呼びだし!さぶじぇくと幼なじみ姉が保健医
メーカー〔ソフトさ~くるクレージュ〕 発売日2005年8月14日


イジメ、大人げない
タイトルは違えどSな彼女の実質的な続編。女性責め、男性受けのコンセプトは変わっておらず、ゲームの世界観も同一なもので、Sな彼女の主要メンバーである志村咲、松村稔、神谷啓太、山下真希といった面々は引き続き登場しています。その中で新たに稔君のお姉ちゃん「聖ねぇ」がヒロインに据えられ、前作で脇役だった神谷啓太が主人公に抜擢されました。

そう、何より朗報なのは、この神谷啓太の主人公昇格人事! 前回、Sな彼女のレビューで “主人公の悪友として登場していた神谷啓太みたいなキャラが虐められている方が意外性があって楽しいと私は思う” なんて勝手なことを書いていましたが、偶然にもその要望(?)が実現されたカタチ。クレージュさんのスタッフ日記にも “Sカノの時に「ショタでなく普通の人でいいじゃん」とかいわれた” とありましたし、私の独り善がりな考えではなかったってことですよね~。ちょっぴり嬉しい。やっぱりショタという“虐められて当たり前”の対象より、初めからMの資質を持っていないイケメンな男子がイジメめられる方が燃えますよ!

だからこそ、Mではない彼がどのように堕ちて行くのかが大きな作品の見所だったわけですが、う~ん、これが思いの外味気なくて。彼はエッチになると結構押し黙っちゃう(心の中で悪態を付く)タイプだったんで、これといった反応が表に出ず楽しめなかったのよね。なされるがままの大人しい性格となり、よくある一般のエロゲの主人公になっちゃた感じ(顔出ししなくなったし)。

聖ねぇの方も魅力はイマイチだったかな。彼女は姉貴・姉御といった気風の良さがあって、セクシーな外見や明け透けな言動とは裏腹に「色気」はあまり感じないキャラなんですよ。そのサッパリしたところが彼女の魅力でありますし、私もそういう部分は大好きなんですが、その分エッチの時のサディスティックな振る舞いに違和感があったというか。普段は気の良いお姉さんなのに、貞操帯をつけられ本気で苦しんでいる主人公を見て、心底嬉しそうに笑っているのは「なんだかなー」とイメージが狂う。勿論、これは私が勝手に作り上げてしまったイメージなのですが…。

でも、普段の雑談ではとても良い雰囲気で楽しかったのに、エッチが始まると急に微妙な空気に変わってしまったというのは率直な感想。神谷啓太は威勢がなくなり、聖ねぇは何だか嫌な人になった気がするのは残念。神谷啓太が普段通りエッチでも明るさを保ってくれていれば、もっとバカップルっぽい関係になって良かったと思うんですけどねぇ。

でも考えれみれば、神谷啓太は立場的に「聖ねぇに頭が上がらない」のだから致し方のないところ。年上で教師(保健医)である聖ねぇと、年下で生徒である神谷啓太は、やはり最初から歴然とした力関係があるわけで。結局、前作Sな彼女と同じく“虐められて当たり前”の関係は依然として続いていたということです。虐められキャラではない神谷啓太を用いたところで、これじゃあ大して意外性が生まれなかったのは自明の理。女性側のSな資質を本気で表現しようとするなら、立場を対等にさせなきゃなりませんな。つまり早い話が、山下真希と神谷啓太のカップリングで良かったのに。

ついでにもう1つ言わせてもらうと、せっかく前作Sな彼女と世界がリンクしているんですから、別の視点から見る咲と稔の関係にもっとこだわって欲しかった。場面として活かされていたのは、咲と稔の2人がセックスしているのを覗き見しながら、啓太が聖ねぇに手コキされるというシーンぐらいで、後は普通に端役的な扱い。少し掘り下げ方が足らなかったなと。


気付けば、またあれこれ我侭ばかりになってしまって申し訳ないです。まぁ、元々私の趣味にはあまり合わない内容の作品でしたので、ネガティブな意見が目立ってしまうのはご容赦ください…。フォローの意味で私の気に入ったシーンを紹介しておくなら、聖ねぇがわざわざメガネを装着してエッチ(フェラ)するシーン。最後はちゃんと(?)メガネに射精していましたよ。

殺伐とした内容の多いクレージュ作品の中で、白桃色さんがプロデュースされたものは最も良い雰囲気を持っていますから、何だかんだで今後に一番大きな期待を持っているんですがねー。

クンニや飲尿による性器のアップシーンが多かったのが印象的。モザイクの薄さも相俟って、とてもインパクトありました。でも、顔が映っていないCGって私は好きじゃなかったりしますが。

Sな彼女に引き続き、「マキマキの練にゅ~授業」が用意されています。いつも攻略が超絶面倒臭いクレージュ作品なだけに、このヒントコーナーの存在は天の助け。3回プレイしただけで簡単にコンプリート出来たのは夢のよう。ああ~、いつもこうだったらいいのに~。

クレージュさんだから汁に関しては無敵。特にパッケージで汁塗れになっている聖ねぇの絵は最高でしたね! 結局、このCGが一番エロかったような…。

誰を選ぶかといえば、それは松村聖香(聖ねぇ)しかいませんが…。

このエロゲは、思い切って主人公を聖ねぇにした方が面白かったかもね。やはりゲームとして「される側」より「する側」の方が感情移入しやすいと思いますから、イジメる側の聖ねぇになりきって、神谷啓太をメールで呼び出してはいろいろなことをやりたかったというのもある。素直になれない神谷啓太を、徐々に自分色に染めていくような…。
2005年9月19日