クリスマス★プレゼント  
メーカー〔アイル【チーム・Riva】〕 発売日2003年12月5日


サンタ狩りしてぇ
「鬼畜コメディ」と、一見相反する両者が混ぜ合わされている不思議なジャンル。こんな正反対な性質のものを配合してしまうとメチャクチャなものが出来上がってしまうんじゃないのかな~~と、チョット不安になりつつ蓋を開けてみると、それはそれは見事な調合で、素敵な作品に仕上がっていました

鬼畜でありながらコメディとは、鬼畜の持つネガティブな面が、ポジティブなコメディによってうま~い具合に打ち消されてる理想的なカタチ。悲惨で心を痛めてしまうような鬼畜行為も、それがコメディであることで何となく笑って許せてしまうようになってるんですね~。

空から降ってきて気絶している女サンタクロースを、主人公が同意もなしに勝手に犯して処女まで頂いてしまうなんて、普通で考えれば刑法第177条に抵触する凶悪な犯罪ですけど、コメディタッチな味付けのおかげで、見ていても「ひでぇな~(笑)」程度で済んでしまう。

相手の気持ちはお構いなし、気絶している少女のバージンを奪っておきながら悪びれもしない、こんな極悪な主人公祐二なのに、その竹を割った性格が憎めず、彼への嫌悪感みたいなものはほとんど生まれなかったってのはスゴイ。逆に好感すら持ててしまうぐらいですからね。優しさだけが取り柄のなよなよウジウジ系主人公に比べたら何倍も魅力的でしたもん、彼の方が。

「鬼畜であることが1つの魅力」と思える祐二の性格。鬼畜だけど憎めないキャラっていうと、鬼作さんや、ランス様を思いだしますが、彼も丁度そんな感じ。特にランス様とは近い印象でして、2人にはいろいろな共通点が見られました。

ただ、祐二の鬼畜さに嫌悪感がなかったのは、犯される側のサンタさんのおかげでもあります。彼女がもし、レイプされたことに悲観し、泣き伏してしまうような弱い女性であれば、やっぱり胸糞悪い物語になっていたはずですから……。

このサンタさんは、知らず知らずのうちに処女を奪われて、更には大切な紋章も奪わるといった踏んだり蹴ったりの境遇でも、大して嘆き悲しんだりしない。紋章を返してもらうために、「クリスマスまで奴隷になれ!」という無茶な命令も飲まされてしまいますが、彼女は「ついてないなぁ~」ぐらいの心情ですから、こちらとしては特に胸を痛めることもなかったんですよ。

なので、彼女に感じるものは悲惨さというよりも不憫さ。悲惨な娘は見るに耐えなくても、不憫な娘は逆に萌えを感じてしまう私なんで、この鬼畜な主人公と不憫なサンタさんの関係はものすごく好きでしたね~。

こんな風に悲観しない明るい性格の奴隷だと、普段は大嫌いな隷属関係も全然印象が違ってきますよ。口では不満を漏らしつつも、内心はそれほど嫌がっていない微妙な心情の彼女がとってもラブリーなのです。奴隷という境遇がほとんど建前で、本質は恋人みたいな関係だったってのは最高。


でもまぁ、そんな良い側面ばかりではなく、本格的な鬼畜ルートに入れば、やっぱりそれなりに辛い部分がありましたけどね。こちらはもう、不憫だの可哀想だの甘っちょろいことはいってられない悲惨さでして、主人公も本気で悪い人に成り下がっている。禿げたオッサンの相手を強要させたり、汚いホームレスに輪姦させたり、自分ではない誰かに犯させるというシーンは特に痛かった…。自らがレイプ紛いの行為で陵辱するならまだしも、他人の手に委ねて犯させるようなやり方は、寝取られと同じく精神的にキツイものです。

クリスマス★プレゼントには、純愛ルートと鬼畜ルートの2通りが用意されていますが、エッチシーンのシェアで見れば、断然鬼畜ルートの方に分がありました。元が鬼畜をウリとした作品なんで仕方ないんですけど、如実だった「鬼畜>純愛」の構図を見せ付けられたのは、少し寂しい気持ちになってしまったなぁ…。

しかし、上記で述べた通り、純愛ルートのエッチシーンは量的に少ないとはいえ間違いなく私の好むラブラブ加減で良かったし、鬼畜ルートだって、趣味の相違があっても、そのエロさを無視出来るものではありません

何せ、汁がとっても素晴らしかったので(はぁと)。リバ原さんの作品なんで、精液描写への下心は正直持っていたわけですが、その秘かな期待にも見事応えてくれたことは感謝しきり。計算され尽くした発射角度から不自然さのない理想的な飛散で、粘度の高い精液がドロリとへばり付く様を表現している汁の掛かり方はすごすぎです。瞼に乗りかかるように掛けられた精液や、口元から頬へ伝う一条の精液の筋は、まさに芸術としかいいようがありませぬ。

口内射精の後、敢えて精液を飲み込ませず口に溜めさせて、そのまま性器に吐き出してもらいローションの代わりにする……なんて洒落たシーンがあったのも感動でしたね。元々多才なリバ原さんではありますが、汁描写までも屈指の実力を持っておられるのですから、その底知れぬ才能には本当に恐れ入りますよ。

リバ原さんの手掛けた作品をプレイして、私は今までハズレと思ったことはただの一度もありませんねぇ。全体の鬼畜作品の割合の高さから考えると、これは奇跡に近い。この私が鬼畜作品であっても許すことが出来て、尚且つ楽しくプレイすることが出来るのは、elfの蛭田さんとこのリバ原さんの作品だけのような。

部分アニメーションが復活♪ エルフィーナでは何故か廃止されてしまっていたこの部分アニメーションが、このクリスマス★プレゼントでは大復活ですよ。部分アニメーションとは、CGの一部分が小さくアニメーションするもので、いわゆる目パチや口パクに代表されるもの。立ち絵で目パチ口パクをやっている作品はそこそこありますが、アイルさん場合、一枚絵で目パチ口パクをやってくれるから嬉しい!

で、その部分アニメーションで最も威力を発揮していたのはフェラシーンでしょう。何故なら、咥えたまま口をもごもごさせたり、舌先でチロチロとする姿がアニメーションで描かれているのですから、その威力は絶大ってもんですよ。これはもっと他にも真似するメーカーさんが出てきて欲しいんですけど…。

お気に入りは女サンタのリテット。彼女は劇中ほとんど名前で呼ばれず「サンタ」で通っています。主人公祐二は彼女の名前に関心がなく、後々になってようやく彼女がリテットという名前だったことを知るぐらい。ここら辺の無頓着さも、彼らしくて良かったね。
03年12月6日