Leaf作品の中では割と空気な扱われ方をされていますが、出来はかなり良かったですよ? 骨董屋さんを営む経営シミュレーションパートがしっかりしていて、骨董品の収集からお店を拡張していく過程は普通に面白い(攻略に関係しないけど…)。お店でちょこまか一生懸命働いているスフィーの姿も愛らしく、幼女趣味のない(!?)私でも思わず相好を崩してしまうほどでした。
ただ、肝心のシナリオ面はやや薄味だったので、この辺が話題性の低さに表れているのかな。ぶっちゃけ、私もそんなに印象に残っているわけではないのですけど、1つ強烈に心に刻まれている忘れられないシーンがございまして、それは幼馴染の江藤結花がスフィーに対して嫉妬を爆発させたシーン。このイベントの存在が、まじアンを想い出深い作品へと変えてくれたのです。 「なのにどうして、あたしの居場所にあんたがいるの!? 健太郎に一番近い場所にあんたがいるのよっ!」 「健太郎の隣はずっとあたしの場所なの! あたしの健太郎を取らないでよおっ!」 幼馴染の嫉妬自体は然程珍しいものでありませんが、ここでは2つの大きな意外性が含まれている。1つは、明朗快活でサッパリした性格の結花だけに、こんな風に嫉妬でマジギレする姿は想像できなかったこと。もう1つは、スフィーを一番可愛がっていたのは他ならぬ彼女であったこと。 溺愛していたスフィーを「あんた」呼ばわりして、敵意をむき出しにするような言葉を浴びせ掛けたのは、それだけ結花の中で健太郎(主人公)の存在が肥大したってことですから。健太郎に対する恋心が強まるにつれ、今まで気に留めなかった健太郎とスフィーの仲の良さが我慢ならなくなり、思わず怒鳴り散らしてしまう…。そんな“小さな子供に対する大人げない嫉妬”が、激しく私の心を打ったのです。 大人だからといって自分の感情を圧し殺し冷静ぶる人より、ムキになって感情を表に出す“大人げない人”の方が私は好きですよ!
2008年3月18日
2000年のCARNELIANさんの働きぶりは鬼でした。この1年間で彼女が原画を務めた作品は、なんと全部で8本! 常識じゃ考えられない数字ですよ。人気絶頂の絵師が聞いたこともない弱小ブランドをドサ周りしながら、ヒットの見込めない作品でも身を削って頑張っていたなんて偉人過ぎる…。エロゲ界のホール・オブ・フェイム入りは間違いありませんね。
そして、まさしく“聞いたこともない弱小ブランド”の“ヒットの見込めない作品”の代表格であるのが、この「レンズの向こう側…」。恐らく、購入層の9割は「CARNELIANさんが原画をしているから」という理由で仕方なく購入したファンでしょう。でも、私は残りの1割、つまり作品のコンセプトに共鳴して購入したという変わり者でございまして。 作品のコンセプトとはメガネ。メガネっ娘恋愛AVGと銘打って、メガネ愛好者をターゲットにした非常に間口の狭いフェティッシュな作品なんです。これだけだと誤解されやすいのですが、実はこの作品にはメガネっ娘が1人もおりません。ヒロインが全員メガネっ娘ではなく、普通のヒロインにメガネを掛けさせるという趣旨で、3種類のメガネから好きなものを選んで掛けさせてエッチしちゃうという革新的な内容だったのですよ。革新的すぎて、本来のメガネっ娘好きからは不評を買ったっぽいですが。 しかし、私はむしろメガネが似合わない(イメージに合わない)人がメガネを掛けさせることに興奮……もとい、喜びを感じる人間ですので、全然これはOK。あの手この手でメガネを掛けさせようとする主人公と、根負けして「しょうがないなぁ」的な感じで渋々メガネを掛けることになるヒロインに萌えましたね。シナリオは稚拙で、エロも大したことありませんでしたが、作品のコンセプトには大いに共感を得るものでした。 なお、このシナリオライターさんは「レンズの向こう側…」以降、まったくシナリオを手掛けることはありませんでしたが、今度8年ぶりに「要!エプロン着用」という作品を出すようです。メガネフェチをやめて、今度はエプロンフェチに転向ですか。
2008年7月16日
傑作エロティックホラー。アンチオカルト人間の私には、黒魔術なんて知ったこっちゃないんですが、お話としてはすごく面白かった。そして極めてエロい。このエロゲがきっかけで、1度卒業したエロゲの世界に舞い戻ってきたぐらいですよ。
