発売日 2003年8月29日
メーカー elf 
いろいろ煤けてますぜ
基本戦法はテンパイ即リー。得意とする役はタンヤオに裏ドラ。リーチをかけられるまでは他人の捨て牌へ興味を示さず、ただ自分の上がりだけに専心する、迷いのないアグレッシブな打ち筋。それが私の豪腕麻雀

とどのつまりはド素人丸出しの麻雀ってことなんですけどね…。麻雀を覚えた年は早かったくせに、未だに私はこの程度の麻雀しか打てません。ドラ表示牌の確認を怠るのはしょっちゅうですし、気が付いたら牌が1枚足りていなかったりするのもしばしば(素人以下?)。

でも麻雀は好きなのよ。腕前は素人でも、麻雀という遊戯は間違いなく好き。それが脱衣麻雀ならなおさらで、私には年に一度脱衣麻雀が無性にやりたくなる周期があるぐらいなのです。だから、このらいむいろ雀奇譚は丁度良かったというか、脱衣麻雀を久々にやりたいな~と思っていた時期に、上手い具合に白羽の矢を立てられたのですね。

elfさんは、過去にelf脱衣雀の実績が示している通り、麻雀ゲームとしての完成度の高さは折り紙付き。作りはしっかりと行き届いており、プレイ中にストレスは感じさせない。CPUアルゴリズムも理不尽ではなく、良心的な難易度が保たれていますから、脱衣麻雀にありがちな、わずか5順足らずでいきなり役満をバシバシあがられたりする鬼の仕打ちは心配不要。

むしろ、逆にこちら側が有利に傾いている感じかな。配牌がいつも不思議なほど恵まれているんで、素人同然の雀力である私でも、ズバズバ高くて格好良い役であがれてしまう。振込みもほとんどなく、いつも余裕でトップ確保。私のようなド素人でも、雀鬼な気分がお手軽に味わえたのです。

まぁ、簡単すぎるって事はそれだけ腕に覚えがある人には物足りないのかもしれませんけど、これはあくまで脱衣麻雀なわけですから、別にこういう接待麻雀でもいいですよね? 本編とは別で用意されているフリー対局モードでは、ちゃんと手応えのある勝負が楽しめますから、自信のある人はそちらで楽しめばOK。

ただ、このゲームはインストール容量が1.5GBもあるため、フリー対局モードのためにハードディスクに常駐するのはなかなかに困難。しかも、ディスクレスでは起動できない不便さ。麻雀部分は分けてインストールさせるとか、何か工夫は出来なかったものでしょうか。


とりあえず、麻雀部分が良くできていたのはお解りいただけたと思われます。では次、アドベンチャーパート。らいむいろ雀奇譚は、麻雀とお話が平行して進行していく作品なので、こちら側にもちゃんと言及していく必要があります。

ちなみにこの作品のストーリーは、元のらいむいろ戦奇譚に麻雀ネタを絡めたパロディ。主人公は負け麻雀のツケが滞ってロシアから逃げてきたことになっており、戦艦天乃原が雀荘になっていたり、シリアスな本編を麻雀ネタで茶化す感じ。戦奇譚をプレイされているのであれば、多少なりともクスッとさせられるでしょう。

が。

問題なのは、まさにこの「パロディ」であったわけですよね~。パロディ自体に全然罪はないのですけど、それを何とかの1つ覚えみたいに、延々最後まで引き伸ばしされているのだから始末に終えません。

パロディとは笑いを生み出すための1つの手法ですが、その面白さは長続きしないという弱点も持っています。パロディで笑えるのは主に最初の部分だけで、ネタを引き伸ばせば引き伸ばすほど面白みは下降線を描くように薄れていく。ゲーム全編をパロディに徹してしまうなんて、愚の骨頂というしか。安易なパロディで最後まで押し通したのは、考えが浅はか過ぎていました。


今回、私がこうも冷たく批判しちゃっているのは、elfさんの作品とは思えないほどプライドの低い作品だったから…。CGムービーを織り交ぜるなど、他メーカーには真似できない力を誇示してはいましたが、本質であるゲームの内容は唖然とするほどにチャチな出来。そこいらの零細エロゲメーカーならともかく、業界最大手のelfさんからこの程度の作品が発売されたのだと思うと、言いようのない虚脱感が湧き上がってくるんです。

これがもし、3800円ぐらいで販売されていたのなら、肩の力を抜いた単なるファンディスクだったんだなぁ、と諦めも付いたんですが、他と変わらない値段(8800円)で勝負している以上、やはりそんな手抜きや言い訳は許されませんよね。今回はelfの歴史上存在しなかった作品として忘れますが、今後は絶対に、elfというブランドの看板を汚さないような、志の高い作品をリリースして欲しいものですよ、ホントに。

何にせよ、らいむいろは鬼門だね。もう今回でらいむいろ関連は終了した方がいいんじゃない? 運勢悪いよ。

エッチシーンにおいて、愛モードたる独自のアイディアが盛り込まれています。この愛モードとは、愛撫やクンニをする際、実際にマウスホイールを使って、擬似的に女の娘を感じさせる気分が味わえるというもの。これだけ聞いてしまうと「ダメそう…」と思われるかもしれませんけど、ダメでした

愛モードが発動されると、まず別ウインドウが開き、そこに主人公の指先や舌先がアップで映し出されるんですが、この絵がやけにリアルタッチで描かれていて怖い。ここでマウスホイールをぐるぐると回転させれば、今度はその絵がアニメーション。これもまた、やたら生々しくグニグニと動作するのだから超気色悪い。夢に出てきそう…。

戦奇譚に引き続き、黒田綸子がお気に入り。でも見せ場少なかったなぁ。この作品は1度クリアすると、オマケで戦奇譚の後日談的なシナリオが計3話追加されているんですが、そこでも黒田綸子は目立っていなかった。エッチシーンもなかったしね……ふぅ。
2003年9月11日