君の名は。映画評(ネタバレ)

日本アニメーション史上に燦然と輝くであろう一代の名作。既に興行的な大ヒットを収め社会現象となりつつありますが、この作品はもっともっと評価されていって、「君の名は。」旋風はまだまだこれからが本番となるでしょうね。純粋に素晴らしく、すごいと思える映画でした。ポスト宮崎駿レースは完全に新海誠さんが頭一つ抜け出したかなー。

私は、新海誠監督の作品は「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」の2つを拝見しています。「秒速」は最初の「桜花抄」だけが印象に残って、そのあとはサッパリだったものの、「言の葉の庭」はガツンときまして。ヒロインの雪野百香里さん(CV花澤香菜)が自分の趣味ドストライクだった”という身も蓋もない理由なんですけど、ラブコメでヒロインを好きになれるかどうかは重要ですよね!?

「言の葉の庭」といえば、なんと言ってもこの伝説のシーン(笑) アンニュイな大人の女性の美しいおみ足を思うがままに計測するというフェチ感満載のプレイ! 思わせぶりにパンプスを脱ぐ仕草。スキニーなクロップドパンツから覗くすらりと細い足首。年下の男に向けて伸ばした足を指先からこねくり回され、それを見下ろしながら浮かべるなんとも言えぬ扇情的な表情! エロい! エロい! エロすぎる! 私も靴作り職人になりたい!

ちなみに、「君の名は。」でも、百香里はユキちゃん先生として特別出演しています。これはめちゃくちゃ嬉しかった! 彼女が普通に教鞭を執っている姿を見るだけで、うるっと来るものが…。ちゃんと教師続けてくれていて良かったです、ホントに(時系列ちょっと怪しいですが)。

前置きが長くなりました。要するに「言の葉の庭」で新海誠作品にハマった私は、その流れで「君の名は。」も観に行ったわけですが、今回の映画は今までと作風がガラッと変わっていたことに驚きを隠せませんでした。過去作を2つしか見ていない私が新海誠作品を語るのもおこがましいですが、もっと叙情的なラブコメを好む人だと思い込んでいただけに、エンターテインメント性重視のジュブナイルSFであった「君の名は。」はとても意外に感じたのです。

ストーリーのテンポはとても速く、明るいコメディ要素にアニメ的な萌え要素も取り入れ、ラストでは困難に立ち向かう熱い展開。ヒット映画のノウハウを貪欲に全部取り入れたという感じで、少し嫌味な言い方をすると、かなり大衆に迎合した作品になりましたね。

「お互いの身体が入れ替わっちゃった!?」などという、今時コントでしか見かけない男女入れ替え設定を持ってきたのは最初どうかと思いましたが、入れ替わった男女の居場所が地理的に遠く、互いに直接関与できないという状況が新しい切り口を見せてくれていて。その日の出来事を日記帳に残したり、守るべきルールをメモを残して伝え合ったり、何者かもわからない見ず知らずの男女同士が、拙い意思の疎通で身体を共有する関係がとても新鮮。男女入れ替え設定にメメント的な記憶障害要素を付け加えたことで、手垢のついた古臭い設定がこんなにイメージ変わろうものとは。

「メモなんてまどろっこしいことしないで、直接メールなり電話なりで連絡取り合えばいいのに」という疑問にもちゃんと理由があり、頻繁に身体が入れ替わる立花瀧(たちばなたき)と宮水三葉(みやみずみつは)の2人は、同じ時系列に生きているように思えて、実は3年間のズレがあった。この時間軸のズレというトリックが今回の脚本で最も秀逸だったところ。冷静に考えると、スマホなりテレビなりを見ていたら、今が西暦何年かなんてことはすぐに気付くはずなので、「3年のズレに気付かなかった」というのはさすがに無理を感じるんですが、まぁ、そこは大目に見てあげましょう(笑)

瀧は三葉のことを深く知るため、記憶を頼りに彼女が住む糸守町まで訪れると、町は3年前の隕石落下の衝撃によって壊滅していたという…。三葉本人もその事故に巻き込まれ、今は故人に。総ての事実を知った瀧は、もう一度三葉と身体が入れ替わった際に、町の住民の避難を促して、悲劇を食い止めるべく奔走する。

ここからの物語の加速度は凄まじく、一気にシリアスな緊迫感をまとって絶えず次の展開への興味を惹き付けるドキドキ感がありました。「君の名は。」の何が良かったというと、シンプルに脚本の良さ。失礼ながら、この脚本は本当に新海さんが書いているのかと疑いたくなるほど良かった(笑) マルチな才能に溢れる新海さんも、脚本の才能は並程度だと思っていましたので、これほど練られた脚本を書かれるとは正直予想外で。

新海誠作品といえば、繊細な人物描写に群を抜いた背景の美麗さ、そして終盤急に推してくる謎JPOPが有名ですけど、そこに映画に相応しいスケール感と、無駄のない伏線&カタルシスを持った脚本が加わりました。非力だけど打率.300に盗塁30を稼ぐ優秀なリーディングヒッターだったのが、次のシーズン急にホームランも30本以上打ち出して主軸選手になったようなもんです。あれ? この例えいらなかったですか?

