アイカツ!ねらわれた魔法のアイカツ!カード +劇場版アイカツスターズ!映画評(ネタバレ)

マイクをメガホンに持ち替えた星宮いちごちゃんが映画監督となり、何でも願い事が叶う魔法のアイカツ!カードを巡る物語を、大空あかりちゃんを主役に据えて撮影する劇中劇。アイカツ!恒例のドラマ回を映画に持ってきた感じで、いつも通り愉快でカオスなスラップスティックコメディが繰り広げられていました。

最初は学園ドラマのテイで始まったこの映画も、アクシデントにより大幅に脚本を逸脱し、他の作品の撮影現場に乱入するカタチで、学園ドラマ・野球ドラマ・医療ドラマ・時代劇・恋愛ドラマ・魔法ファンタジー・お伽噺・ロボットSFとジャンルを超えた様々な舞台に迷い込むことに。その都度、あかりちゃんはその世界観に沿った寸劇に付き合わされていたのが可愛かった

この過程で、3年半に渡るシリーズの中で出演してきた主要アイドルが一挙総出演。西園寺つばき・波照間みなみ・三ノ輪ヒカリといったレアキャラまでちゃんと出ていますからね。ヒカリには「まぶしっ…」というセリフも用意されていたり、出番の尺こそ短いものの、ファンならニヤリとさせられる一場面を見せてしっかり印象付けてくれました。

藤原みやびちゃん推しの自分としては、みやびちゃんの男装(スーツ)姿が最高。栗栖ここねに婚約指輪を差し出してイケメンプロポーズ。当初は恥ずかしがり屋だった彼女も、すっかり仕事を選ばないようになってきたなぁ(笑) みやビームで吹っ切れましたか。

フィナーレは圧巻の25人ステージ。最初は「AKBじゃないんだから」と若干冷ややかな目で見ていた私も、やはりこれだけ思い入れのありすぎるキャラたちが一堂に会して「アイドル活動!」を斉唱していると万感胸に迫るものが。うおお~~! GO GO Let’s GO~~!!

このライブの最大の見どころは間奏にありました。間奏が流れている間、カメラがそれぞれのアイドルに寄っていくんですけど、このとき2人組になってアピールしていたのが死にそうなぐらい可愛くて! その組み合わせもみやび&さくらのような「やっぱりこの2人だよね!」というコンビもあれば、スミレ&ユリカ様のような「おお! こう来ましたか!」というコンビもあり、私のようなカップリング厨はテンション上がりすぎて悶絶! ホント、ここだけでも観る価値あるよ!!(笑)

アイカツ!の素晴らしさを改めて実感するとてもアイカツ!でアイカツ!な映画でした。でもこれで旧来のアイカツ!はもう二度と見ることができないのかと思うと、とてつもない虚無感が襲ってくる…。嘘でもいいから、「新劇場版アイカツ! 2030年に上映決定!」と告知してほしかったです。それなら、2030年まで生きられるから。

アイカツ!と同時上映でアイカツスターズ!の映画もやっていました。こっちはオマケみたいなものなんであんまり期待はしていなかったですけど、意外にも見どころのある作品でした。

内容は、虹野ゆめちゃんと桜庭ローラちゃんのドロドロ濃厚ラブストーリー。2人は友達兼ライバルという関係性だったはずですが、映画では何故か完全にデキ上がっている恋人として描かれていて戸惑い。当たり前のように1つのジュースを2つのストローで飲み合っていたり、周りの目を憚ることなくいちゃつきあうバカップル状態でした。

2人は、南の島で行われるアイドルイベントの大会にペアになって一緒に出場しようと約束していたのですが、2人の仲を裂こうと画策する学園長がローラを呼び出し、実はゆめにはひめとユニットを組ませる計画(嘘)があるんだと漏らす。ひめというのは、ゆめが目標にしている憧れの先輩アイドル。自分よりもひめを組んだ方がゆめにとって幸せだと気を回したローラは、自分は別のアイドルと組むことを決心したのです。

