発売日 1999年6月4日
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泣けると巷で大評判だったので、「じゃあ、俺は泣かないな!」と意気込んで始めた作品(天の邪鬼だなぁ)。月宮あゆ、川澄舞のシナリオをこなした時点では「フッ、この程度か」と(半泣きで)高を括っていましたが、沢渡真琴シナリオで敢えなく轟沈。序盤は、喧しくて鬱陶しいだけのキャラだったのに、次第に元気を失っていく姿を見るにつれ、気が気でなくなってきました。

箸で上手に食事が出来なくなる真琴。言語が徐々にあやふやになる真琴。プリクラ機を遠巻きにして見つめる真琴。漫画のヒロインに憧れ「結婚したい」とせがむ真琴。物見の丘へ向かう祐一と真琴を、総てを悟った秋子さんが、涙を噛み殺しながら見送ったシーンでは我を忘れて涙ボロボロ。ペーソスやもらい泣きによる感動は感動だと認めていない私ですが、これだけ泣かされたら、そんな偉そうなことは言えなくなります。

沢渡真琴。鬱陶しいキャラが、鬱陶しくなくなるとこんなに切なくなるものだったとは…。鬱陶しいと感じられるのは幸せ。
2007年3月3日