発売日 2002年9月27日
メーカー Alice Soft 
銭を失わない安物買い
恐らく1年前の自分なら絶対に買う事はなかったであろうこの作品。だって、つい最近まで私はAlice Softって名前だけで敬遠していたぐらいですから。こんなエロの見込めそうにないゲームなど、視界に端にすら入らなかったはず。

そう思うと、あの妻みぐいがもたらした功績とはとてつもなく大きなものだったんですね。まさにあれが転機。妻みぐいは、食わず嫌いしていたAliceさんのゲームの魅力を、今更ながらも私に気付かせてくれました。今回のDALK外伝も、その妻みぐいに続くAliceさんの低価格ソフト。安すぎると逆に不安になるものですが、妻みぐいで自信を深めた私は、迷いもなくこの作品を手にとりました。

その判断はズバリだったよう。2800円という「安物」の値段ながらも、やはり粗略さを感じさせるようなチープな作りではなくて、「安物」を匂わせられる所といえばボイスなかったというぐらいのもの。その点を除けば一切なかったといってもいい、「何で2800円なの?」といった完成度を誇っています。


ゲームの内容は、いわゆるダンジョン探索型のシミュレーションRPG。7人の仲間を率いながらダンジョンをひたすら潜っていき、悪い魔神を退治するのが目的です。作品の全体部分、システム回りは大変良く出来ていました。アイテムの所持方法とか召喚システムなど、ゲームシステムの工夫は随所に見られ、オリジナリティをしっかり盛り込んである。そこらのコンシューマーゲームからアイディアをまるまるパクッてきた手抜き作品でなかった(多分ね)のは、さすが大手AliceSoftさんといったところ。エフェクトを含めたグラフィック面も綺麗で、とにかく作りが丁寧です。私も初めの方は楽しくて、夢中になってプレイしていましたね。

しかしまぁ、不満点というのは、やり込んでいく内に段々姿を見せ始めるもので…。

ひとつ、戦闘における自由度が乏しすぎる。選択の幅は攻撃or必殺技だけで、攻撃方法もただ近付いて斬りつけるといったものに統一されてしまっています。誰も彼もが似たり寄ったりの歩兵なので、戦術はとりあえず近付いて敵を斬っていく……だけ。基本がこれの繰り返しなんで、自動的に単調極まりないゲームとなってしまっているんです。

ストーリーらしいストーリーもほとんどありませんでしたし、ダンジョン突入、戦闘、限界を感じて脱出、またダンジョン突入と、流れ作業が延々続くだけ。地下10階を越えたあたりで、既にマンネリを感じ始めてしまいましたので、飽きっぽい人(私)には不向きな作品でありましょう。

謎なのが、ゲームオーバーに対して、何もペナルティが課せられていなかったこと。道中、野垂れ死にしてもただ迷宮から強制退去させられるだけで、別に所持金が半分になったり、レベルが1に戻ったり、拾ったアイテムが没収されたりする事はありません。

そりゃ、後半難易度は結構きつくなってきますから、あまり鬼のようなペナルティが待っていると、マウスを投げつけてやる気も失ってしまいますけど、それでも何も罰則がないというのは緊張感がないです。これでは、「頭を使わなくても何度も繰り返しやってりゃ、いつかはクリアできる」といった、ダラダラした展開は避けられませんからね。マンネリに拍車をかけてしまっています。

こういったダンジョン探索型ゲームでは、“同じ事をチクチク繰り返しながらも、徐々に駒を進めていく快感”があり、マンネリこそ醍醐味といった部分もあるんですけど、やはりゲーム中最も時間を費やすシミュレーションパート、戦闘パートにマンネリを感じさせるのは、結果として上手くない出来であると言わざるを得ません。もう少し戦闘の幅を広げて自由度が上げれば、また違った評価になっただけに、残念さのある作品でした。

そういや、これ外伝ってことでシリーズの続編になるんですよね。私は元となる作品はプレイしていないので、どういった繋がりがあるのかはわかりませんでしたが、でもこのDALK外伝から始めても別に支障はないかと。少なくとも私は引っかかるところはありませんでしたよ。

取り巻きの7人のメイド達は戦力としてだけでなく、主人公のエッチのお相手、伽(とぎ)も任せる事ができます。

原画がぽわぽわ~んとしているので、エロにはあまり期待を持ってはいなかったのですが、なかなかどうして、中身は濃密。シーンの総数は全部で21を数え、その種類も豊富。複数人における3Pが多かった特徴も。更には、精液がたくさん出ていたのも嗜好にマッチして良かったです。質感も掛かり方もマーベラスな表現でしたし、射精前・射精中・射精後をわざわざ描き分けている仕事は完璧。

逆に、エロ関係でマイナスだと感じたのは、主人公がキザでいけ好かない優男であるという事と、ボイスが付いていないという事。まぁ、これぐらいですかね。

女の娘は皆、メイドという身分(主人公は神様だから使徒?)ですので、主人公との関係は「主従」。しかし、実際には「親子」の間柄といった感じで、あまり「女性」を感じさせるキャラクターがいなかったのが残念でしたね。ネコミミや犬コロは完全に「ペット」ですから…。

そんな中、私がお気に入りだったのは巫女さんの北条時子ちゃん。彼女だけは純然たるヒューマンタイプで、黒髪。黒髪大好き人間の私は、彼女は特別な存在であります。戦闘では機動力が少なさから、いつも後ろの方でもたもたしている役立たずキャラだったりするんですけど。
2002年11月26日