ただちょっと点数を引かせてもらうなら、ラブコメの弱さ。私はやっぱり新海監督=ラブコメという期待感で観に行っていますんで、そこを重視しているとちらほら気になる点が出てきますね~。

そもそも引っかかったのは、瀧君と三葉がお互い惹かれあう理由。何度も身体が入れ替わっているうちにお互い意識する存在になってくのは自然なことだと思いますが、気が付けば燃え上がるような大恋愛に発展していたのは説明がほしいところ。間接的にしか互いを感じられなかった2人が、どうして急に激しい恋心を持つようになったのか理解が追いつかなくて

もし三葉が好意を抱くとしたら、テッシーこと勅使河原克彦君に惚れるのが道理じゃありません?(笑) 家族すら信じなかった「彗星が落ちてくる」という三葉の世迷い言を疑うことなく信じて、住民を避難させるために発電所を爆破するという重犯罪行為にも躊躇なく荷担してくれたテッシー。愛する三葉のため、これほどの男気を見せてくれたテッシーは最高にいかした男でした!! どうして三葉はテッシーではなく瀧に惚れてしまったのか!? え、顔面? ぐ、ぐぬぬ…。

いやホント、三葉は瀧の顔に惚れて、瀧は三葉の乳に惚れたとしか私は解釈できませんよ。恋に落ちる瞬間をもう少~しわかりやすく描いてほしかったな。視聴者の想像力に委ねてしまっているあやふやな箇所は他にも結構見られて、視聴者側が都合良く解釈してあげないと破綻を来してしまう設定の危うさはあったと思います。

ラストが「秒速」と瓜二つだったのも、個人的には賛否に迷うところ。運命の二人が奇跡の再会を果たすシーンで、「秒速」は男が未練がましく昔の女にすがっていたのに対し、女は気にせずすたすた去って行ったという残酷(現実的)なバッドエンドを突きつけられましたが、今回は互いに惹かれあってハッピーエンド。報われない終わり方が好き(?)な新海さんも、渋々妥協したんでしょうかね(笑)

しかし、「秒速」の時は「そりゃないぜ」と思ったラストを、今回こそ持ってきても良かったんじゃないかと私は思いました。前述のように「君の名は。」では2人の結びつきをそこまで強く感じなかっただけに、無理に男女として結ばれる結末じゃなくて良かったんじゃないかと。それでも多くの人命を救った功績は残るわけですし、三葉との想い出は仄かに胸に残る記憶程度に留めておいても良かった気がしますね。

ラブコメについては多少うるさくなってしまいましたが、「君の名は。」が傑作であったことに異論はまったくございません。しかし、これだけ「君の名は。」がヒットしてしまうと、今後「言の葉の庭」のような叙情的ラブコメ路線は打ち止めになってしまいそうな心配が…。ていうか、「君の名は。」がこんなに評価されるなら、「言の葉の庭」ももうちょっと評価してくれたっていいでしょうに!(笑) 正直、私も最初に観たときは「まぁまぁかな」ぐらいの評価でしたけど、時間が経つにつれじわじわ評価が高まり、今では忘れられない名作の1つになっていったんで~。

最後にどうでもいい余談。8月は「シン・ゴジラ×2」「アイカツ!」「君の名は。」と計4回も劇場に行きました。年に数回しか映画観に行かない私が、1ヶ月の間にこんなに映画館行ったのは珍しい。3作品の客層がまるっきり違ったのはなんでだろう(笑)

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

著者/訳者:新海 誠

出版社:KADOKAWA/角川書店( 2016-08-27 )

定価:

Amazon価格:¥ 1,400

単行本 ( 128 ページ )

ISBN-10 : 4041047803

ISBN-13 : 9784041047804


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  1. まだ未視聴ですが、レビューを見て見に行く決心がつきました。
    とても楽しみです。
    恋の理由は、10代ならイケメンだけで十分でしょうが、でもやっぱり「顔」でないと信じたいw

    熱い漢の気概を見せるテッシーのほうが魅力的な印象ですが、恋する女の子の三葉は意中の男性以外はモブに見えるのでしょうか。
    どんなにがんばってもいい人にしかならない・・・。
    あれ?なんかリアルかもw

    描写が足りない部分はBDで追加シーンあったらいいですね。
    買っちゃいそうです。

    • 私のレビューきっかけで映画視聴を決心してくれたなんて嬉しい~。いっぱいネタバレしちゃってるのに(笑)

      ネタバレを伏せて鑑賞推奨レビューにしようか書く前に迷いましたが、既に100万人を超える動員を記録している大ヒット映画ですので、今更「みんな観に行こう!」と煽る意味もないと思い、ネタバレ満載のレビューにさせてもらいました。ですが、書いてあるのは大まかな話の流れだけで、中身の詳細についてはそこまで触れていないつもりですので、読んだあともきっと劇場で楽しめると思いますよ~。

