ダンジョンクルセイダーズ2 ~永劫の楽土~
メーカー〔Atelier KAGUYA〕 発売日2008年12月19日


世界樹が吹けばKAGUYAが儲かる
思い起こせば吐き気を催すほど、苦しくて辛くてしんどかったダンジョンクルセイダーズ。そのダンクルに今度続編が出るですって? 冗談じゃない! お断りです! 断固反対! NO WAR! そんなプラカードを掲げて御堂筋辺りをデモ行進しようかと思っていましたが、なにやら2は大幅にブラッシュアップされているそうで。騙されたと思って、一度試しに動作検証版をプレイしてみたら、なるほど、確かにこれは見違えるほどの進化を遂げている!

入力レスポンス、画面表示など全般的に動作がスムーズになり、最大のネックであったテンポの悪さに改善が図られているところが何より素晴らしい。洗練されたユーザーインターフェイスでプレイアビリティも向上。攻撃エフェクトは多様化させつつも、クリティカル時の余計な演出はカットしてストレス軽減。大人数の徒党で襲いかかってきたモンスターも今回は控えめと、まさに前回レビューにおいて赤文字で批判したほぼ総ての箇所が修正されたといっても過言ではないのです。

煩雑だったスキルシステムも一新され、自分好みのキャラクターに育てる楽しさは格段にアップしました。スキルツリーを睨みながら、将来どのようなキャラに成長させていくか思いを馳せる。「RPGは育成ゲームである」が持論の私にとって、成長システムの充実はゲームの面白さに直結しています。これだけユーザーの意見に耳を傾け、真摯に取り組んで作られた続編とあれば、またやってあげてもいいかな~って気持ちになってくるものですよね(上から目線)。


さて、大きく敷居が下がって、前作のストレスが嘘のようにサクサク進むようになったダンクル2ですが、同時に難易度も随分マイルドなものになっております。鎧袖一触(がいしゅういっしょく)でモンスターを蹴散らせてしまう歯応えのなさには、些か拍子抜けな部分も…。

このゲーム、レベルアップと同時にHP&MPが全回復しちゃうんですよ。これが緊張感を薄めている要因というか、ダンジョン奥深くに足を踏み入れる恐怖心を取り払ってしまう。何故なら、MPを気にせず必殺技・回復魔法をガンガン使っても、そろそろヤバいかなって頃にはレベルアップして元通り。先に進みたいけど、これ以上無理したら危ないかも…みたいなギリギリの鬩ぎ合いがないのは興を殺ぐところです。難しすぎるのも嫌だけど、簡単すぎるのも嫌だなー。

まぁ、そんな生意気な口を叩いていたら、あっという間に地獄に落とされましたけどね! まだ第2章ぐらいは良かった。景気の良かったレベルアップが停滞し始めたことでHPとMPに気を配るようになりましたし、物理攻撃一択だった敵の行動が変化に富むようになり、考えなしのイケイケ戦法では通用しない。そんな難しすぎず簡単すぎずの丁度手頃な難易度でした。

しかし、第3章以降は加速度的に難易度が上昇。気を抜けば、すぐにゲームオーバーが頭をかすめるというスリリングな状況に…。この頃になるとエンカウント率の高さも気になり始め、逃走不可の固定モンスターの多さにイライラ。ダンジョンフロアの面積拡大に伴い、1つのマップ攻略に要する時間がどんどん増えてきましたんでね。

レジーナの「警戒」(敵の出現率を抑える)を駆使して戦闘から逃げ回るようにすると、今度は全然レベルが上がらなくなってボスに苦戦しまくり…。結局、ボスを倒すために雑魚敵でレベル上げをしなくてはならないという悪循環に陥りましたよ。

ラストダンジョンは全5層からなる超巨大ダンジョン。こんなの無理~と涙目になりながら何とか先に進めたものの、ようやくご対面したラスボスの無慈悲な強さに途方に暮れる…。HPがメチャクチャ高い上にメチャクチャ強烈な全体魔法を軽々しく見舞ってくるんで。しかも、連戦で戦わなきゃいけないというんだから泣けてきますよ(2戦目でもはHP・MP回復なし)。

ここで鍵になったのはエンデの「フルガード」。この技は発動したターンの攻撃(物理・魔法関係なく)を大幅に減少してくれる効果があるのですが、肝心のエンデがいつも最後に行動するような鈍足だったりするんで、技が発動する時には既に敵の攻撃でボコボコにされた後という、まったくもって使い所のわからないスキルでした。

Highslide JSところが、必ず最初に行動できるようになる「戦乙女の羽根飾り」を手に入れてからは、これが最高のスキルに変化! ターンの最初にフルガードを施すことでラスボスの強力な魔法攻撃にも耐えうるようになり、死中に活を見出す! そして、守備をガチガチに固めながら少しずつ攻撃を当てていくという気の遠い作業の末、なんとかラスボスを撃破! 戦いに要した時間はおよそ1時間弱! ああ、これでやっと解放される~。

と思ったら、エンディングのスタッフロールが流れた後、「以降はクリア後のやり込みモードになります」という残酷な一文と共に、「飽くなき探求者たちの夢」という隠しダンジョンが出現。…おいおい。

飽くなきと言われても私は完璧に飽きていますし、これ以上不毛なゲームを続ける気は毛頭ございません(上手いこと言った)。謹んでご辞退させていただきます……と申し出たいのは山々だったんですが、なんと回想モードがまだ半分も埋まっていない。これじゃあいくらなんでも終われないと考え直し、イヤイヤながら再び重い腰を上げたのでした。

……今にして思えば、この選択は大きな誤りでしたけどね。エクストラダンジョンは、全10階という嫌がらせ以外の何物でもないマップに加え、外道非道邪道揃いのモンスター。更に肝心のエッチシーンを見るためには、ミリアでとどめを刺さなくてはいけないやら、エンデをメンバーから外して50回戦えやら、超面倒臭い条件をクリアしなくてはならないという底意地の悪さ。まともな神経じゃやっていられませんって!

