発売日 2003年3月28日
メーカー ALICE SOFT 
間男闖入!
「癒し」であった前作のテーマに対し、今回妻みぐい2のテーマは「寝取り」。前作でまるっきり希薄であった寝取り感を体験してもらう意図か、続編はこの寝取りに焦点を当ててきました。

この1と2のテーマの相違によって、エッチシーンの方向性も大きく変わっています。セックスの手解きが中心であった前作とはまったくの別物で、寝取りを強く意識した人妻を誑かすようなセックス。好き嫌いはあるでしょうが、このせいで個人的には非常に不愉快な作品となっていました。

私がこうまで言い切れてしまう理由は、寝取る側の人間、即ち本編の主人公がとんでもなくイヤな人間だったからに他なりません。とにかく彼にいえる事、それは苛立つまでに自分勝手。これだけ考え知らずで粗暴でやりたい放題な男もそうそういないですよ。常識を知らないわ、分別を弁えないわ、悪びれもしないわ、まるっきりの子供思考なんですね。

不倫とはいえ、ちゃんとルールはあるんですから、人様の奥さんに後先考えずに手を出していいものじゃありませんし、家庭を持っている大人が相手であれば、尚のことデリケートな振る舞いが必要であったはず。それなのに、彼はただ女を誑かしてセックスで気持ちよくなりたいだけの下衆な男ですから、感情移入なんてできようはずもないんですよ。

一方の寝取られる側の旦那さんは、ガキな主人公とは正反対で大人で、人間的にもすごくいい人。いつも主人公を面倒見てあげているような頼れる兄貴的存在であるのに、主人公はそんな恩人をあっさり裏切って、奥さんを食い物にしてしまうのですから……もう最悪。2人の夫婦間の愛情は冷め切っているわけじゃありませんでしたし、ちゃんとラブラブで幸せな家庭を築いていた。そこに土足で上がりこんで、自分の都合だけで奥さんへちょっかいを出す厚顔無恥。性欲のみの浅はかな動機で、恩人の家庭をぶち壊すような人間を最低の人間といわずして何というのです?


もうここまで主人公がバカですと、寝取られた旦那さんに対して申し訳が立ちません。ウチのバカ主人公が、考えもなしに人様の奥さんに手を出してしまうなんて、何とお詫びすれば良いのか。本人に代わって、私が謝罪したい気持ちでいっぱいでした…。

最後、寝取られが発覚した後の旦那さんは、「俺は遥を愛していたが、思いやる気持ちがなかった…」と、まるで自分に非があったかのように苛(さいな)んで、裏切った主人公、寝取られた妻への恨み言は一切こぼさずに、一人イタリアへと旅立ってしまう幕引き。……もうね、何でこんなやり切れない終わり方になってしまうのかと。こんな心苦しい終わり方で、本当に物語がハッピーエンドだといえるの? 主人公も妻の遥も、良心はまったく痛まないの? 貴方たちは自分たちさえ気持ちよければ、それで構わないの? わからない…。私にはわからない…。

結局、私は自分本位で姑息なガキなんかより、旦那さんの方に感情移入をしてしまっていたので、バカなガキに妻を寝取られたような感覚しか残らなかったんですね。人妻寝取りゲーのはずが、いつの間にか愛妻寝取られゲーに成り代わっていたんです。

相変わらず2800円とは思えないボリューム。妻みぐいも大満足でしたが、今回は更にボリュームアップを果たしていました。

しかし、そのボリュームアップは、あまりポジティブなものではなくて、アルバイトがめんどくさくなったり、ゲームのプレイ時間が冗長になったりと、余計な付加がごちゃごちゃついてしまったネガティブなもの。お手軽にエロを楽しめる前作の雰囲気は良かっただけに、下手にボリューム感を持たせたのは失敗だったのでは。

これだけバカな男に靡(なび)く女だと、女の方もバカだと思えてきてしまう…。主人公の都合の良いセリフに唆されている女の姿は見ていられません。香苗さんは香苗さんで、前作の主人公と幸せになれたはずなのにまた浮気しちゃってるし、節操ないよね。
2003年4月1日