発売日 2000年9月8日
メーカー Key 
これまでで一番泣いた作品。おっと、「泣いた」だと格好付けすぎか。「泣きじゃくった」が正解です。家族愛に対する涙もろさには定評がある私に、晴子と観鈴の極限の親子愛を目の当たりにして、感動を防ぎきる手立てなどまったくありませんでしたよ!

いつか来る別れの日に怯え、ずっと観鈴を厄介者扱いし遠ざけてきた晴子が、本当の母親となるべく決心したその日から、総てを擲つような献身。今までの時間を取り戻すかのように愛を注ぎ、晴子“オバサン”になろうとも、一心に観鈴の幸福を祈り続けていた姿には、涙が溢れて止まらない。

これでもかと2人に突きつけられる過酷な仕打ちに、私の胸は張り裂けんばかり。雨で中止されてしまった夏祭りの絶望感たるや、もう…。その時の晴子の慟哭は、今でも強烈に目に焼き付いて離れません。思い出しただけでもまた涙がうっすら滲んできます。がお…。

Keyさんの「泣き」はどれもあざとくて、こちらとしても本心では泣きたくないんですよ。でも、身体が言うことを全然聞いてくれません。まるで「嫌なのに感じちゃう…悔しい…」的な陵辱されている気分。まぁ、泣きゲーってのは泣かされたくてお金を支払っているんですから、それが正しい楽しみ方なんでしょうかね。

神尾観鈴。あらゆる意味で可哀想な子。彼女の一挙一動が涙を誘い、私はもう、観鈴が美味しそうにジュースを飲んでいるだけで泣けます(失礼)。
2007年3月3日