      >恋の理由は、10代ならイケメンだけで十分でしょうが、でもやっぱり「顔」でないと信じたい
      ルックスはルックスで、立派な恋の事由になり得ますから全然構わないんですけど、それだったら最初から顔がタイプだと一目惚れしてもらいたかったですね~。画像を見てなんとなく想像できると思いますが、序盤は「何なのこいつ!?」的にケンカするような仲だったのに、急に運命の恋人っぽくなっちゃったから戸惑いありまして。

      テッシーは主役を張ってもいいぐらいのカッコイイキャラなので、是非注目してあげてください。ついでに、瀧パートに出てくるバイト先の奥寺先輩もすごく良いキャラ。新海誠さんは、年上の魅力的なおねーさんキャラ描くの上手いなぁ。

  2. 新海監督の映画を観るのは『秒速5センチメートル』以来でしたが 、久々に彼の新作を観て「新海さん、あんた大人になったな…」と感慨深い気持ちになりました。
    私の知る新海誠の作品にはいずれも監督とその分身である登場人物たちの放つ自己陶酔臭がどうしようもなくつきまとい、その過剰とも言えるナイーブさはごく一部の熱狂的なファンを獲得する「作風」とも言える一方で、それがあまりにも濃く強烈なため、とてもじゃないけど万人受けするものではないと思ってました。

    そこへいくと今作の「君の名は。」どうでしょう。
    作り手としての彼の意識の向かう先は、自身の耽美で閉じた内面世界から観客へと確実に変化しているじゃないですか。
    その際たる例が随所に散りばめられたギャグです。彼の映画で観客の笑い声を聞く日が来るなんて夢にも思いませんでした。
    前半のコメディパートも楽しませてもらいましたが、作品のシリアス度が一つの山場を迎えるあの場面でまさかの天丼ギャグをかましてくるとは…。しかも「あいつに悪いからやめとこう…」と丁寧に振っておいてですよ…これは以前の新海誠ではありえない。
    諧謔と陶酔は相容れないもの。
    彼が己の快楽より観客を楽しませることを優先するエンタメ作家へと成長したことをはっきり認識した瞬間でした。

    そうした変化の中においても、持ち味の一つである、彼の女性に対するただならぬ幻想から生まれる侘び寂びの効いたこだわりの萌え描写は損なわれることがなく、胸をなでおろすと同時に、「そういうところは永遠に大人にならないで」と強く思いました。
    具体的には、三葉の「会いに行ったら困るかな。迷惑かな。気まずいかな。それとも……ちょっと喜ぶかな」という台詞に彼の考える萌えのすべてが集約されていると思います。
    今作「君の名は。」で映画監督としてのネームバリューを大きく上げた新新海誠監督ですが、どれだけステージが変わろうと更なる研鑽を重ねようと、そういういい意味で青臭くて恥ずかしいところはブレずにいてほしいものです。

    • 売れ線に走るのは褒められたことじゃないですが、自分の作風に凝り固まるのではなく、売れ線作品もできるフレキシブルさを持っていることは、新海監督の立派な才能。でもこれから先、ずっとこの売れ線路線ばかり続けるのは勘弁してね~。

      >登場人物たちの放つ自己陶酔臭がどうしようもなくつきまとい、その過剰とも言えるナイーブさ
      思春期の少年の内面を描く上では、小説の朗読のようなモノローグが増えてしまうことは仕方ないですが、そこに自己陶酔臭があると受け取られるのも仕方ない。また精巧な背景描写は間違いなく新海作品の特徴の1つですけど、これも芸術気取りと受け取られ、自己陶酔に近いものはありました。ゆえに、これまでの新海作品は一部のサブカルオタクにしか届かない限界があったんだと思います。

      そこでエンターテインメント性をプラスして、門戸を広げた途端、これほどの大ヒットに発展するとは新海さん自身も予想していなかったでしょうね(笑) 「君の名は。」は良い意味で背景の美しさも(そんなに)気にならなかった。前作「言の葉の庭」は溜息が出るようなヴィジュアルの美しさに毎秒感動していましたが、本来映画としては、作画の善し悪しなんて気にならないぐらい物語に没頭させる方が正解なんでしょう。

      >彼の映画で観客の笑い声を聞く日が来るなんて夢にも思いませんでした
      なんて失礼な(笑) でもホントそれ。あの辛気くさいアニメを好んで作っていた新海誠さんが、こんなセンスある笑いのシーンを盛り込むことができるなんてアンビリーバブルですよ! ……やっぱり脚本別人なんじゃないの?(笑) 私はまだちょっと疑っています!

