尽くして雀
 
メーカー〔トラヴュランス〕 発売日2003年5月16日

全裸会談
トラヴュランスといえばマンネリで、マンネリといえばトラヴュランス。異論反論オブジェクションがあるならメールで承りますが、恐らく皆さんも感ずるところは私と同じでしょう。

「恋人ラブラブ和姦ハーレム」を引っ提げて、その勇姿を遍(あまね)く世間に知らしめていたトラヴュランス様も、今では酷使に次ぐ酷使ですっかり労(いたわ)しいお姿に。代わり映えのしない絵、相変わらずの御都合ストーリー。あの和姦ブランドの雄トラヴュランス様は、今やZyXを抜いてマンネリの帝王になってしまわれました。

3度の飯と1度の就寝より恋人ラブラブ和姦ハーレムが好きな私も、昨今のトラヴュランス様のマンネリにはついていけず、看護しちゃうぞ2を区切りに別居生活。もう、このままトラヴュランス様とは自然消滅でお別れしていくものだと思っていたんですけど、未練なのか、まだあの楽しかった頃の思い出が忘れられず、久々に新作を買ってしまいました。

「AVGから麻雀に変わったことで、多少はマンネリが解消されているはず」そんな微かな期待を抱いて…(結論から言うとマンネリは解消されてませんでしたがね)。

さて、今、麻雀に変わったとご紹介致しましたが、実際には尽くして雀は麻雀ではなく、麻雀に似たトラヴュランス様独自のゲームになっております。性質的にはドンジャラ(ポンジャン)の方が近いですね。

で、これが面白いのかというと、つまらない。ルールは麻雀と大差なくとも、所詮はドンジャラですし、役がわかりにくいからイマイチ面白みがなく、牌の絵面もなんだかごちゃごちゃしていてわかりづらいんで、役を憶える気力すら沸いてきません。

結局、単なる絵合わせに終始してしまって、揃ったかなと思ったらリーチしてあがって、偶然高い役が出来ていればラッキーという、かなり投げやりで雑な遊び方になってしまうのですよ。幸い、そんなやる気のない戦法でもイカサマを駆使すればそれなりに勝てましたからね。脱衣麻雀にありがちな極悪難易度でなかったのは救いといえば救いでした。

そして、そんなつまらないゲームがやっと終わってくれれば、ここでお待ちかねのご褒美エッチシーン。…と思いきや、今度はその前に無駄話が挟まっていてげんなり。

この作品は、話の流れで麻雀みたいなゲームで対決し、勝利したら女の娘とエッチができるというものではなく、麻雀みたいなゲームで勝利すると、ようやくそこからストーリーが始まるという形式なのです。

別に大した違いじゃないと思われるかもしれませんが、実際にやってみるとこれはかなり不満。スーパーつまらないゲームを苦労の末に何とかやり遂げて、「さぁエッチシーンだ!」と意気揚々としてる中、なかなかエッチシーンが始まってくれないのですから、せっかくの勝利の余韻も段々冷めてくる

脱衣麻雀は、麻雀→脱衣の流れであるからこそ、麻雀に勝ったご褒美が嬉しいはずなのに、麻雀→会話→脱衣(エッチ)となれば、麻雀のご褒美という本来の意味合いが薄れてしまいます。麻雀が終わったら、さっさとエッチシーンに移行して欲しいのが本音ですよ。つまらないゲームの後に始まるつまらない前置きで2度お預けを喰らわされると、こっちもイライラ。

しかも、2つの苦難を乗り越えたその先に待っているエッチシーンはやけに素っ気ないのですから、もうやる気、根気、元気、3つの気も失われますね。麻雀と前置きとエッチの3つの内、最も重視しなくてはならないのは言うまでもなくエッチシーンでしょ? なのに、これが一番素っ気ないなんて何がなにやら。ホント、辛いゲームです。

目下、トラヴュランス様のエッチシーンで一番問題であるのが「挿入シーン」なんですよねぇ。「挿入シーン」がダメって事はそのまんまエッチシーンがダメに等しい致命傷といえますが、とにかくこの挿入シーンが一向の改善の兆しが見えないまま、ずっとダメ路線を直走っている。