主人公はひょんなことから魔術書を手に入れて、黒魔術を操れるようになります。最初の頃は、まだイタズラ心からの他愛のない感じで、学園のアイドルである憧れの白木里香ちゃんといい仲になりたい!」ぐらいの可愛いもの。それでも、いきなり彼女から校舎裏に呼び出され、告白どころか「抱いて!」と懇願され、あれよあれよでセックスフレンドになっちゃうんですがね。 でも、私がこのエロゲで最も印象深いのは佐伯香織。彼女は主人公が突然黒魔術を操れるようになったことに疑念を抱き、その秘密を聞き出そうと主人公に急接近してくる。そして、大胆にも自分の身体を取引材料にして、秘密を教えてくれと持ちかけてくるのです。 堪らず魔術書の存在を漏らしてしまうと、今度はその魔術書を渡してくれと要求。私だってバカじゃありませんから、ここで佐伯に魔術書をほいほい手渡してはいけないことぐらいわかっています。目先の欲望に目が眩んだ先人たちが、その後どのような結末を迎えてしまうのか……そんなことは百も承知です。 けど、抗えないっ!! 罠だと知りつつ嵌ってしまう! こういう「わかっていても抗えない誘惑」ってのが大好きなんですよ〜。ペンキが指に付くと知りつつペンキ塗り立ての壁を触りたい衝動というか、騙されていると知りつつ騙されたいっていう気持ちは何なんでしょうね。破滅への希求か。 後半になると拷問や責め苦のシーンが多くなって(ていうかそればっかり)、私はセミリタイア状態に追い込まれましたが、最初の頃は本当に楽しくてエロかったです。顔射・ぶっかけが多かったのも嬉しい。聖少女さんの新作まだー?
2008年3月5日
これまでで一番泣いたエロゲ。おっと、「泣いた」だと格好付けすぎか。「泣きじゃくった」が正解です。家族愛に対する涙もろさには定評がある私に、晴子と観鈴の極限の親子愛を目の当たりにして、感動を防ぎきる手立てなどまったくありませんでしたよ!
いつか来る別れの日に怯え、ずっと観鈴を厄介者扱いしてきた晴子が、本当の母親となるべく決心したその日から、総てを擲つような献身。晴子“オバサン”になろうとも、今までの時間を取り戻すかのように愛を注ぎ、一心に観鈴の幸福を祈り続ける姿には、涙が溢れて止まらない。 そんな2人にこれでもかと突きつけられる非情で過酷な仕打ち…。雨で中止されてしまった夏祭りの絶望感たるや、もう…。その時の晴子の慟哭は、今でも強烈に目に焼き付いて離れませんねぇ。思い出しただけでもまた涙がうっすら滲んできます。がお…。 Keyさんの「泣き」はどれもあざとくて、こちらとしても本心では泣きたくないんですよ。でも、身体が言うことを全然聞いてくれません。まるで「嫌なのに感じちゃう…悔しい…」的な陵辱されている気分。まぁ、泣きゲーってのは泣かされたくてお金を支払っているんですから、それが正しい楽しみ方なんでしょうかね。
2007年3月3日
「市販レベルに達していない」との判断で店頭での販売が自粛され、通販のみの取り扱いとなった問題作。その煽りで、私は高騰した中古を15750円のプレミア価格で購入する羽目に…。
ヒロインは、既存のアニメやゲームの有名キャラを模しており、ご丁寧にもキャラクターの名前を事前に修正できる機能まで付いていました。でも、どうせ私は元ネタに詳しくありませんし、そんなのは別にどうでも良かった。目当てなのは淫語。これでもかと直接的で淫猥で下品なセリフが羅列された発情カルテは、当時として出色の過激さとエロさを誇っていまして。 相手は精神的にちょっぴり病んでおられる娘さんばかりですから、本当に気が狂ったように連呼してくるのですよ。そして、複数の男たちに代わる代わる犯されては、大量の精液を身体中に浴びて喜悦に浸っているという…。おかげで悲壮感はあまりなかったですけど、カオスティックなエロゲであったのは間違いないです。 エロいかといえばエロいし、濃密かといえばこれ以上にないほど濃密だったんですけど、エロを調理なしで、具のまま生のまま食べさせるようなエロゲでしたので、3つ4つのシーンだけでお腹を壊してしまいそうになります。平和(和姦)ボケして弛みきった今の私なら、1つ口にしただけですぐに戻してしまうでしょうね。 しかし、淫語の過激さと汁気の多さはやはり衝撃的なものでしたので、今でも思い出深い作品。15750円の出費を後悔することも、結局ありませんでした。
2007年6月23日
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