      >作品のシリアス度が一つの山場を迎えるあの場面でまさかの天丼ギャグ
      あそこは会場もドッと笑いが起きましたし、私自身も思わず吹き出してしまいました。タイミングもフリも完璧すぎましたね。男が女の身体になったらまずおっぱいを揉むというお約束的行動を、こんな風に作品の印象的なシーンにまで昇華させるなんてすごい。

      >女性に対するただならぬ幻想から生まれる侘び寂びの効いたこだわりの萌え描写
      新海監督は男子から見た女性像というものがすごくリアルに描けている。憧れを強めるがあまり、幻想を投影しすぎてリアリティの面ではちょっと弱いんですが、そのぶんヒロインの魅力は強烈なものがあります。ここは絶対に失ってほしくない感覚ですよ。

      >いい意味で青臭くて恥ずかしいところはブレずにいてほしい
      ネクストジブリとも言われ始めましたが、新海映画はファミリー向けのジブリ映画とはまったくの別物。ジブリを目指すのではなく、新海映画として、少年・少女の青臭い恋愛劇を続けてもらいたいものです。

  3. 浅生さんふくめて絶賛の嵐なんで僕も凄く映画行ってみたいんですが
    周りがリア充だらけっぽくて見に行きにくいのw
    客入りが落ちつくまで待つか円盤待ちするか迷ってます

    • 10代のリア充向け映画みたいな紹介のされ方がありますが、作品内容的には必ずしもそうではないと思います。5pbの志倉千代丸さん辺りが手掛けていてもおかしくない印象で、2000年代エロゲっぽい作風を私は感じましたので、その世代には刺さりやすい映画ですよ。

  4. 久し振りに書き込ませていただきます。deathmetaboです。
    覚えておいで...て、一時期ちょろちょろっと感想記事に書き込ませていただいてただけのくせに図々しいハナシですが、現在も私は浅生さんの文章をこそこそと楽しませてもらってます。
    いつもありがとうございます(笑)

    いやあ、百香里さんの“あの足”に目を付けるとは流石ですね(笑)
    15歳であんなお姉さんに絡んじゃったら良くも悪くも人生狂っちゃいますよねえ。

    で、「君の名は。」本編ですが、私も概ね満足なんですけどちょいちょい納得いかない部分があってなかなかビミョーな気持ちになりました。
    「視聴者の想像力に委ねてしまっているあやふやな箇所」には私もだいぶ引っかかりを覚えまして、というかもうちょっと大事に描写して欲しかったというか。
    2人の心の動きもそうなんですけど、最初の入れ替わりであっさり学校にたどり着きすぎじゃね?ハジメテなんだしもっとバタバタしてるとこがあってもよくない?とか三葉が自分たちの未来を知った瞬間とか所々雑な感じが目に付いちゃいまして。
    まあ、「とりあえずおっぱい」は真理ですけどね。そりゃ超意識するし恋にも落ち...じゃあいいのか?
    いいわけないですよね。
    直近で見に行ったのがシン・ゴジラだったのでなおさらディテール面が気になっちゃいましたね。

    ラストシーンについては私的には素通り推奨だったのですが、一緒に行った友人たちは今度こそ声を掛け合えたことで万歳三唱だったみたいです。
    歩道橋のシーンはファン向けの前フリになってたっぽいです(笑)
    個人的には電車の窓越しに目が合ったところで別の電車が割って入ったあの瞬間でぶった切ってエンドロールに行って欲しかった...(笑)

    そもそも私としては「秒速...」とか「言の葉...」とかみたいにままならない感じ、やるせない感じに身悶える方向での胸キュンを求めていたので、その辺で「ち、違った...」て感じちゃったんですよねえ。
    てゆーか、初のメジャー配給とはいえ内容までホントにメジャーな方向性に振り切ってくるとは思わなかったので色々と予想外でした。

    次回作がどうなるかは楽しみであり不安でもあるところですが、出来たら今後も「秒速」寄りの胸キュンとか過去にCMでやってたような感じのやつも作って行って欲しいですね。

    • どうもお久しぶりです! ハンドルネームをつけて書き込みしてくださっている方は、普通に記憶していますよ~。そんなに頻繁に書き込みされなかったとしても(笑)

      >(百香里)15歳であんなお姉さんに絡んじゃったら良くも悪くも人生狂っちゃいます
      そうですよねぇ…。あんな綺麗でスタイル良くてミステリアスで、しかも声が花澤香菜さんのおねーさんと2人きりだったら、そりゃ誰でも恋に落ちる。ヒールを半脱ぎして足をぷらぷらとか、誘っていると誤解されてもしょうがないよ!

      なので、百香里さんを「淫乱ババァ」呼ばわりしたJKには「こいつ許せねぇ!」と怒りを感じる自分(95%)と、「…ちょっとわかる」と納得してしまう自分(5%)が両方いて(笑) 意識的ではないにせよ、結果的に男子高校生の心を思いっきり惑わせていますもん!

