「このマンガがすごい!2015」発表 1位は聲の形&ちーちゃんはちょっと足りない

年末恒例の「このマンガがすごい!」大賞が発表。これまでは読んだことがなくても名前は知っている作品はそこそこあったのに、もはや名前を知っている作品ですら一握りになってきました(笑) それでも1位の作品に、自分も大好きな作品が選ばれていてよかったです。聲の形は衝撃的でしたからね~。

~オトコ編~

1 聲の形
2 魔法使いの嫁
3 子供はわかってあげない
4 いちえふ 福島第一原子力発電所労働記
5 あれよ星屑
6 五色の舟
7 ギガントマキア
8 シャーリー
9 僕だけがいない街
10 健康で文化的な最低限度の生活
11 田中雄一作品集 まちあわせ
12 All You Need Is Kill
12 東京喰種 トーキョーグール
14 白暮のクロニクル
15 orange
15 ハイキュー!!
17 アルスラーン戦記
17 ハウアーユー?
19 あそびあい
19 かつて魔法少女と悪は敵対していた。
(太文字は既読)

聲の形(1)
オトコ編1位 聲の形
この作品に関しては語ると長くなりそうですし、まだ最終巻(7巻)を読んでいませんので、後日別個に感想を書かせてもらうことにします。1つだけ言わせてもらえば、私は植野直花大好きです! どこがって、クソ性格悪いところが(笑)

orange(1) (アクションコミックス)
オトコ編15位 orange
「少女漫画のorangeがどうしてオトコ編に?」と一瞬意味がわからなかったですが、月刊アクションに移籍していたんですか~。このorangeを含めて、今年のオトコ編ランキングは少女漫画っぽい作品が多いというか、女性作者の漫画が非常に多いですね。以前は女性作者というだけで敬遠する人も多かったですが、意識が変わってきたのでしょうか。

~オンナ編~

1 ちーちゃんはちょっと足りない
2 東京タラレバ娘
3 ベルサイユのばら
4 私がモテてどうすんだ
5 月刊少女野崎くん
6 高台家の人々
7 かくかくしかじか
8 たそがれたかこ
9 ドミトリーともきんす
10 クジラの子らは砂上に歌う
11 ヤコとポコ
12 ニーチェ先生 ~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~
13 Spotted Flower
14 すくってごらん
15 あなたのことはそれほど
15 海街diary
17 思春期ビターチェンジ
17 田中くんはいつもけだるげ
17 薔薇王の葬列
20 あとかたの街
(太文字は既読)

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ もっと!)
オンナ編1位 ちーちゃんはちょっと足りない
「空が灰色だから」の作者阿部共実さんの新作ということで当然注目はしていた作品ですが、実はまだ読んだことがなくて。というのも、この漫画を読むには相当な精神力がいりそうですから(笑) 「あ、新作出てる~」と本屋で見かけてふらっと気軽に購入できるような本ではないのです。ちゃんとコンディションを整えて、メンタルを万全な状態に仕上げてからじゃないと!

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)
オンナ編2位 東京タラレバ娘
30過ぎて独身・彼氏なしという現状を、「痩せたら…」「好きになれれば…」と根拠のない「たられば」で現実逃避している行き遅れ女子たちをバッサリ斬る、まったく血も涙もない作品。思春期よりも多感な、アラサー女子の悲哀を学ぶことができます(笑)

こういった「自分はやればできる」的な思い込みは、年齢や男女を問わずに誰もが陥りがちな罠ですから、読者がアラサー女子でなくとも非常に共感、否、身につまされる内容だと思いますね。理想という名の妄想に憑りつかれ、現実だけがどんどん残酷なものになっていく。それを東村アキコさんらしい鋭い視点で、コミカルに描いているのが面白いです。

一番笑えたのは、作中で「きょうは会社休みます。」のことを「30超えた女が2人のイケメンに言い寄られるなんてオバサンの妄想丸出し」と熱く批判していたこと(笑) 同じアラサー女子を題材にした作品でも、「東京タラレバ娘」と「きょうは会社休みます。」はまさに陰と陽。同じぼっち少女を題材にした「君に届け」と「ワタモテ」ぐらい違います! 私はどちらも好きですけどね~。

ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)
オンナ編12位 ニーチェ先生 ~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~
さとり世代あるあるみたいなのを期待していたのですが、そういう作品ではありませんでした。店員や客といった周りの人間が変人揃いなので、主人公ニーチェの特異性があまり目立たないという構造的欠陥。もっとニーチェのさとりっぷりを強調してもらいたかったですよ…。

~個人的な「このマンガがすごい!2015」大賞~

となりの怪物くん(13) <完> (KC デザート)
2014年、私が最も感銘を受けた漫画を1つ選ぶなら、となりの怪物くん“13巻”を選びたい! となりの怪物くんの本編自体は12巻で終了しており、この13巻はサブキャラを中心にした後日談的エピソードを詰め合わせた1冊なんですが、元々ハルと雫のメイン同士のカップルより、サブキャラ同士の恋愛模様の方に面白さを感じていた私としては、主役がほとんど出てこないこの13巻が、シリーズ中最高傑作だったという皮肉な結果に(笑)

