Sweet Home ~Hなお姉さんは好きですか?~
メーカー〔CODE PINK〕 発売日2007年12月14日


痴女魍魎の住まう伏魔殿
今までにずっと秘密にしてきたのですが、実は私、エッチなおねーさんが好きなんです。意外に思われたかもしれませんが、本当はエッチなおねーさんが好きなんです。隠していてごめんなさい。なので、「Hなお姉さんは好きですか?」という問い掛けには、毅然とした態度でこう答えます。「大好きです!」と。

まぁ、タイトルに「Hなお姉さんは好きですか?」と書かれてあって、それをYESと答えられないような人が普通買ったりはしませんよね~。よもや、嫌いと答える人間が、わざわざこんなものに手を出さないでしょう。もしそんな人がいたのなら、お前はこのエロゲに一体何を求めているのだと、厳しく問い質してやりたいですよ! ちなみに、陵辱嫌いな私が「凌辱 ~好きですか?~」ってエロゲを昔購入したことがあるのは内緒です。


しかし、仮にエッチなおねーさんが心から好きだとしても、全員が全員このエロゲと相性が良いとは限らないかもしれないので要注意。明るい千夏さんも、クールな楓さんも、おっとりした真奈美さんも、極めて痴女的な特性を持っており、清楚な佇まいの京子(義母)さんですら、エロに入ると豹変してしまうほど。その筋金入りのエロさには、やり過ぎと見る向きがあっても不思議じゃないからです。

「エロエロなのは望むところだぜ!」と威勢の良い諸氏も、彼女らの男性遍歴は考慮しておく必要があるでしょう。普通一般のエロゲなら、どんなに経験豊富そうに見えても「実は処女だった」というお為ごかしがあったりするものですが、このSweet Homeにそんな気の利いた甘い設定は存在しない。千夏には現在進行形でセフレがいますし、楓は100人斬りを目指している勢いで、真奈美はアルバイト先で気に入ったお客さんを誘っては、トイレで致している。この辺の行為が許容できないようでは難しそうです。

とはいっても、男性遍歴が殊更アピールされているわけじゃありませんし、作中で他の男が出しゃばってくることも基本的にありませんので、そこまで気にする必要はないと思いますがね。堅苦しい理屈や気構えは抜きにして、純粋にエッチ好きなおねーさんとラブラブエッチが楽しめるかどうかってところが分かれ目になるかなぁ。

なんであれ、私にとっては何の障害にもならなかったので、問題なく楽しめたわけですけど~。痴女という言葉の響きには些か抵抗がありますが、ただセックスに飢えているわけではなく、キチンと好意が前提として成り立った上でのラブラブ和姦なのでOK。行為の最中に会話が弾んでいるところも個人的に好ましいな。皆さん、エッチに余裕があるおかげか、単調な喘ぎ声の繰り返しだけではなく、エッチしながらの猥談や挑発めいたセリフがとても豊富なのです。「少年は……いつも、どーゆー風に、おちんちん、シコシコしてるのかなぁー?」 「出してぇっ…! ちんぽから……ちんぽから精液出して……楓を汚してぇっ……!」等と淫語にも意欲的。しかも、完全無修正で収録ですよ! 素晴らしい!

ややもすればテイストレスに陥りがちなところも、明るいコメディタッチな味付けで調えているので安心。メインヒロインの千夏自身がそうであるように、軽いノリが心地好くて、明け透けで嫌味がなくて、子供のような無邪気さでエッチを楽しんでいる感じ「さくっとやっちゃいましょっか♪」というセリフに彼女らしさ、引いてはこのゲームらしさが表れていますね。

それでいて、ヒロインごとの性格付けでプレイの趣向は違っていますし、良くできているなと。誘惑されたいなら千夏、翻弄されたいなら楓、奉仕させたいなら真奈美、甘えたいなら京子みたいな。主人公も始めは経験のなさから受け身一辺倒でしたが、ある程度余裕が出てきた中盤以降は、自ら積極的になれるのがいい。自己主張もちゃんと出来ますし、流されるだけの捕食対象ではなかったのは喜ばしいことです。

そして、唯一の非おねーさんキャラである梨沙の可愛らしさは異常。彼女は同い年の叔母という設定で、見た目まんまのツンデレ少女。普段であれば「ああ、いつもの人か」と気に留めることすらないヒロインであったはずなのに、何故かこの作品ではやたらと可愛く感じてしまいまして~。

何気ない一言に照れて顔を真っ赤にするところとか、普段は強気な割にエッチでは従順なところとか、素直になれないけど独占欲丸出しなところとか最高! いや、それが当たり前のツンデレパターンであることは重々承知しているんですけど…。これはきっと、日本から離れることで日本の良さが見えてくるような、“海外でお茶漬けの美味しさを再認識する感覚”と一緒ですね(私はハワイとグアムにしか行ったことありませんが)。


大化けはしないが大ハズレもない手堅いエロゲだと思っていましたが、なかなかどうしてスマッシュヒットなエロゲ。過去にちょこっと☆ばんぱいあ(Meteor)で痛い目に遭った経験があるだけに、シナリオの神堂劾さんの名前を不安視するところもあったのですが、そんなの関係ねぇ(死語)でした。これだけエロエロなテキストが書けるのに、あのちょこっと☆ばんぱいあの体たらくは一体何だったんだと逆に不思議に思うぐらい。原画のキリヤマ太一さんの独創的で美しい絵は相変わらずですし、原画・テキストの揃った文句のない秀作だったと太鼓判を押しましょう!

こりゃあ、エッチなおねーさんゲーの代表格であるKAGUYAさんも、うかうかしていられないですね。同じ題材で、やっていることも然程変わらないのに、ひと味違う作品であることをSweet Homeは証明しています。本来なら、KAGUYAさん自身にそれを証明してもらいたかったのに。

そのKAGUYAさんの艶女医のレビューで、

「いつものKAGUYA」の一言で語り尽くせてしまう作品を、ここまで長引かせて文章を書くこと自体、大変な苦労なんですよ。こんなことなら、最後はいきなり宇宙戦争でも始まって欲しかった。「そんな展開あり得ないだろ~w」とノリノリでレビューが書けましたので!

と、冗談で書いたことがあるんですが、このSweet Homeにはなんと、リアルに宇宙戦争エンドがあります! マップ画面で「庭」を選び続けると、謎のUFOとの邂逅を果たし、やがて銀河を二分した第139次銀河大戦が勃発してしまう! いやぁ、びっくりしましたね~。おかげでノリノリでレビューが書けましたよ!

コスプレ要素はほとんどないです。真奈美がファミレス店員なので、その制服でエッチするシーンはあるんですが、「出張イメクラ」と題して自宅で制服に着替えてもらいながら、結局制服でエッチしなかったのは意味不明でした。

千夏さんも、楓さんも、真奈美さんも、京子さんもみんな良かったけど、やっぱりお茶漬け梨沙。ステレオタイプなツンデレを唾棄していた私が、ここまで彼女に嵌ってしまうとは…。将来のエッチなおねーさんの素質をチラリと見せているところも心憎い。メロメロです。
2007年12月26日