      >最初の入れ替わりであっさり学校にたどり着きすぎじゃね?
      敢えて展開を定めず、視聴者の想像力でそれぞれのストーリーを作らせているならいいんですけど、「君の名は。」は説明不足な部分を視聴者の想像力によって“補完”させているので、そこはちょっとズルイと思いました。

      学校に関しては、そもそもまったく知らない人間と身体が入れ替わって、まったく知らない学校に通おうとするかな? と。私なら他人が通っている学校に行こうなんて思わず、とにかくその1日は現状把握に努めると思いますけど…。

      あと、3年間のズレがあると曜日も違うはずで、西暦がわからなくてもそこで気付くだろって思いましたねー。

      >(ラスト)一緒に行った友人たちは今度こそ声を掛け合えたことで万歳三唱だった
      あはは。まぁ、あそこはハッピーエンドで喜ぶ感覚が普通ですよね。本当は新海さんは今回も無情のバッドエンドにしていたのに、プロデューサーなりスポンサーなり偉い人に説得されて(怒られて)、渋々ハッピーエンドに書き直したんだと私は思っていますよ。

      もしあそこで「秒速」の悪夢が繰り返されていたら、今頃どれだけ興行収入に差が出ていたのか、もう1つの世界線を覗いてみたい(笑) 少なくとももう一度観に行こうとする観客はガクッと減っていた気がします。新海さんの大人の判断が、大ヒットを呼んだのね。

      >ままならない感じ、やるせない感じに身悶える方向での胸キュンを求めていた
      私も同じです。「秒速」や「言の葉の庭」は新海さんにしか作れない作れない類の映画ですから、この路線を新海さんが捨ててしまうと永久に続編が見られなくなってしまう…。その危惧はあります。

      でも「君の名は。」は売れ線だからといって、こちらも誰でも作れる映画じゃございません。脚本の練り込み具合、のめり込み具合は今までの(私が見た)新海映画の中でもナンバーワン。エンターテインメント映画をやらせてもこれだけの名作を生み出せるなら、もっともっとこの路線の新海映画を見てみたくなる!

      大谷翔平はピッチャーがいいかバッターがいいかという議論に似ていて、どっちも超一流なんだから二刀流してもらうしかないんです!! かわりばんこで、ラブコメ←→エンタメを切り替えてくれたら! ラブコメ路線は「君の名は。」のような長編じゃなくて、「言の葉の庭」のような中編でいいですから。

    • おお、ありがたいっす(笑)
      最近、オンタイムでアニメが見れていないのですが、また機会を窺って書き込ませていただきたいと思います!

      たしかに、そもそも学校行くってこと自体フツーはハードル高いですよね。
      なんか勢いでごまかされてたけど冷静に見返したらそんなのがたくさん発見されそうですね(笑)

      このエンタメ路線への方向転換は大人の判断で、大成功したって言えるんでしょうけど、過去作のファンとしてはフクザツですね。
      「言の葉の庭」では「秒速」で色々な方々から怒られたからなのか大分トーンダウンしてましたけど、過去の作品では「別離や喪失を受け入れて(乗り越えて)生きていく」みたいなのが新海作品の大きなテーマの一つになっていて、そういう作風がウリのクリエイターだと思っていたので、今回やったような過去を書き換えて解決、からのハッピーエンドてのはどうにも...
      フツーに王道なんですけどね(笑)
      まあ、そういう部分も含めて「メジャーモード」で作品を作りきったことが大事なのかもしれませんが。
      作風の幅が広がったってことでもあるのでしょうし。

      ただ、宮崎駿クラスのメジャー大作を作りたいってどこかで言ってたっぽいので、過去作の方向性を封印してしまうかもってのがとても心配ですね。

      ホント、中編とか連作ショートムービーとかでいいので「秒速」みたいな作品でぼくらの心をザワザワさせて欲しいです。

      ...あ、過去を書き換えなきゃ百香里さんが危ないんじゃん。
      それなら仕方ないことだわ(笑)

    • 三葉と瀧が入れ替わった理由、何故この2人だったのかとか、そういうところを気にし始めたらキリがない。三葉の家系に代々伝わる不思議な巫力で、希望だった都内在住イケメン男子高校生がランダムに選ばれたと解釈していますが、物語の根幹といえる設定を視聴者の想像で補完させないでほしい。

      >大人の判断で、大成功したって言えるんでしょうけど、過去作のファンとしてはフクザツ
      確かに過去作の否定とも受け取れなくもないので、従来作品に思い入れがあると、ちょっともやっとする思いはあるはず。言っても、私は「秒速」はそんなに好きではなかったんですが…(視聴直後よりは評価上がっています)。

      まぁ、とことん自分のテーマを追求するのもいいですけど、常に同じ着地点ばかりだと視聴者も慣れてしまうところはありますので、たまにはこういった変化をつけていくことで、次の作品がハッピーなのかアンハッピーなのか、視聴者側の予測を惑わせておくのはいいことかもしれませんね。攻めのパターンを増やすことで、相手のディフェンスは後手に回る。結果、得意なパターンがはまりやすくなる。1on1の基本だね!

