍人、恐竜と人間の共闘、大型恐竜に単身挑みかかる主人公、新旧Tレックスによる恐竜頂上対決と、恐竜映画として外せないシーンをしっかり盛り込み、観客の「見たい!」を存分に満たしてくれているのが嬉しい。せいぜい片手ほどしか恐竜の種類を挙げられない無知中の無知な私でも、惜しみなく投入されるスペクタクルな映像美に終始手に汗握る興奮

それになんだかんだで王道路線ならではの面白さがありますしね。主人公のオーウェンは格好良くて、ヒロインのクレアちゃんは可愛かったんで、私としては2人のやりとりを見ているだけで満足。特に主人公の元カノという立ち位置のクレアちゃんが思った以上に萌えキャラだったので、すっかりお気に入りでした。

若くしてパークの管理を務める有能な上司なれど、緊急時になるとまるで役に立たなくなる如何にも女性キャラ。しかし、オーウェンたちと共にタフな局面を切り抜けていくことで、彼女自身どんどんたくましくなっていくのが爽快。お嬢様っぽいフェミニンなスーツをぼろぼろにしながら、ピンヒールでジャングルを全速力で駆け回っている姿は実に勇ましかった(笑) 絶体絶命のオーウェンを間一髪助けたあとの、どや顔からのキスは最高でしたよっ! クレアちゃんいいわ~。

ウィットに富んだ会話で笑える箇所もあり(ロウリー可哀想)、ツッコミどころと同じぐらい見どころも多かったと言えますね。全体的な評価として点数をつけるのなら、100点かな! 普段映画を観ない分、点数が甘々になっているのは否めませんけど、文句なしに2時間フルで楽しませてもらったのですから、私としてはもう100点をつけるしかないです!

ただし、「4DXで観ること」という条件付き。こんなのテレビの金曜ロードショーで見たって、何も面白くございません。恐竜たちが闊歩する地響き、爆撃における激しいフラッシュ、銃撃シーンで耳元をかすめる空気圧、水中に引きずり込まれたときの水しぶき、そういった映画と現実がリンクする4DXのギミックがあってこその面白さ。3D立体映像あってこそのアバターであったように、4DXあってこそのジュラシック・ワールドでしょう。

4DXの演出は想像していた以上の迫力があり、遊園地のアトラクションのようでとても楽しめました。アクションシーンのみで効果を発揮するものと思いきや、頬を撫でるそよ風がリアルで、映画館にいることをしばし忘れ去るような錯覚もあったり。船やヘリといった乗り物シーンの臨場感もすごかったです。もしかすると4DXに最も適している映画はタイタニックなのかも…? 映画が終わる頃には、船酔い+ずぶ濡れになっていること請け合い(笑)

ジュラシック・ワールド (竹書房文庫)

著者/訳者:デイヴィッド・リューマン

出版社:竹書房( 2015-08-07 )

定価:

Amazon価格:¥ 734

文庫 ( 240 ページ )

ISBN-10 : 480190436X

ISBN-13 : 9784801904361


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