PS4「KNACK」レビュー

日本版PS4の発売が大幅に遅れたことで、お詫び的意味合いで本体に同梱されていたソフト。しかし、その可愛げの欠片もないキャラクターはまったく日本人受けする気配がなく、「こんな変なゲームいらない!」とありがた迷惑に感じていた人も多いことでしょう。私もそうでした。

見た目はともかく、内容がお子様向けの温いフィールドアクションだと思い込んでいましたからね。私は防御のことなんか一切考えず、攻撃ボタン連打でごり押しできるアクションゲームが大嫌い。KNACKもどうせその手の「爽快感」という美辞麗句で糊塗された単純なゲームに違いないと舐め腐っていたのです。

しかし、それは大きな誤解でした。KNACKはとても歯応えがあり、シンプルながら奥深いゲームシステムに仕上がっている。敵キャラクターはそれぞれ多彩な攻撃パターンを持っている上、徒党を組んで襲いかかってくるため、その組み合わせによっても戦略が違ってきます。目の前で棍棒を振り回してくるデカブツから倒すべきか、それとも後ろから弓矢で遠隔攻撃してくる奴を先に片付けるべきか、そこも頭の使いどころ。

私が難易度を「難しい」にしていたせいもあるかもしれませんが、主人公のナックは非常に装甲が脆い。序盤の敵でも鎧袖一触で破壊されてしまいますので、考えなしに攻撃一辺倒で戦っていると全然歯が立たないのです。肝要なのは、相手の攻撃を右スティックで回避すること。間合いを詰めて攻撃を連打している最中でも、相手の反撃を察知したら、すぐさまスウェイで距離を取る。そういったヒットアンドアウェイを心掛けなくてはなりません。

この強力な攻撃を間一髪で躱すスリリングな瞬間がたまらないんですよね~。まさにハードパンチャーの攻撃を巧みなステップで翻弄するアウトボクサーの気分。僅かな判断ミスで攻撃をまともに食らってしまえば、体力の半分以上をごっそり持って行かれるため、常に気が抜けずドキドキ! 蝶のように華麗に舞いながらも、実はじりじりと神経をすり減らす極限の緊張感!

なんか私は既にこのゲームの達人のような物言いになっていますが、全然そんなことなくて、余裕で3桁は死んでいるド下手です。でも、このゲームは死に様にも快感があるんですよね。ばかーんと気持ちいい音させて文字通り木端微塵に吹き飛びますから、「くそ~!」というストレスよりも「やられた~!」という清々しさがあり、何度でも再挑戦したくなるんです。

先行の海外レビューが芳しくなかったため、不必要な抱き合わせソフトだと軽んじていた作品なのに、まさかこんなに面白いゲームだったとはラッキーでした。PS4の魅力を知る手始めのソフトとして、ベストなゲームであったと思います。KNACKはファーストリミデットパック(2月発売分で終了)にしか同梱されませんので、もしKNACKに興味が沸いたのなら、今すぐPS4をお求めいただくのが最良の選択ですね。

今回の縛りプレイ

・必殺技の禁止
便利な全体攻撃を使うことなく、あくまで物理攻撃のみで戦うことにこだわりました。このゲームの面白さは、あくまで「避けて殴る」。

Playstation 4 First Limited Pack (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)

Playstation 4 First Limited Pack (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)

定価:¥ 43,178

Amazon価格:¥ 30,800

カテゴリ:Video Game

発売日:2014-02-22


この記事のトラックバックURL

ABOUTこの記事をかいた人

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。