「このマンガがすごい!2016」発表 1位はダンジョン飯&ヲタクに恋は難しい

年々知らない作品がランキングに名を連ねるようになってきて、今年はオトコ編とオンナ編を合わせても、既読作品がたったの3つだけだったという…。自分のアンテナが低すぎるのか、チョイスがマニアックすぎるのかどっちなんでしょう? 自分の知らない名作をたくさん知ることができるのはありがたいことですが。

~オトコ編~

1 ダンジョン飯
2 ゴールデンカムイ
3 黒博物館ゴーストアンドレディ
4 恋は雨上がりのように
5 僕のヒーローアカデミア
6 波よ聞いてくれ
7 はたらく細胞
8 岡崎に捧ぐ
9 だがしかし
10 僕だけがいない街
11 弟の夫
12 響 小説家になる方法
13 ランド
14 アンゴルモア 元寇合戦記
15 BLUE GIANT
16 魔法使いの嫁
17 トクサツガガガ
18 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
19 プリニウス
20 白暮のクロニクル
(太文字は既読)

1位は妥当という意見も多い人気の「ダンジョン飯」ですが、私はまったく読んだことなく…。最近、グルメ漫画がやたらと人気高いですよね。「だがしかし」もグルメ漫画といえばグルメ漫画ですし。

だがしかし
だがしかしは、昔懐かしの駄菓子(知らないの多いけど)をテーマにした日常系コメディ。1つのお題(駄菓子)に対してボケとツッコミが掛け合いで繰り広げられるフォーマットは漫才そのものですので、私のような大阪人にとっては馴染みある笑い。

だがしかし、この漫画の人気の理由は恐らくヒロイン枝垂(しだれ)ほたるの魅力が9割でしょう。可愛くて巨乳なお嬢様キャラでありつつ、中身は天然で愛らしく庶民的。一目見たときから、これは人気出そうなキャラだと思いましたよ。第1話での親父さんの言葉を借りるなら、まさに「理想が入りすぎていて若干童貞臭い女キャラ」ですけど(笑) 庶民的な金持ちって奴は、親日的な外国人と同じぐらい日本で持て囃されるよね~。

1月からはアニメ化も決定されているので今から放送が楽しみ。一つ心配なのは、駄菓子メーカーからの許可は本当にしっかり取っているのかということ。そこはきちんと確認しておいて! どうかハイ○コアガールのような悲劇が繰り返されませんように(笑)

~オンナ編~

1 ヲタクに恋は難しい
2 東京タラレバ娘
3 町田くんの世界
4 塩田先生と雨井ちゃん
5 宇宙を駆けるよだか
6 逢沢りく
7 オデットODETTE
8 女の友情と筋肉
9 新装版 親なるもの断崖
10 プリンセスメゾン
11 高嶺と花
12 高台家の人々
13 魔法自家発電
14 さよならガールフレンド
15 大奥
16 地獄のガールフレンド
17 淡島百景
18 かくかくしかじか
19 飼い主獣人とペット女子高生
20 おはよう、いばら姫
(太文字は既読)

こちらも名前すら聞いたことない作品がずらり。東村アキコさんが好きなんで、2位の東京タラレバ娘と18位のかくかくしかじかは読んでいますけど、これらは以前よりランキング入っていましたからねー。東村アキコ作品なら、今年は「雪花の虎」がランクインしてもおかしくなかったのに。

雪花の虎
雪花の虎は、上杉謙信を主人公とした歴史物。ギャグやエッセイで強みを見せる東村アキコさんが真面目な歴史物に手を出すとは驚きだったのですが、これがまた東村アキコさんらしい仕上がりの新しい歴史漫画になっていました。本人は歴史オンチだという自覚の上で描かれているので、歴史物を敬遠している人にも読みやすくてオススメ。逆に時代考証とかにうるさい本物の歴史好きには読むに堪えないものかもしれませんけど。

雪花の虎の最大の特徴は、上杉謙信が女性であるという仮説に基づいて描かれていること。上杉謙信が女性だなんて一見荒唐無稽な説のようにも思えますが、オタク的な立場でものをいえば、もはや上杉謙信は女性である方が馴染み深かったり(笑) Ranceシリーズでの謙信ちゃんを始めとして、既に様々な作品で女性化されていますので、もう上杉謙信=女性の方が当たり前のような感覚になっていましたから。

ヲタクに恋は難しい
話をランキングに戻して、1位の「ヲタクに恋は難しい」。これは大賞が先行発表された直後に急いで購入して読んでみました。ラブコメで気楽に読みやすそうな作品でしたので。

オタク同士のラブコメといっても、正直共感できる要素はほぼなかったです(笑) 登場人物は容姿端麗な美男美女が揃い、職場でオシャレに軽口を叩き合いながら、仲良くコミュニケーションを取っている紛う事なきリア充ども。言わば、オタクの理想と願望が生み出した「ぼくが考えた最強のオタク像」みたいなもんですね~。それを抵抗なく受け入れられるかどうかが問題。

彼女たちへの共感を阻害するもう1つの理由として、オタクのノリが古臭さがあげられます。最近はすっかり廃れてしまった“VIPのノリ”を日常において使用しているので、正直痛々しい。こうなると別にオタクでもなんでもない奴らが、オタクっぽい口調でオタクの真似をしている(バカにしている)だけのイメージにも映り、極めて心証が悪いのです(似非関西弁で話される大阪人の気持ちと一緒)。まぁ、オタクの世界の流行って、女子のファッション並みに移り変わりが激しいですから、こうやって漫画で描くとどうしても陳腐化してしまうものですが…。

けど、悪い部分ばかりではなくて、シンプルに社内恋愛を描いたラブコメとして見ると、これが結構いけました。ラブコメとしては正統派で、ニヤニヤさせられるシーンも多数。スーツ萌えな自分からすると、ビジネススーツ姿の男女が終始イチャ付き合っている時点でポイントアップですね!