その経緯をちゃんとゆめに説明すりゃ何事も起きない話なんですが、ローラちゃんは雑な性格なのか、総ての説明をすっ飛ばして「私、あなたと組むのやめる! 他の子と出る!」と一方的に言い出すもんだから、当然ケンカになる。仲の良い2人をケンカに持っていくこと自体はいいんですけど、これは如何にも脚本の都合でむりやりケンカさせられている感じがして嫌でしたねー。

離ればなれになった2人は、それ以後ずっとお互いのことを意識しっぱなし。自分から別れを切り出したローラはイベント開始直前になっても浮かない顔で、「ゆめのことが忘れられないんでしょ?」と新しいパートナーの真昼に指摘される始末。「自分の気持ちに素直になったら?」という後押しもあり、溜め込んでいたゆめへの想いが爆発。「やっぱり私、ゆめがいい!」と真昼をあっさり蹴って、慌ててゆめの行方を探し始めるのでした(とりあえず先にメールで連絡しようよ)。

同時刻、同じようにローラの大切さを噛み締めていたゆめは、こちらもローラとライブに出たいと強く願うように。以心伝心の2人は、導かれるように再会を果たすのですが、ここから先が実にヤバかった(笑)

あなたが如何に掛け替えのない存在であるかとお互い熱弁しだし、「好き! 大好き!」と大胆な告白と共に相手の元に駆け寄ると、熱い抱擁。恋人繋ぎで密着しつつ、おでこを重ね合わせて思いっきり顔を近付けたと思ったら、今にも唇が触れそうな距離で愛を語らいあう。私はこのまま普通にベロチュウを始めるものだと思っていましたよ(笑) 映画を観に来ている親子連れなら、「見ちゃいけません!」と慌てて娘の目を両手で隠すところ。それほど“待ったなし”の状況でした。

百合好きなら歓喜のシーンだと言えなくもないですが、「キマシタワー」とか「あら^~いいですわゾ^~」とか無邪気に喜んでいる人たちだと、これはガチ過ぎて逆に引いちゃうかもしれませんね…(笑) 百合を匂わせた友情劇ではなく、完全に同性愛カップルの濡れ場だったんで!

元々百合に免疫がない私は盛大にドン引きしていましたけど、映画ならこれぐらいやり過ぎな感じが丁度いいかなとも思いました。この際どさは劇場版ならではってことで。それに仲直りした2人が最後に魅せたライブは最高(アイカツスターズ!の中では一番の楽曲といえるかも)でしたし、基本的には出来の良い映画だったと思います。あこ&小春が意外にマッチしていい味出していた発見もありましたしね。アドカツ可愛すぎ。あとは、これでM4さえ出てこなければ……!!

M4というのはアイカツスターズ!に出てくる男性4人組グループのこと。特にリーダー格の結城すばるって野郎が最高にウザくて、こいつが画面に出てくるたびテンションがガタ落ちします。もしアイカツスターズ!に応援上映会があったら、“茹でたこ”呼ばわりでゆめをデコピンするすばるに対して、「触んな!」「消えろ!」「死ね!」「殺すぞ!」と熱烈な応援が飛び交っていたでしょう(笑) ニコニコ実況でも、すばるが出てくると毎回そのような怒号が飛び交っていますからね~。

私は「アイドルアニメに男を出すな」という偏狭な考えは持っていません。プリリズのコウジ・ヒロ・カヅキや、アイカツ!の瀬名つばさは大好きでしたし、アイドルとの恋愛を匂わせるイケメンキャラの登場は自分の中では全然ありなんです。そんな私でも、このM4が出てくると発狂してしまうのは、単純にこいつらのキャラが受け付けないから。アイカツ!と比べて見劣りするのは勿論、イマイチ殻を破りきれていないアイカツスターズ!がこの先一皮むけるためにも、可及的速やかなM4の排除を求めます

アニメ『劇場版 アイカツスターズ!』ボーカルシングル / AIKATSU☆STARS! / CD ( Music )

ランティス( 2016-08-17 )

定価:¥ 1,296 ( 中古価格 ¥ 514 より )


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
この記事のトラックバックURL