      >中編とか連作ショートムービーとかでいいので「秒速」みたいな作品でぼくらの心をザワザワさせて欲しい
      中編でいいからラブコメ路線続けてくれと願いつつ、もし「君の名は。」のあとに「秒速」「言の葉の庭」を作っていたら、絶対に期待ハズレだと酷評の嵐が飛び交うこと必定ですので、もうこの先は「君の名は。」に匹敵するスケール感のエンタメ映画しか作れない気がする…。少なくとも次回作は、「君の名は。」がまぐれ当たりだと舐められないためにも、気合い入った大作を持ってくるしかないだろうなー。

  5. 今回の作品でエンタメ全開だったのが「妥協」とは思いませんでした。むしろ「成長」だなと。
    過去の新海作品は良い意味で言うと作家性に富んでましたが悪い意味で言うと独り善がりでした。
    作風も結局最後はくっつかずに別離して終わるという毎度おなじみの鬱エンドでマンネリ化してましたし。
    作家性はあるんだからこれにエンタメ性が加われば最強なのにな・・と思ってたらこの作品で化けましたね。
    良い作家というのは「作家性」と「エンタメ性」の両輪をバランス良く兼ね備えてるのが条件だと思うのですが
    今作で見事に欠けていたエンタメ性を獲得して実力を数段上げたなという気がします。
    今までのように自身の欲求のみならず客の欲求にも応えられる内面強度を作り上げたのは賞賛の一言に尽きます。
    そして次回作以降もエンタメ作品をあと2作は40代のうちに作りたい宣言してたのも今以上に作家として
    確固たる実績と実力を付けたいと監督本人が自覚してるからでしょう。
    今作も最初から最後まで客が1秒たりとも退屈しないように全力で作ったらしいですし、最後がハッピーエンド
    だったのも作品を作り始めた当初から決めていたらしいですよ。すれ違いバッドエンドは秒速の焼き直しにしか
    なりませんし、マンネリから脱却するという意味でもハッピーエンドでこそ意味があったと思います。
    管理人様は今の路線のままでいいという考えのようですが、私は新海監督には更に上を目指して欲しいです。
    あれだけ才能ある人が男女のすれ違いジャンル専門作家としてだけの評価で晩年を終えるのは忍びないです。
    個人的には作家性を残しつつエンタメ多めで見たいです、で今作とは別ジャンルで。
    エンタメ作品の方がヒットさせるのは難しいと思いますが新海監督ならやれる気がします。頑張ってほしいです。

    • 誤解があったかもしれませんが、私は「君の名は。」という作品を最大限評価しているつもりです。「新海監督作品で面白かったのは?」と問われたら、「君の名は。」だとハッキリ言えますしね。「好きなのは?」と問われると「言の葉の庭」と答えるかもしれませんが(笑)

      他にも仰っていることは私が感じていることほぼそのままで、今回エンタメ路線で傑作を生み出せたのは、確実に新海監督の成長だと感じています。芸術肌で、独り善がりになりがちな新海作品の中で、幅の広さ、懐の深さを感じさせる「君の名は。」が出てきたことは、心から賞賛しています。

      「ラストは説得されて新海監督が渋々ハッピーエンドに変えたんじゃないか」というのは、ジョークみたいなものなので深く考えないでください(笑)

      >良い作家というのは「作家性」と「エンタメ性」の両輪をバランス良く兼ね備えてるのが条件
      これに関してもまったくの同意です。どちらか一方に偏っているより、その両方を持ち合わせている方がいいに決まっている。今までの新海監督は作家性だけに特化して跛行していた状態でしたから、そこにエンタメ性をプラスされてバランスが良くなったというのも、まったく考え方としては一緒ですね。

      じゃあ、私は何をごちゃごちゃ言っているのかというと、あくまで“今後”を心配しているだけです。エンタメ性に欠けていた新海監督が、エンタメ性を手に入れて無敵の映画監督に成長しましたけど、今後エンタメに偏って従来の作家性を失えば、結局それはプラスマイナスで成長ではなくなってしまう。「君の名は。」で強烈な成功体験を味わい、エンタメという麻薬を知った新海監督が、果たして作家性を維持できるかが焦点なのです。

      もしこの先も新海監督が「作家性」と「エンタメ性」の両輪をバランス良く兼ね備えられるのなら、何も口出しすることはございません。そうであることを、私も強く願っていますよ!

