発売日 2010年12月17日
メーカー たぬきそふと 
更正した変態
少交女で2010年のエロゲ収め。たぬきそふとさんの作品はすっかり年末の風物詩になってきましたね。おこたに入ってミカンの皮を剥きながら年端もいかぬ少女にハァハァして、「今年も終わりだなぁ~」と感慨に耽る人も多いのではないでしょうか。

野々原幹さんの描く可憐な少女はますます可愛らしさが増してきて、私もついつい相好を崩してしまいます。それは決して幼い少女に対して特別な感情を抱く倒錯した嗜癖によって生じた結果ではなく、愛くるしい小動物を見て庇護欲が刺激されるのと同様の、認知神経科学に基づいた人間が生物である以上誰にでも本能として備わっている当たり前の機序であって、そこに下卑た邪な感情など鴻毛(こうもう)程も存在する余地がないことは国家人種を越えた周知の事実であると、聡明なる皆様には諄々と説くまでもなくご理解していただけているものと存じます。要約すれば、私が少女を愛するのは本能ってことですよ。……ん、あれ?


さて、娘姉妹から始まった単純所持シリーズ(私が命名しました)も早4作目。同じフォーマットが連続し、そろそろマンネリ感も生まれかけているのですが、今回「萌え路線への傾斜」という大きな変化を見せています。

これまでのヒロインは、常に主人公の少女愛好趣味を満たすための捌け口としての存在であって、幼い少女という記号でしかありませんでした。大人しいけどドS・活発だけどドMと、毎回決まり切ったパターンの性格付けでしたし、ヒロインの個性というものはほとんど見向きされてこなかったんですよね。ところが、今回の少交女では萌えを強く意識していて、ヒロインの個性がグッと強まっているのです。

絢音・凛・遥・柚の4名はそれぞれ異なるタイプで、どの少女にも一癖二癖あるところがいい。特に私が印象に残ったのは、七咲遥。ボーイッシュな風貌で一人称が「ボク」という、どう考えても私の宗派とは相容れないヒロインのはずなんですが、彼女はチョット趣が違っていました。

通常、ボクが一人称の少女は、男勝りな活発タイプ、幼さが残る子供タイプ、育ちの良い貴族タイプの3種類があると思います。遙は見た目こそ男っぽいところがありますが、先生(主人公)のためにフェミニンな私服で目一杯オシャレしたり、中身は誰よりも乙女なんですよ。男勝りな粗野な部分など皆無で、更に彼女には精神的な大人っぽさがあり、育ちは良くとも特殊な家庭で育っているわけでもない普通の女の娘。つまり、今までの常識に捕らわれない新機軸のボクッ娘だったんですね~。

こういう「ボクッ娘」なら私でも大歓迎! 彼女のおかげで、今までのボクッ娘に対する偏見が改まりそうなぐらいですよ。それぐらい、遙は私にとって革新的であり、魅力的でした。まぁ、一人称がボクじゃなかったらもっと良かったけどね!


ヒロインに関しては手放しで賞賛できると申して良いでしょう。問題は主人公の方。前回の微少女から傾向はありましたが、すっかりまともな変態になってしまわれて…姪少女のときのような意馬心猿のド変態オヤジが良かったかというとそれもまた微妙なんですが、あれだけ尖っていたたぬきそふとさんが丸くなられたことは肯定的に受け取るべきか、否定的に受け取るべきか、複雑な胸中なのです。

 ~浅生大和A~
ゲームとして、犯罪性が薄まり和姦性が増したことは大きなプラス。今までのエゴ丸出しで腐ったロリコン主人公にはウンザリしていただけに、馴染みやすいまともな主人公になってくれたことは実にありがたいです。おかげで、少女と戯れることに集中できるようになったんですね。

というか、これはかつてのRUNE作品と同じ懐かしさがありますよ。「音楽性の違い」で脱退したメンバーが、また再結成してバンドを始めたようなもので、私の愛したRUNEが再び戻ってきてくれた的な嬉しさ。

 ~浅生大和B~
ゲームとして、背徳感が薄まり淫靡さを失ったことは大きなマイナス。今までの欲望に忠実で純粋なロリコン主人公には頼もしさを感じていただけに、どこにでもいる凡庸な主人公になってしまったことは実に悲しいです。おかげで、少女と戯れていても物足りなさがあるんですね。

というか、これはかつてのRUNE作品と何が違うのかって話ですよ。「音楽性の違い」で脱退したメンバーが、また似たようなバンドを立ち上げたようなもので、それなら脱退する必要なかったじゃん的な戸惑い。


だから、レビューでもどっちの意見を採用しようか迷う…。主張していることは正反対ですが、AもBも紛れなく自分の本心。今でも、脳内会議で激しい議論が活発に繰り広げられていて、決着が見えません。優勢なのはAなんですが、だからといってBを退けるのも忍びなく……自らの考えに右顧左眄(うこさべん)。

仕方ないので、難しい議論は棚上げにしたまま、おこたに入ってミカンの皮を剥きながら年端もいかぬ少女にハァハァしています。皆さん、良いお年を!

すいません、ネタに走りすぎて本文で全然エッチシーンに関する言及がありませんでしたね。最近、エロゲレビューサイトの自覚がなくて。

エロは、いきなり直接的なセックスで入るのではなく、性的なイタズラが中心。性知識のままならない少女にペニスを扱かせたり、おしっこを観察したり、お尻をぺんぺんしたり。そして、寝ている少女に精液をぶっかけるのはたぬきそふとさんのお約束

でも、全員がそのパターンかというとそうではなく、遥の場合は序盤で初体験してしまって、そこからラブラブなエッチ全開でした(奴隷になっちゃったりもしますけど…)。ヒロインによって展開を変えてくるのはいい感じ。

私は前世で何か思い入れがあるのかってぐらい、凛という名前のヒロインをことごとく好きになります。なので、今回も鷺ノ宮凛が一番好き。テストの結果でお互いの優位性が目まぐるしく変わり、責めたり責められたりのイチャイチャした感じが好きでした。
2010年12月27日