どんな風にダメなのか、実際に見たことのない方に文字で説明するのは難しいところですが、私の見たままの感想を述べますと、「真空波が女性器に突き刺さってる」といった感じで、「突き刺さった秘所からアメーバが伝染している」

まぁ、なんとなく「ダメそう…」なのは伝わったかと思います。見ようによっては、女の娘が地球外生命体に浸蝕されてるように見えてしまうので、私の大嫌いな触手エッチを彷彿させられる気分にも。とりあえず、こういう大雑把な描写は一刻も早くやめて欲しいですな。尽くしてあげちゃうシリーズは回を追うごとに大雑把になっていって、ハーレムエッチでも、ズラッと横に整列して尻をこちらに向けてるだけですから、こんなのは壮観であるというより大味であるとしかいえません。このままで突き詰めていくと、いつか「カマーン、オゥ、イェース!」になってしまいますよ。

ただ、1つだけフォローをしておくと、尽くして雀はそのハーレムエッチの中にキラリと光る宝石があったんですよね。それはエッチシーンそのものではなく、女の娘同士で集まって猥談を始めるシーン。具体的にいうと、ちんちん談義と精液談義です。彼女たちのご父兄方が聞いたらその場で卒倒してしまいそうなぐらい、はしたなくエッチに繰り広げられるちんちんと精液に関しての猥談はメチャクチャ良かった!

 「手コキしてたら顔射されちゃった~」
 「おち○ちん挿れられたままで眠りたいよ~」
 「カチカチに勃起したおち○ちんを何とかしてあげたいよね~」
 「今は毎朝精液を飲んでるんだ~」
 「あの鼻に抜ける香りを楽しみたいな~」

姦しく、無邪気に盛り上がる少女たちの口から次々と生まれる猥褻な告白に、猥褻な願望。淫語を多分に交えた猥談の破壊力は超ドレッドノート級に凄まじい。

まぁ、話の盛り上がり方自体はものすごく不自然で寒くて、聞いているこっちが恥ずかしくなってきたりもするんですけど(違う意味で)、でも内容のエロさにおいては何ら文句なし。この猥談が尽くして雀唯一にして最大の魅力であったといって過言ではないでしょうね。何もかもが低調で見るべくものが一切なかった尽くして雀の中で、このちんちん精液トークは貴重な存在でした。これで購入金額の10分の1は取り返せたかな。


それでは最後に結論。「買う必要なし!」 …フォローしたすぐ後でこういっちゃうのも何なんですが、やっぱり全体的には圧倒的にダメな部類ですので、結論的にはこの結果になってしまいますね。デフレで不景気なこの時代、人様にお勧めできるようなエロゲではございません。でも、価格が10分の1にまで下がっていたら買う価値あると思いますよ(最後のフォロー)。

ちんちん精液トークに代表されるように、尽くして雀は淫語が充実。以前、おまんこをおにゃんこと言い換えていたりしてましたが、今回は普通におま○こになっています。特筆するのはその数で、1つのセリフごとにおち○ちん、おま○こを連発。単純に淫語の総数だけを換算すれば相当な数です。

ただ、これは魔法のミルクティーの時にも申しましたが、淫語の多さとテキストのエロさはイコールではないと私は思うのですね。淫語はテキストを補佐するスパイスの役割であるはずで、淫語が前面に出過ぎるとチョット拙い。

事実、尽くして雀のテキストは、淫語に拘泥しすぎて不格好なテキストになってしまっていました。おち○ちん、おま○こを果てしなく連呼しているだけのテキストですから、何も情緒がなくて冷めてしまうようなテキスト。要は、淫語を無作為に羅列するのではなく、使いどころを見極めろってことなのですな~。

キャラ被りまくりの尽くしてあげちゃうシリーズですが、その中から上手にキャラが被らない人選をしていますねぇ。選ばれし者たちは、愛里、紀香、むつみ、サラシア、千秋、姫子、玲緒、みこの総勢8人。って、名前出しても誰もわからないか。

一番知名度と人気度を兼ね備えているのは、トラヴュランス看板女優にもなっている君島紀香ちゃんでしょうが、私は未だに彼女が本当に人気キャラなのか疑っております。だって、他のキャラとどこがどう違うのか皆目わからないんですもの…。トラヴュランス様が無理やり勝手に人気キャラに押し上げているだけのような気がしないでもない今日この頃。
03年5月19日