映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ 映画評

通算3度目となるプリパラの映画は、待望の全編オリジナルストーリー。前2作はなんだかんだで難癖つけてしまった私も、今度こそ「神映画!!!!!」と全面的に褒め称えるしかないと思っていたのですが、観終わった今、あとに残ったのは圧倒的な物足りなさ…。うーん、どうなんでしょう。私の要求が高すぎるのかなぁ?

今回はスタッフもTVシリーズの精鋭が揃い、盤石の態勢が整っていました。監督森脇真琴・脚本ふでやすかずゆきという時点で、もう100%面白いに決まっているはずなんです。特にふでやすさんの脚本は、ちょっとでもプリパラをかじっているファンなら「お、今週はふでやす回か」と見抜けてしまうほど異彩を放っており、プリパラをカオス面で際立たせている第一人者。彼が中心となって手掛ける映画なら、最高のプリパラ映画に仕上がって当然だという確信めいたものはありました。

ところが、いざ蓋を開けてみるとストーリーがつまんない…。特に山場もなく、流れに沿って決められた進行を淡々とこなしているだけのような退屈な展開。常に笑い・驚き・感動に満ちたストーリーで視聴者を楽しませてくれるのがプリパラの魅力なのに、映画でその3つの要素どれもに弱さを感じてしまったのが残念でした。

突如闇に包まれたプリパラの総本山プリパリ(フランスパリ)に住むファルルを助けに向かうらぁらたちが、あろま&みかんの失態でオオサカ・プ(大阪府)に飛ばされてしまう序盤のとんでも展開は面白かったんですよ。コテコテの大阪感を強調されるいつもの大阪ディスはありつつも、プリパラの用語や決まり文句が大阪弁に置き換えられるのは面白かったですし、らぁらの「かしこま! やで」も超絶可愛かった。まぁ、アイカツ!の堂島ニーナと完全に被っていましたけど(笑)

何より、私を幸せにさせてくれたのが、海遊館ならぬ海ピュー館でSoLaMi SMILEの3人が新曲でライブ披露してくれたこと。2nd seasonはSoLaMi SMILEの新曲がなく、ずっとヤキモキさせられていたんですが、超久々となる新曲トライアングル・スターにテンションMAX。厳密にはこれは新曲ではなく、84話でみれぃがソロで歌っていた「ぷりっとぱ~ふぇくと」という曲の焼き直し(恐らく原曲はトライアングル・スターで、みれぃのソロが派生曲)ではあるんですが、素晴らしい名曲であるのは間違いなく、純粋にこれは見応えがあって感激しましたね~。

しかも、このときのライブ衣装がやたらと露出度の高い水着姿だったという(笑) 劇場版第1弾でも、網タイツのバニーガール姿というエロエロコスを披露していましたが、プリパラは映画になると何故かエロを張り切り出す。BPOの目が映画までは届かないと思っているからかな(笑)

振り返れば、私が今回の映画でピークを迎えたのはここでした。そのあと、Dressing Pafé、アロマゲドン、ふわり&あじみと立て続けにライブがありましたが、どれも既存の曲によるもので、最初のSoLaMi SMILEの興奮は超えられなかったですしねぇ。

とはいえ、Dressing PaféはTVアニメでは披露されたことのないドリームパレードを歌ってくれましたし、ふわり&あじみはふわりがコノウタトマレイヒを歌っている最中に、あじみが全力で邪魔(?)してくるという斬新な演出だったので大いに楽しめました。これまでTV版の使い回しだったコーデやメイキングドラマ(曲途中のドラマ的演出)も劇場版ならではの新規のものに作り替えられ、ライブに関しては一定以上の満足感が得られたと言えます。

ただ、完全オリジナルストーリーが売りだった第3弾映画でありながら、結局印象に残ったのはライブだけっていうのは寂しい限り。プリパリが闇に覆われてしまった原因にプリパラらしいカオスは垣間見えましたけど、それ以外は本当に何も印象に残らないストーリーで。正直この程度のストーリーなら別にいらなかったですし、1つでもライブシーンを増やすため、今までのようにライブを羅列するだけの映画の方がまだマシだったような気にもなりますよ~。