  6. (追記)
    映画本編の話を補完する外伝小説はもう読まれましたでしょうか?まだなら是非オススメします。
    あれを書いてるのは映画本編の脚本協力をした人で本編内容とリンクした話になってます。
    ぶっちゃけるとサブキャラ数人が劇中で実はこういう事思ってましたという補完小説です。
    読んでから映画を再視聴するとまた新たな発見があってとても面白かったです。
    特にオススメは三葉の父親関連ですね。劇中で描写薄かったと思うなら必見です。
    三葉が最後に父親を説得したシーン(本編でカットされてた部分です)も描写されてます。
    原作小説もオススメでしてこちらでは本編をより詳しく描写してるので内容を反芻したい時に便利です。
    三葉がテッシーに惚れてない理由も原作小説に書かれてますよ。読んだら理由に納得しました。三葉は良い子です…

    最後に2人が好かれあった理由ですが、別に理由はいらないと思います。
    人が人を好きになるのって理由はいらないと思うんですよ。フィクションでは大げさに提示しますけどね。
    現実では一緒に話してたらいつのまにか何となく好きになってたなんてザラです。
    そういう現実的な描写もこの作品の良さの一つじゃないかなと思ってます。敢えて省く。あだち充テイスト的な。
    わざわざ描写しないところが私は好きです。新海監督らしくて。

    • あ、ごめんなさい。存在を知らなくて外伝小説は読んでいなかったです。興味が沸いてきましたので早速Amazonで注文致しました。

      物語の設定を視聴者の想像力で補完させるのはズルイですが、小説で補完させるのもそれはそれでズルイ気がしますけどね(笑) でも、父親の説得・テッシーへの気持ちなどは、私も映画を見ていてすごくモヤモヤしていた部分でしたので、小説が楽しみです。

      >現実では一緒に話してたらいつのまにか何となく好きになってたなんてザラ
      男女の恋心はロジカルではなく、必ずしも正しい手順を踏んで恋に落ちるものではないことは重々承知しています。本人たちの気持ちだけで考えれば、「好きになるのに理由はいらない」で充分通ると思います。

      しかし、同時にラブコメでは視聴者の共感を得ることも大事です。スクリーンの向こうの視聴者の共感を呼ぶには、残念ながらその理屈だけでは通じない。「あの人のこういう部分が好きになりました」と対外的な理解を得るための、“大袈裟な提示”は必要であると私は考えます。

      リアルさだけでいえば、「なんでこんな男と」と眉をひそめるような男に好意を抱く女もリアルです。第三者から見て絶対あり得ないような相手でも、本人が好きだと言い張れば口出しはできませんが、それをラブコメとして見て面白いかどうかが問題。だから、登場人物と視聴者の恋心をリンクさせる作業は必要で、「これは惚れても当然だわ」と思わせる説得材料はどうしてもほしいのですよ。

      いくら結婚相手は本人の自由だといっても、普通その前に親御さんの了承を取りますよね? 視聴者(私)は言わば主人公(orヒロイン)の親の立場であり、ヒロインが連れてくる主人公の人間性は厳しく見定めたいんです! 「この好青年ならうちの娘を任せられる!」と納得することで、初めて2人の仲を祝福できますから(笑) 私が認めていないのに、勝手に2人で駆け落ちしやがるラブコメも多いですけどねっ。

  7. ttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160915-00010007-jisin-soci
    このインタビューを読む限り君の名はのハッピーエンドは監督自身が当初から決めていたようですよ
    震災の経験を経て意識が変化し、今作は幸せな終わりじゃないといけないと思ってらしたようです
    リアリズムに拘って悲惨な作りにだけ徹そうとせず柔軟に作風を変えられるのは強みですよね

    • シナリオは合議制で、ある程度すりあわせがあるんだと思っていました。ところが、この前NHKで新海誠さんの特集やっていたんですけど、脚本から作画から演出から(更に声優まで!)、ほとんど新海さんが1人で作っていたと知って衝撃を受けました。これだけの規模の作品でも、やっていることは「ほしのこえ」から基本変わっていないなんて! 「こんな一般受けする脚本、本当に新海さんが考えついたの?」と疑ってしまってごめんなさい(笑)

  8. 「君の名は。」意外と感動へ全振りなシナリオだったので当初考えていた、わいわい最後は大円団とは違いましたが、久しぶりにアニメでどことなくせつない気持ちになりました。私がこのアニメで、凄い!と思ったのは
    いわゆる美少女アニメや深夜アニメで使われる手法がふんだんに取り入れられていたところです、胸もみ、バスケでシュートしたときの印象的な胸アングル、そして移動中の足のみ映すアングル、どれもこれも今までの「一般アニメ映画」では使われなかったものです。それをうまーく取り入れ一般向けの作品で受け入れられるようにしたのはこのアニメの素晴らしいところだと思います。あとキャラデザも、どっちかというと美少女アニメよりのキャラデザでいいですよね・・・本当にいろんな意味でいままでニッチな存在だったものを一般向けに入れ込んできた画期的な作品だなと思いました。ストーリー的にもなんとも余韻を感じて想像を掻き立てるものであったおかげか、私の周りでは二回目を見に行こうなんて言う人も多々います。私としては物語の要所要所端折ってたので、そこをじっくり描いてもらってもよかったんですよ?と言いたいところもありますが、まあ作品としては出来上がってると思います。親父さんの過去はもっと尺とって描いてもらってよかったなと・・あと瀧君が組紐もらったところとかもじっくり描いてもらってもよかったです。親父さんの説得も確かに見たかったところですね。でも描かないところに妙があったのかもしれません。「君の名は。」見終わればなんとも一時の夢を見ているような作品でした。

