コミックマーケット86(2014夏)に行ってきました! 靖国参拝編


8月15日の終戦記念日の翌日に靖国参拝してきました。靖国神社を訪れたのはこれが人生で初めて。前々から日本人として一度は行っておくべき場所だと思っていましたが、直接的な動機となったのは、昨年見た「永遠の0」の小説と映画に感銘を受けたため(ミーハー)。イデオロギー的な話はしたくないので、左右両方に怒られない程度の当たり障りない感想を綴っていこうと思います~。

終戦記念日を1日過ぎていながら、結構な人出。拝殿の前には長い行列ができており、20分ほど並んで参拝させていただきました。二礼二拍手一礼。

参拝を終えたあとは、境内に併設されている遊就館を見学。遊就館とは、戦時の貴重な歴史資料が展示されてある資料館。私は戦争兵器(巨大ロボット含む)に対する憧憬は皆無に等しい人間ですが、さすがに「永遠の0」の影響で零戦には感じ入るものが。操縦席ってこんなに狭かったのね。これで何時間も太平洋を航空していたのは大変だわ~。

展示施設は所要時間ごとに順路が分離しており、私は最長の120分コースを選んだのですけど、これだけの豊富な資料を1つ1つ目を通していたらとても120分じゃ足りません。パネルの文字を目で追っているだけでも日が暮れそう。なので、私は日清・日露戦争以降の近代史を中心に観覧することに(それでも180分以上かかった)。

大きな解説パネルにはそれぞれ戦場と侵攻ルートがわかりやすく描かれていたおり、無学な私でも当時の状況が飲み込みやすくて良かったです。恥ずかしながら私は、バルチック艦隊はウラジオストックから南下して日本を攻めてきたものだと思っていましたので…。南アフリカの喜望峰をぐる~っと迂回しながら、遠路はるばる日本海までやってきたと知ってびっくり。

そんなバルチック艦隊を退けた日本の歴史的勝利に対し、各国の従軍記者が報道していた新聞記事が印象的。日本が近代化して25年、本格的な海軍を編成して僅か10年で世界最強のバルチック艦隊を撃滅した快挙に、「近い将来、日本は世界のトップに躍り出るだろう」などとその衝撃と畏怖を交えて報道していたのを見るとぞくぞくする(笑) こういった“海外の反応”に自尊心が擽られるタイプではないんですけど、やっぱり見ていてちょっと気持ちよくなりましたね。

でも、そんな日本の全盛期はまもなく終了し、暗黒の第2次世界大戦へと突入。ミッドウェー海戦とガダルカナル島の戦いで攻防転換期を迎えた日本は悲惨の一途。マリアナ沖海戦・レイテ沖海戦と見るも無惨な敗戦が続き、ここから本土空襲・一億玉砕・原爆投下というお馴染みの惨劇コンボが繰り広げられますので、段々観るのも辛くなってきました…。

思わず胸が締め付けられたのは、靖国に祀られた数多の戦没者の遺影。まだ年若い青年たちが、これだけ多く戦場で散っていったことに思いを馳せる。大将も一兵卒も分け隔てなく、日本のために死した人間をご祭神として平等に顕彰されていたところに靖国の美しい理念を感じたのですけど、これが靖国最大の問題になっているのは皮肉ですね。

特攻隊の遺書も拝誦しました。特攻隊の遺書に目を通すのは初めてではありませんが、実物を前にするとやはり感じ方が違います。彼らの遺書には必ず家族への思いが綴られており、国に殉ずることは家族に殉ずることと同義であることが伝わってくる。時代のせいで狂気を宿した(洗脳された)可哀想な人と扱われることも少なくないですが、国のためか家族のためかはマクロとミクロの違いでしかない。国家への帰属意識が希薄な現代においても、「家族への思い」に置き換えれば、充分彼らの気持ちを忖度できるのではないでしょうか。

特攻は作戦としてはまったく賛同できませんが、それでも日本とそこに住む家族のために身を擲った特攻隊員の克己に、最大限の敬意を示したいです。命を散らしていった若者たちに敬意と哀悼の意を捧げることは、戦争や特攻隊の肯定を意味する行為ではないと思います。先人の尊い犠牲があってこそ今日の平和な日本があるという事実に感謝すること、それぐらいは思想のバイアスに関係なく持っていたいものですね。

なでしこやまとで語れるのはこれぐらいが限界かな…(笑) 何はともあれ、靖国神社に来てみて本当に良かったと思いますよ。いろいろと勉強になったことは間違いないです。義務教育で習う数年間の歴史の授業なんかより、この遊就館を一度訪れる方がよっぽどためになりそうですもん。

夜には秋葉原で堕落人さん&草薙静流さんとお会いして、たまり場となりつつあるロイヤルホストでコミケ前夜祭。明日はコミケで朝早いからほどほどに……と言いながら、結局21時30分まで3時間以上アニメとエロゲの話でわいわい盛り上がっていましたが(笑) ああ、明日の朝辛くなるとわかっているのにぃ!

そこで昼間訪れた靖国の話題もちらっとしましたが、東京に住んでいると意外と靖国神社に訪れることってないんですね。スカイツリー然り、近場に住んでいると逆になかなか足を運ぶ機会がないものでしょうか。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 奥歯にモノが挟まったような感想ですがお察ししますw
    特攻隊の遺書は解ってても来るものがありますね
    僕はあそこで一時間ほど立ち留まってました

    浅生さんは終戦の日をずらしたようですが15日行くと全然ちがいますよ
    右翼と左翼がにらみ合い、機動隊が出張ってます
    人も多くて怪しい団体をあちこちで見かけます・・・
    そんな物物しい雰囲気も一件の価値ありかと

    • 特攻隊の遺書には胸が詰まりましたが、未婚のまま散っていく年若き息子のために、花嫁人形を送った郷里の両親の思いやりには思わず涙ぐんでしまいました。故三宅久之さんが号泣していたのもわかる。これはキツイ。

      >終戦の日をずらしたようですが15日行くと全然ちがいます
      当日だとそんなに騒然としていたのですか。物騒な空気もちょっと味わってみたかったですけど、今回は遊就館の観覧が一番の目当てでしたから、人出が多すぎると落ち着かなかったかも。またいずれ終戦記念日に訪れる機会があればいいな。

  2. 私も一度だけ靖国神社と遊就館に行ったことがありますが、きれいに展示されていて死者に対する敬意を感じました。
    私も一番戦没者の直筆の手紙が感動しましたね。
    人間の人格って周りの人に対する関係性からなるものだなあとつくづく思いました。
    20歳そこそこの彼らの人格に人として一生及ぶ気がしなかったものです。

    • 戦時においてそれほど十全な教育は受けられなかったでしょうに、20そこそこの青年が、これほど巧緻な文章と達筆な文字を書いていたことに驚きと感動がありましたね。これほど有能な人間を無益な特攻で消費してしまったことが、日本の敗北そのものだったのかもしれません。

      遺影に飾られた写真は、誰もが精悍な顔つきをしていましたのも印象的。現代に生きる日本人と、人生の密度がまるで違うのだと思い知らされます。