今回はストーリー目当ての気持ちで鑑賞していただけに、どうしてもすっきりしない感想になっちゃいます。最後は関係ないSKE48の歌を聴かされ、不完全燃焼もいいところ。

でも、面白かったか面白くなかったかで判断するなら断然“面白かった”なんで、やっぱり私のプリパラに対する要求が高すぎるのも悪いと思う。「TVシリーズが毎回あんなに面白いなら、劇場版はもっともっと面白いに違いない!」という心のハードルが上がりきった状態で観ていますから。

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  1. あじみ苦手なんで自分は三週目の親衛隊ルート待ちです・・・
    ふでやす脚本には期待してましたが過度な期待は禁物のようですね
    映画はお祭り感があれば十分なんでシナリオはそこそこでもいいかな
    先行上映では作画が出来あがってなかったらしいんでそっちの出来のが心配です

    • お祭り感ですか。確かにそういう見方であれば良い映画だったといえるかも。プリパラのお馴染みのキャラが一堂に会して、最後に披露されたアイドル勢揃いの「プリシャス♪」は映画ならではのスケール感でした。

      ……といいたいところですが、TVシリーズで「アラウンド・ザ・プリパランド!」を見たばかりだったので、ちょっと感動が薄れちゃったかな? 映画やっているとき、丁度TVが佳境に入って盛り上がっているのも悪いと思う!

      >先行上映では作画が出来あがってなかったらしい
      そうだったんですか。作画は劇場版として観ると残念でしたが、崩壊が見られたわけではなく、TVシリーズとほぼ同程度ですね。

  2. プリパラで違った形のライブをやるというのはいいですよね
    でもどれしのドリームパレード辺りなら本編でやって欲しかった印象です
    ドロシーが新しいメイキングドラマを作って成長しても、チェンジマイワールドだったりしましたし
    というよりももう二期終わりそうなのにそらみもどれしも本編で新曲一個もないというのがおかしいですよ! ソロはあるけど

    たぶん物足りなさは映画じゃなくてこれTVでもよくない的な考えがでちゃうんじゃないかな~と
    やっぱアイリス忙しいんですかね

    というか、この前の第一弾プリパラ映画がニコ生でやってて
    第4ルートのヒロ様たちは完全新規の新曲ライブ披露しましたからね。驚きましたよ
    プリパラ本体でも完全新規くらいの豪華さが欲しかった

    ハードルを高くしてしまうというのはわたしにもあります
    ある意味では一期の素晴らしさに目がくらんだ懐古にならないようにせねば
    それだけプリパラを愛しているということで許してほしい

    • SoLaMi SMILEが新曲ライブだっただけに、続くDressing Paféも当然新曲が来る流れと思っていましたよ。Dressing Paféのドリームパレードも新鮮でよかったですが、CHANGE! MY WORLD以降新曲ゼロという不遇は悲惨すぎる…。TVシリーズの方では怒濤の新曲ラッシュが来ていますが、SoLaMi SMILEとDressing Paféに新曲がないと心からは喜べないものです。

      >やっぱアイリス忙しいんですかね
      もしそうならi☆Risファンとして喜ばしいですが、別にメンバーが他のアニメに引っ張りだこというわけでもないので、正直そうとは思えない…。今の状態で新曲練習する時間がないというなら、声優とアイドルの両立というコンセプト自体に無理があったわけで。

      >第4ルートのヒロ様たちは完全新規の新曲ライブ披露しました
      私もニコ生の無料公開で第4ルート見させてもらいましたよ。あれって完全新規のライブも含まれていたんですか。スピンオフでまさかの映画化まで果たしましたし、Over The Rainbowは偉く優遇されているなぁ(笑)

      >一期の素晴らしさに目がくらんだ懐古にならないようにせねば
      1期が素晴らしすぎるがあまり、2期が見劣りするというのは女児アニメあるあるなんですかね~。どれも2年目のジンクスに陥っているような。でも、プリパラ2ndも後半はかなり盛り返してきているので、今は1期と変わらないテンションで楽しめています。

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。