発売日 2000年6月3日
メーカー MINA 
2000年のCARNELIANさんの働きぶりは鬼でした。この1年間で彼女が原画を務めた作品は、なんと全部で8本! 常識じゃ考えられない数字ですよ。人気絶頂の絵師が聞いたこともない弱小ブランドをドサ周りしながら、ヒットの見込めない作品でも身を削って頑張っていたなんて偉人過ぎる…。エロゲ界のホール・オブ・フェイム入りは間違いありませんね。

そして、まさしく“聞いたこともない弱小ブランド”の“ヒットの見込めない作品”の代表格であるのが、この「レンズの向こう側…」。恐らく、購入層の9割は「CARNELIANさんが原画をしているから」という理由で仕方なく購入したファンでしょう。でも、私は残りの1割、つまり作品のコンセプトに共鳴して購入したという変わり者でございまして。

作品のコンセプトとはメガネ。メガネっ娘恋愛AVGと銘打って、メガネ愛好者をターゲットにした非常に間口の狭いフェティッシュな作品なんです。これだけだと誤解されやすいのですが、実はこの作品にはメガネっ娘が1人もおりません。ヒロインが全員メガネっ娘ではなく、普通のヒロインにメガネを掛けさせるという趣旨で、3種類のメガネから好きなものを選んで掛けさせてエッチしちゃうという革新的な内容だったのですよ。革新的すぎて、本来のメガネっ娘好きからは不評を買ったっぽいですが。

しかし、私はむしろメガネが似合わない(イメージに合わない)人にメガネを掛けさせる方が興奮……もとい、喜びを感じる人間ですので、全然これはOK。あの手この手でメガネを掛けさせようとする主人公と、根負けして「しょうがないなぁ」的な感じで渋々メガネを掛けることになるヒロインに萌え。シナリオは稚拙で、エロも大したことありませんでしたが、作品のコンセプトには大いに共感を得るものででした。

なお、このシナリオライターさんは「レンズの向こう側…」以降、まったくシナリオを手掛けることはありませんでしたが、今度8年ぶりに「要!エプロン着用」という作品を出すようです。メガネフェチをやめて、今度はエプロンフェチに転向ですか。

朝比奈ちづる。一番見た目が可愛らしく、一番メガネのイメージに沿わないキャラだったので。レースクイーンのコスプレ&メガネという絶望的にマッチしない取り合わせが堪らないよね!
2008年7月16日