発売日 1996年9月13日
メーカー KONAMI 
す、すいません…。エロゲでもなんでもない普通のコンシューマー作品を取り上げちゃって…。「おいおい、もうレミニセンスはネタ切れかよ?」とか思わないでください。まだまだちゃんとしたエロゲのストックはありますから!

というわけで、今回は知る人ぞ知る名作AVGのポリスノーツをご紹介。天下のKONAMIさんから発売され、今やメタルギアで世界的知名度を誇る小島監督が手掛けていたことでも有名な作品です。初出はPC-9821版の1994年になりますが、ここでは私がプレイしたSS版の1996年で登録しています。

主人公ジョナサンは、宇宙遊泳のテスト中に不意の事故によって行方不明となってしまう。コールドスリープで自らの時間は止まったまま宇宙を漂流し続け、目醒めたときには25年もの歳月が流れていた…。

小島監督らしい練り込まれたSFの舞台設定と、骨太でハードボイルドな世界観は、まさに大人向けのストーリーといったところ。SF音痴な私にとって苦手な分野であったとはいえ、25年後の世界でジョナサンが行っているのは「探偵」という非常に馴染み深い職業でしたので、割とすんなり世界観に入っていけました。

元ロス市警の破天荒な刑事ジョナサン・イングラムと、黒人のベテラン刑事エド・ブラウンとのコンビは、さながら映画のリーサル・ウェポン。……というかそのまんまなので、モチーフになっていると言って良いでしょう。ポリスノーツ自体かなり映画を意識した作りで、全編に動画(アニメ)が用いられ、台詞もほとんどが音声付き。当時としてはかなりの驚きがあったものです。それでいて、ただ視覚情報に頼るだけの受動的なAVGでもなく、戦闘にガンシューティング要素を用いたり、爆弾解体を実際にプレイヤーが行ったりと、ゲーム性にも富んでいたのが好印象。捜査では、イベントスチルの気になる箇所をクリックする方式で、ふんだんにちりばめられた本筋とは関係ない小ネタに、小島監督の遊び心を垣間見ることができました。今想うと、この手触りは非常にelfっぽくもあったなと。

そして、女性キャラクターの胸部をクリックすれば、なんと「胸揺れ」が堪能できるんです! なでしこやまとでわざわざこの作品を取り上げた理由はこれ。エンドロールに「胸揺れ監修」という役職が出てきたぐらい、ポリスノーツは胸揺れに対して並々ならぬ情熱を注いでいる!

普通、胸揺れというのは女の娘の不意の仕草や弾みでぽよよんと揺れるもの。つまり、自発的に揺らすものだと相場が決まっていますが、このゲームの場合、ジョナサンが堂々と女性の胸をまさぐるのですね。見ず知らずの男性が前触れもなく乳を揉んでくる蛮行に、相手は「何するんですか!」的な反応はするものの、それだけ。何度もしつこく触るうちに「いい加減にしてください!」と膨れて怒ってしまいますが、だからといって通報されてゲームオーバーになるわけじゃありません。公衆の面前で突然おっぱいを揉みしだく最低なセクハラ行為を働いても、「しょうがないなぁ」で許される世界って素晴らしい!

別にポリスノーツというゲームにこんなセクハラ要素を求める人はいないでしょうし、せっかくの世界観を壊してしまいかねない危険性も孕んでいると思うのですが、それでも敢えて放り込んでくるところがカッコイイです。小島監督は有名になりすぎたため、もうこんな感じの作品を手掛けるのは不可能でしょうけど、こういった“シリアスだけど遊び心のあるAVG”をまた渇望したいものですね。緊張と緩和があってこその名作だと。

現在、ポリスノーツはPSPとPS3でプレイ可能なゲームアーカイブスで配信されていますので、気になった方は是非プレイしてみてください。

特別なヒロインは存在しなかったので、好きなのは主人公のジョナサン。女好きで三枚目な一面を普段見せながらも、決めるところはシリアスに決める彼は、CITY HUNTERの冴羽リョウをも彷彿させる素敵な主人公でした(CVはその相棒の槇原なんですが)。

ちなみに、作中でスペースコロニー「ビヨンド・コースト」が完成したのは西暦2010年。つまり、今年だったんですね~。残念ながら、現実の2010年は探査機が小惑星の微粒子を地球に持ち帰ることで精一杯。思ったより、未来って遠いな。
2010年12月11日