発売日 2002年3月15日
メーカー Alice Soft 
妻みぐい
熟女なんて言葉はロジカルじゃないのよ!
定価2800円の野心的作品。でも、正直値段的なことを言えばそれほど惹かれるものでもなかったんです。安くてヘボイのより、高くてもスゴイ方が個人的には嬉しいですから。それでも、人妻属性皆無の私がこのエロゲを手にしたのは2800円という魔力だったと思うんで、安価設定の効果はちゃんとあった訳ですけど。

ゲームのシステムはよくあるタイプの、「プレイ」の選択によってゲージ(経験値)を上げていく調教ゲーム型。といっても、その内容は従来のものと真逆であって、女性の主導権でもって調教を受けるゲームです。

調教ゲーと呼ばれるジャンルのエロゲでは絶対に、泣いている娘や嫌がっている娘を、鞭なんかでシバキあげて従順にさせていくという、サディスティックな内容ばかりでしたので私は強い敬遠志向にあったんですけど、こういう感じであるのなら安心。逆に、女性から鞭で叩かれたりされるのはそれはそれで嫌なんですけど、今回はセックスの手解きってことなんで、そんなに調教されている感じはしませんでした。意図としては「お姉さん(おばさん)が教えてあげる♪」っていう風なやつですね。

さて、肝心のエッチシーンですが、既述の通り、「愛撫」「パイズリ」「フェラチオ」「本番」の4つから選択して、シーンを観覧というカタチです。同じ項目を2度選んでも、話の展開やCGが変化していきますので、調教ゲーム特有のルーティンワークをあまり感じさせられません。これは好印象。

プレイの内容は、露骨にお色気を振りまいた誘惑エロで、想像通り。でも、女性主体のエッチは結構エロゲにおいて僅少ですんで新鮮でしたよ。

えっと、少し話が逸れちゃうんですけど、“人妻”という存在は、皆さん、一体どの辺りに魅力を感じるのでしょうか? 私は、薹(とう)が立ったものを好むグルメな方々の心理はイマイチわからないんで、兼ねてよりの疑問であったのです。

やっぱり、性に対する老練なテクニック? それとも、人の女に手を出す寝取りの快感? 前者は顕著に表現されている妻みぐいですが、後者であれば、その表現は未熟であったといえるでしょう。2人の奥さんの内、1人は未亡人で夫がいませんし、もう一人の方は夫の影が薄すぎる。妻も、軽薄とまでは言いませんけど、夫を裏切る背徳感もナシにあっさり身体を許してきますし…。これじゃあ寝取り感は満足に得られないのでは、と。エッチの時にエンゲージリングを嵌めたままであったのが、さりげないインモラルを生み出してはいましたが。


話の締めとして、このゲームの唯一の問題点……というか汚点を言及しておきましょう。おわかりかと思われますが、ボイスです。

さすがにこの低価格で音声をつければ利潤が出なくなってしまうのか、残念ながらこの妻みぐいには音声がついておりません。このポイントは、発売前からの懸案事項であり覚悟も決めていたのですけれど、やっぱり痛かった。

これだけ能動的な女性キャラである訳なので、エッチシーンにおけるセリフのバリエーションはとっても豊富。エロい事もた~くさん喋ってくれるサービス振り。だから…、それがゆえに…、ボイスなしがあまりに痛すぎました。もう少し価格を釣り上げてもらっても一向に構わなかったんで、声有りにして欲しかったものです。もし、このエロゲがフルボイスであったならば、私は8800円でも全然違和感なかったと思いますから。Aliceさんは伝統的にボイスをあまりつけない会社ですけど、こういうエロエロなゲームは、是非搭載して頂きたいですね。これだけで画竜点睛を欠いている感がたっぷり残りますのでっ。

ま、ケチをつける部分といえばこの程度ですかね。2800円という安価を逃げ口上とせず、キッチリ完成度の高い作品をリリースするAliceSoftさんは、何だかんだ言ってもスゴイ。さすが、大手! 老舗! 人気ブランド! 素直に正当な評価をしたいです。

ゲーム性と敷居の高いゲームばっかり作ってる職人会社ですけど、こういうエロエロなのもキチンとこなせるんですからね。「やる気になれば俺たちはいつだって出来るんだよっ」という事ですか。願わくば、こういうエロゲを年に一つのペースで作って欲しいんですが。

調教レベルの上昇で、なんと汁量が増加していくというシステム。まさかAliceさんがこういう事をやってくれるとはっ…。思えば、このシステムの存在を耳にした時から、購入が揺るぎないのものとなっていたような。

私も、汁量が多いからといって無闇に飛びついたり、称賛したりする訳ではありませんが、Aliceさんは質、量、セリフ、かかり方、不備なし。ここまでやり遂げてくれたら、もう感服するしか。

蓮間香苗(31)さんです。もう一人の水森千穂(20)さんの方は、エッチシーンが存外少なかったんでガッカリ。…千穂さんは、あんまり魅力のある女性でもなかったんで別にいいんですけど。

しかし、香苗&千穂は初期案ラフスケッチの方が良かったなぁ。服装もアクティブな感じで若々しかったですし。決定稿はオバサン臭いんだもん(それがいいんだよ!と聞こえてきそう…)。
2002年3月16日