    • 上記のレスでも述べていますが、やっぱり「君の名は。」って2000年代に山ほど存在したセカイ系エロゲの1つなんですよ。私たちが愛した“オタク向け”の作品が、これほどまでに人口に広く膾炙される……そこに驚きや嬉しさ、そして悔しさも感じますね。悔しさというのは、どうしてこういうのをもっと早く生み出せなかったのかと。エロゲ畑の人材から、新海誠が生まれてもおかしくなかったのに!(まぁ、新海誠さんもエロゲ畑ですけど)

      >いままでニッチな存在だったものを一般向けに入れ込んできた画期的な作品
      「君の名は。」の大ヒットで、一般人はセカイ系を嫌うのではなく、お色気的サービスカットを嫌うのではなく、美少女アニメ寄りのキャラデザを嫌うのではないということが証明されました。では、一般人が従来のアニメ作品のどこにオタク臭さを感じて忌避していたのかというと、やっぱりそれは主人公とヒロインだと思うんですよ!

      これまでのセカイ系作品というのは、必ずといっていいほど無気力なやれやれ系主人公と、男に依存したがる萌え系ヒロインで構成されていましたが、そこが「君の名は。」との決定的な違い。主人公とヒロインさえまともなら、「君の名は。」のような日本を巻き込んで大ヒットできた作品はたくさんあったと思う! とりあえず、CLANNADを主人公とヒロインを別のに挿げ替えて作り直そう!(笑)

  9. はじめましていつも楽しくレビュー、日記等拝見させていただいてます。
    遅ればせながら本作品を見てきたのでコメントさせていただきます。

    上記コメントでゼロ年代エロゲとの関連性を指摘されてましたが、まさしく自分もそれを感じてしまいまして、余計な知識が邪魔をして素直に楽しめなかったな、というのが率直な感想です笑

    主人公及びヒロインのオタク臭さを無くしたのは正解だと思いますが、視点変更、時間跳躍のトリックの稚拙さがどうしても気になってしまって…それが主題の作品ではないことは重々承知してはいるのですが。

    また本レビューでも述べてらっしゃいましたが、二人が恋に落ちるキッカケの弱さも気になって感情移入しきれないところはありましたね…

    個人的な意見ですが、カタワレ時に二人が出会ったあとに、その記憶がどんどん失われていったのが残念だったのですがどうでしょうか?そのせいで二人のつながりが大人になるまで途切れてしまったので、再開したときの感動が今一つ感じられなかった気がします。演出的に効果的だったともイマイチ思えません…

    さらに言うと、これも個人的な好みではありますが登場人物の成長、という要素がほとんど感じられなかったのも残念でした。三葉と父親の関係が修復されるでもなく、ただ超常現象的なものを利用して人命を救いはしたものの、その出来事が瀧と三葉の人間性に影響を及ぼさなかったのもなんだかなーという感じです。

    まだ一回しか見てないので的外れな点もあるかと思いますが、一意見としてお読みいただけたら幸いです。長文乱文失礼いたしました。

    • 初めまして~。管理人の浅生です。ご丁寧に挨拶ありがとうございます!

      自分が「君の名は。」のゼロ年代エロゲとの関連性を意識し始めたのは、映画を観終わったあとでした。時間跳躍の設定の詰めの甘さなどが気になったのも、全部観終わったあと。普段は、評論家気取りの生意気な見方をすることの多い私ですが、「君の名は。」はそういったいつもの穿った見方ではなく、純粋にどっぷり作品の没頭することができたので、それが自分の中での高評価に結びついたと思います。

      つまり、私に穿った見方をさせないぐらいに、物語に引き込む力が作品にあったということ。どんなにがばがば設定であっても、観ている最中にそれが気にならなかったらセーフなんだということを改めて思い知りましたね(笑)

      みかかさんは、残念ながらそこまで没頭しきれなかったところで、素直に楽しめない結果になってしまったんでしょう。私も2回目は確実に“穿った見方”になっちゃうだろうと思いますので、「君の名は。」を心の底から楽しめたのは、初回視聴限りかもしれません。事実、映画のあとに読んだ原作小説はイマイチ楽しめなかったですから…。

      >登場人物の成長、という要素がほとんど感じられなかったのも残念
      成長という要素は確かになかったかもしれませんね。でも、好きなバイトの先輩に声も掛けられないほど奥手だった瀧君が、終盤になって俄然男らしさが出てきましたし、まったく成長しなかったとも思えません。あそこで三葉の手の平に「○○○」と大胆なメッセージを書くなんて、恋愛経験0の彼にしてはよくやった方ですよ!(笑) 褒めてあげましょう!

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なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。