発売日 2000年8月10日
メーカー Terios 

浮ついたメイドブームの中、流行を後追いした十把一絡げのメイドゲー……と見せかけて、まさかの本格派。メイドとしての魂、精神性にまで深く追求された本物志向のメイドゲーです。他では当たり前のように用いられる「ご主人様」の呼称も、マスターであるかドミナスであるかで、キチンと使い分けられる徹底ぶり。横田守さん原画の作品は数々こなしていますが、私は今でもこれが一番好き。

イタリアの離れ孤島にある洋館が物語の舞台で、登場キャラクターにイタリア人、アメリカ人、イギリス人と様々な人種が揃っているのですが、各々の人間性、習慣が実に外国人らしかったのが想い出。会話はウィットに富んだオシャレな言い回しが光り、本当に異国の地で異国の人間と過ごしている感覚なんですよ(私はハワイとグアムにしか行ったことありませんが)。世界観の構築が見事すぎます。

サスペンスを基軸に、哲学、社会学、SF、占星術やらが複雑に絡み合い、人種・宗教の重たい問題を背景にしているシナリオは、重厚長大そのもの。よもやメイドゲーで、コソボ紛争について考えさせられるとは思いませんでしたね…。メイドさんのガーターストッキングに釣られて購入した自分が恥ずかしい!!

メイド服着た女の娘に、とりあえず「ご主人様ぁ~」と呼ばせてりゃ、勝手に売れた時代(誇張あり)に、ここまで本格的なメイドゲーを作ったこと自体、感服させられます。藤木隻さんは真面目で、ある意味偏執的で、本当によく勉強されているんだなとひしひし伝わってきました。サービス精神も高く、オマケの用語集は読み応えありまくり。「カチューシャを取るとメイドは死ぬ」は、このとき初めて学んだ真実

大原魅麗。コーカソイドたちに負けないおっぱいを持つ日本人。やっぱり一番可愛かった。
2009年9月13日