私は脳内モルヒネで神経を麻痺させながら強引に続けましたけど、6階以降に出てくるサルトビという忍者には、何度モチベーションを打ち砕かれそうになったことか…。雑魚敵でありながら凶悪な強さを誇っており、なんと1ターンに3回も行動しやがる! 「渾身の炎攻撃」「麻痺攻撃」「致死攻撃」という容赦ない状態異常+全体攻撃3連発で完膚無きまでに殴り殺し。6階にはスキル使用不能のエリアまでありますし、遭遇した瞬間、お祈りの時間ですよ。脳下垂体は既に生き続けることを諦め始めました…(誰も元ネタ知らないって)。

それでも死に物狂いで最終10階まで辿り着いて、ラスボスのラスボスのラスボスであるディメンジョン=ドリフターと最終決戦。このドリフさん、なんと魔法攻撃が一切通用しません。ゆえに、常に我が軍のエースとしてご活躍なさってきたぐーりん様(グリシーヌ)が、一瞬にしてスーパー役立たずと化してしまう! 落ちぶれた彼女は“MP回復要員”という屈辱の雑用係に…。彼女のプライドはガタガタです。

攻撃の主力を失った上に、敵のHPは相変わらず異様に高いので長期戦は必至ですが、睡眠・麻痺・混乱・即死の厄介な状態異常攻撃がなく、行動も1回きりだったので比較的御しやすい相手でした。「渾身の連撃」はフルガードしていても瀕死に追い込まれるほどの威力だったものの、即死の心配はないのでミリアの回復で充分フォローできる範疇。

アリオン  最強スキル「これでもくらえ!」を連発。膨大な使用MPの割にダメージはしょぼくて3000程度。
エンデ   常にフルガード。1度でも怠ろうものなら、全滅の憂き目に。逆に言えば、これさえしておけば安心。
カバネ   スキルLV10まで磨き上げた七刀乱舞で攻撃。7回連続攻撃でダメージは合計7000以上!
グリシーヌ アイテムでMP回復。強力スキルで仲間のMPが見る見るうちに減っていくので、これも重要な役目。
ミリア   最初にリジェネーション。あとは、仲間のHP回復に専念。特にカバネの防御は脆いので細心の注意。

Highslide JSこのようなパターン化した戦略で、特に苦戦することもないままあっけなく撃破しちゃいました(LV上げすぎたせいかも)。サルトビの極悪さに比べたら可愛らしい相手ですよ。ちなみに最終スタッツは右記の通り。

ぐーりんさんは遂にLV99達成。今までいろんなRPGやってきましたが、LV99まで上げたRPGは人生初めて。それもやり込みによってLV99ではなく、必要に迫られてのLV99ですからね。本当にしんどかった…。こんなに精根尽き果てるRPGは今度こそ勘弁!! 簡単すぎるのも嫌だけど、難しすぎるのも嫌だー!


罰ゲームに等しかった前作と比べると、ダンクル2は充分ゲームとして遊べる代物に仕上がっていたのは認めますが、それでも50時間以上も費やすほどの作品でもない。エロゲのRPGをそんなにがっつりやりたい人って少ないと思うんで、もっと手軽な感じの方が好まれると私は思うんですけどねー。終わったあとの感想は、何を差し置いても「疲れた…」の一言しか出てきませんよ。

こんな吐き気を催す苦行を繰り返さないためにも、ダンジョンクルセイダーズ3は、どんなに面白そうだと感じても絶対にプレイしないことを心に誓います。もしこの日の誓いを忘れて私がダンクル3を欲しがっていたら、皆さんが全力で止めてあげてくださいね! 早まるなと!

綺麗な女性とあらば無節操に飛びつく主人公アリオンの性格は好きなんですが、その中で心に決めた軸となるヒロインは欲しかったです。ランスでいうシィルのポジション。冴羽リョウにおける槇村香(古い)とか。前作のダンクルもセシリアがいましたし、今回はエンデがその役割かと思いきや、そんなに心が通じている感じではなくて。ただ女に無節操でだらしないだけでは、魅力はやや下がってしまいますね。

前回は挫けそうなとき、心が折れそうなとき、絶妙のタイミングで手を差し伸べて(エッチシーンを見せて)くれて、「これで頑張れよ!」と力強く励ましてくれたものですが、今回はちっとも励ましがないから辛い。先に進んでも先に進んでも、なかなかエッチシーンに巡り逢えませんから…。兵糧が届かなければ、兵の士気は上がるはずもなし。

でも、決してエッチシーンが少なかったわけではないんです。配分がおかしいんです。本編をクリアしても回想が半分程度しか埋まらないってのは異常すぎ。エクストラダンジョンはあくまで冒険を続けたい人のためのオマケであって、エッチシーンなんかは本編で全部済ませておくべきでしょ。戦いが終わる直前に大量の救援物資(ハーレム)が届いても意味ないですって~。

長い冒険だったのに、これといって愛着の持てたヒロインがいませんでした。MAGICAL WITCH ACADEMYのシルヴィアが再登場してくれたのは嬉しかったですが、エッチシーンの相手はアリオンではなくツカサ(ショタ)ばかりだったのが不服。仕方ないので、ルーファンに貢ぎまくり。
2009年1月31日