特に13巻ラストを飾る千づる(委員長)と隆也(雫の弟)のエピソードは、ラブコメ史上に残る超名作エピソードでして! 昔ハルに片想いしながら恋敗れてしまった千づると、そんな彼女をずっと密かに慕っていた隆也との年の差ラブコメ。

本編から数年が経過してすっかり大人びた千づるは、口から泡を吹きそうなほどの超美人になっていて最高! 高校生の頃から超可愛かったですけど、大人になってますますその美しさに磨きがかかっています!

一方、まだ小学生だった隆也君も、高校生に成長した今では、姉譲りの端正な顔立ちの美少年に。彼の素晴らしいところは、一見クールな性格でありながら、恋愛においてはぐいぐいとアプローチかけてくる積極性。更に、“千づるには既に彼氏がいる”という非情な現実に打ちひしがれても、諦めることなく彼女を想い続けられる精神力。「私の中で隆也くん小学生のままだから」と拒否られているのに、まったく怯まず「ずっとあなたに恋をしていました」とぐいぐい押し続けられる隆也さんには、心の底よりリスペクトせざるを得ません!!

「何をやってもあなたに追いつくことはできないけど、僕はあなたを追いかけ続ける」

いやー! 痺れますね! 最高の口説き文句じゃないですか! これぞまさに純愛(ストーカー)でしょ!

結局、ストーリーは最後まで「YES」という返答を得られないまま終わってしまったんですけど、誰がどう見ても「この先2人がくっつくのは時間の問題だ」と思わせる、余韻を残した抜群に上手い幕引き。年上女性との恋愛を、これほど見事に描いた作品はなかなかお目にかかれないです。“クールなのにぐいぐい来る年下男性”と、“ガード固いようで押しに弱い年上女性”という関係はホント萌えるっ! 私のツボを完璧に押さえた、理想的すぎるラブコメでございました。

聲の形(7)<完> (講談社コミックス)

著者/訳者:大今 良時

出版社:講談社( 2014-12-17 )

定価:

Amazon価格:¥ 463

コミック ( 192 ページ )

ISBN-10 : 4063952681

ISBN-13 : 9784063952681


ABOUT

なでしこやまとでは、総ての作品が浅生大和の主観に基づいてレビューされています。私個人の主義主張&趣味嗜好が評価に大きく関与し、客観性を無視した極めて独善的なレビューとなっております。そのことを充分踏まえた上でご覧いただけるよう、よろしくお願い致します。
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  1. 今回はびっくりするくらい読んでないマンガばっかりです。

    男女20位までで既読なのは「白暮のクロニクル」だけですね。
    「魔法使いの嫁」にはちょっと興味があったんですけど、上位入りしちゃったので読む気を無くした私は天邪鬼。どーりで先月位から入荷量が増えてると思った。
    それぞれの作品に推したい魅力があるのが大前提なんですけど、いまや「(出版社が)このマンガを売りたい!」がこのムックの趣旨になっちゃってる(最初は違ったのかも知れませんけど成功しちゃったから…)ので、それに易やすと乗せられるのもなんかシャクなんですよねー。読んでみれば面白いのも沢山あるはずなんですけど。

    こういうガイド本に沿って買うよりもジャケ買いのほうが失敗するのも含めて楽しいです。
    むしろ、買ってみて自分に合わなかったときのダメージってジャケ買いよりも有る気がするな。

    そろそろ「実は私は」あたりがランクインするかと思ったらそんなことはなかったなー。

    • 確かに魔法使いの嫁は、あちこちの書店で見かけて印象に残っていました。人外系が苦手な自分には、なかなかハードルの高そうな本ですが~。略称は「まほよ」なのかな?

      >「(出版社が)このマンガを売りたい!」がこのムックの趣旨になっちゃってる
      逆に、何を選んでもステマだ出来レースだと穿った目で見られてしまう風潮の方が私的にはウンザリで…。そこまで潔癖症になる必要はあるのかと。「このマンガがすごい!」きっかけで読んでみた本は幾つもありますけど、実際に面白いと感じる作品が多かったですから、仮に本当に出版社の息がかかっていたとしても、何ら問題はないと思いますね~。

      >そろそろ「実は私は」あたりがランクインするかと思った
      「実は私は」は周りでも読んでいる人が多いので、いずれ自分も…と思いつつ、まだ読んだことありません。なかなか踏み出せない最大の理由は、チャンピオン・コミックスだから(笑) なんでかチャンピオン・コミックスって自分の中ですごい抵抗あるんですよ! 「空が灰色だから」も購入するまで随分躊躇しました。