個人的には、主人公カップルよりも、主人公の同僚(友人)である樺倉太郎×小柳花子のカップルを推したい。2人は学生時代からの付き合いという「年季入ったカップル」なのがツボ。お互いを知り尽くした感のある雰囲気がたまらないんですよ~!

あるとき、些細なケンカから彼女の花子が泣き出す修羅場に発展することになりましたが、彼氏の樺倉さんは泣いている花子に優しい言葉1つかけることなく、指で涙拭って、ただ抱き締めて宥めた。この“仲直りに慣れている感じ”が超カッコイイっす! 文句言いながらも、なんだかんだで許しちゃう花子ちゃんも超カワイイっす!!

第2の「月刊少女野崎くん」というイメージではなかったですけど、ラブコメ好きなら一見の価値ありかと。

~個人的な「このマンガがすごい!2016」大賞~

ヒメゴト〜十九歳の制服〜
ヒメゴト~十九歳の制服~

感想はこちら。正確には2014年に完結した作品ですけど、私が読んだのは今年(2015)に入ってからなので許してね。

このマンガがすごい! 2016

出版社:宝島社( 2015-12-10 )

定価:

Amazon価格:¥ 862

単行本 ( 175 ページ )

ISBN-10 : 4800247314

ISBN-13 : 9784800247315


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 個人的には男2位のゴールデンカムイがおすすめですね。
    主人公がすごく真っ直ぐで好感が持てますし、ヒロインとのパートナーとしての関係が面白い。
    そういえばこれもなかばグルメマンガかな…。あくまでもアイヌ文化の紹介の一環ですが。
    1,2巻読むときっと食事中「ヒンナヒンナ」と言いたくなるはずです(笑)。

    • ゴールデンカムイ、ネットの試し読みでチェックさせてもらいましたが、初っぱなから引き込まれるストーリーですね。ちょっとONE PIECEっぽい出だしですが(笑) 設定が緻密で作画も精緻ですから、2位に選ばれるほど人気があるのもわかる気がします。「ダンジョン飯」はどうしても興味が沸かない私ですが、こっちは読んでみようかな~。

  2. 私は読んだことがあるもの自体がオトコ10位の「僕だけがいない街」のみというありさまでした。
    最近の流行にはもはやついていけないのか…
    この唯一知ってる「僕だけがいない街」、タイムリープ+ミステリ物で、私はとても好きな漫画で、去年もランクインしていたのですが、これも1月からアニメ化されるようで、もし視聴予定に入っていなければ是非おすすめしたい一本です。
    要素要素はそんなに斬新なものでもないのですが、展開が巧みで話が進めば進むほどどんどん次が気になってしまうこと間違いなしですよ!
    ただ声優が俳優起用なのでアニメがどうなるのか若干の不安もありつつ…原作のストーリーがしっかりしているのでそう酷いことにはならない、と思います…

    • 「僕だけがいない街」は2014年もランクインしていましたので、これで3年連続の快挙ですね。つまり、ちはやふる並みに面白いってことでしょう。毎年気になる存在でありながら結局まだ見ていないのですが、来年ノイタミナでアニメ化されると聞いて、チェックを入れています。原作未読のまま、アニメで新鮮に楽しもうっと。

      ストーリーはどうやらタイムリープモノみたいですね。タイムリープモノにハズレなしとはいえ、手垢がつきまくっているこのジャンルでどう区別化が計られているのか。そういう意地悪な視点でも、楽しみにしていきたいと思います。

      >声優が俳優起用なのでアニメがどうなるのか若干の不安
      まぁ、それぐらいなら……って、ヒロイン(?)が土屋太鳳ですか! 下町ロケットといい、彼女最近めっちゃ推されていますね。そんなに見た目も演技も特別なものを感じないのですが、これだけ人気を博しているのは何故なんでしょう。

  3. 自分はオトコ7位の「波よ聞いてくれ」を最近読んでムッチャ面白かったので、オススメしたいです。
    読む前は、「無限の住人」の作者なので、クセがあって読みにくそうだなぁ…と思っていました。

    でも読んでみると、女性の主人公が、居酒屋で男に振られた愚痴から始まり、その愚痴をなんやかんやでラジオに流される…、バトルがない!しかもキャラがめっちゃ立ってる!面白い!!

    今でも、深夜ラジオをよく聞くので、ラジオが舞台ってのも自分に合ってよかったのかもしれません。

    • わんこスティックさんの書き込みを拝見したあと、「波よ聞いてくれ」の第1巻購入しました(ダンジョン飯・ゴールデンカムイ・町田くんの世界と合わせて)。前作の無限の住人を知らないんですが、この波よ聞いてくれもかなりクセ(個性)を感じる作品でしたので、無限の住人のクセはもっとすごかったんですね(笑)

      1コマの描き込みと文字量が多く、私はそれがちょっとくどさに感じてしまったので、残念ながら思ったより入り込めませんでした。私は逆にこれまでラジオをほぼ聴かずに育ってきたので、ラジオ業界の内情にあまり興味を持てなかったことが合わなかった原因かも。