発売日 2005年12月29日
メーカー M de Pink 

脅迫されてるってのにワクワクしてきたぞ
タイトルを直訳すると「お姉ちゃんの計画」。しすたーといっても妹じゃなく姉の方です。まったく、姉も妹も一緒くたにしてしまうだなんて、外人さんの大雑把な感性は理解できませんねっ。機微ってもんがわかっていないっ。

そんな無類の姉好きである私がしすたー・すきーむに興味を惹かれたのは道理ですが、この作品で目を瞠ったのは、なんといっても万里音お姉ちゃんの可愛さ! ルックス・スタイル共に抜群で、とにかく美人なお姉ちゃんなんですよ! ありがたいことに最近は姉ゲーの数が順調に増えて参りましたが、その並み居るお姉ちゃんキャラと比べても、彼女の麗しさは白眉。飛び抜けています。やっぱり、原画INOさんっていうのは大きいなー。

見た目の大人っぽい印象とは裏腹に、甘えたがりで子供っぽい一面があるのもたまらないですね。こういう姉っぽくない姉が大好きなので。それでいて「お姉さんぶる」ような。控えめな性格、清楚な佇まい、ふとした茶目っ気、嫣然(えんぜん)とした笑顔、包み込むような優しさ、総てが魅力的。理想的なお姉ちゃんキャラとして、姉萌え度は非常に高いです。

そんな姉がある日、弟(主人公)を想いながら校内のトイレで自慰に耽っている最中、その恥ずかしい姿を何者かに激写されてしまい、写真をネタに次々と脅迫状が届くという事態になってしまいます。

もはや完全に陵辱ゲームの世界に迷い込んでしまったような展開ですが、しすたー・すきーむはこれで完全和姦を成し遂げているんだからすごいよね。というのも、脅迫状の文面に卑劣さは感じられず、「校内で姉とキスをしろ」やら、「性器をデッサンしてもらえ」やら、「ぶっかけ写真を撮れ」やら、それこそ主人公にとっては「是非やらせてください!」と元気に挙手したくなるような嬉しい指示ばかり。姉の立場としても、弟の崎人に仄かな恋心を抱いている(オナニーするぐらいだからね)ので、嫌悪する向きがほとんどありません。


脅迫状が届けられたら、一先ず、指示に対して姉と一緒に対策を練ることとなります。しすたー・すきーむの秀逸な点はまさにここでして、指示された内容を実際にどう実践していくか計画できる。周りにバレないよう実行を起こす時間と場所を考え、家で演習をしてみるなど入念な下準備があるんです。

例えば、「パンチラ写真を撮れ」という指示があったとすれば、人通りの少ない時間、場所を割り出し、パンチラする際のポーズを決めます。スカートを自分で捲り上げさせるか、大胆なM字開脚で行くべきか、いやいや、それとも四つん這いのポーズがいいのか。吟味した上で、自然なポーズが取れるよう家で特訓をする。更には下着の選択も重要。姉と一緒に下着屋さんへ赴き、脅迫者が納得するようなセクシーなランジェリーを選別しなくてはなりません。

こんな風に最適な時間と最適な場所と最適な方法を模索し、実行までに綿密なプランを2人で練り上げていく。もし計画に穴があって、期限までにキチンと実行できなければ当然ゲームオーバーというわけ。

面倒といえば面倒な作業でしたが、私はこの下準備が最高に楽しくて~。ただ単に脅迫された内容を遂行していくのではなく、自分たちでいろいろ方法を考えるってのはゲーム性という意味でもプラスですし、下準備における「練習」ならではの楽しさというものもある。

本番は真面目にやらなくてはならないため、楽しむ余裕はありませんけど、練習のうちは遊び半分というか、お互い軽口を言い合いながらエッチな特訓をしますから、雰囲気としてメチャクチャいいんですよ~。つい目的を忘れて、お姉ちゃんへのイタズラがエスカレートしてしまい、姉に「真面目にやって!」と注意されるみたいな。お姉ちゃんと一緒にパンチラの練習とか、フェラチオの練習とか、なかなかそういうシチュエーションは成立させにくいと思うんで、これは貴重な体験だと思いますね。


最高に可愛い姉と、その姉の魅力を存分に引き出す秀逸なシステム。このまましすたー・すきーむにはかなりの点数をつけたいところなんですが、肝心要、エッチシーンに魅力が感じられなかったのが玉に瑕でして…。

フェラ・パイズリ・挿入という普遍的な流れのみで過激な行為には至らず、フェチ的な要素も皆無。後半、お姉ちゃんも慣れてきて結構大胆になってくるものの、いきなり淫らに乱れるドラスティックな変化があるわけでもない。まぁ、作風ってもんがありますから、あまり無茶なエッチができなかったのは仕方ないにしても、エッチ時におけるCGの見せ方はいただけないなぁ…。

これはチョット説明しにくい事柄なんですが、しすたー・すきーむのエッチシーンは、通常の背景の上にカットインでCGが入るカタチなんですよ。つまり、純粋な1枚絵CGで構成されたエッチシーンが存在しないに等しいので、「ちゃんとしたエッチシーン」って認識できないんですねぇ。なんだか準備運動だけで終わっちゃうような感覚で、やり場のないエネルギーの持って行き方がわからない。選択によって様々な場所でエッチすることになるから、こういう形式を取られたんでしょうが、やはり面倒でも1枚1枚背景はしっかり描いてくれなきゃ。

その他にも、システムの快適性には改善の余地がありますわね。ゲーム性を高めるなら、プレイ中に極力ストレスをかけさせないよう心を砕くべき。もっとグラフィカルでわかりやすいシステム作りをして欲しかったですし、作戦が失敗した際に「何がいけなかったのか?」を明確にして欲しかったものです。


総括としては、姉ゲーとして思いがけぬクォリティの高さを見せてくれて、独自性のある設定から、面白味のあるゲーム性で楽しませてくれたなかなかの傑作。ただ、廉価ソフトならではの脆弱性というべきか、随所に詰めの甘さがあったのは残念でした。もっともっと伸び代があっただけに、「この程度」で終わらせてしまったのはあまりにも惜しい…。

日下千恵とのエッチシーンが存在しないだなんて承服しかねる話ですよ。そのおっぱいは飾りか? あぁ?

エロがイマイチだったと不満を述べてしまいましたが、ハーレムルートの万里音と勇美の3Pは結構……いや、かなり良かったです。3Pというより、2人をそれぞれ好きなようにできるといった感じで、手コキ・フェラ・パイズリ・屈曲位・対面座位・背面座位・騎乗位とズラッと並ぶ選択肢の中から自由に選ぶことが可能。フィニッシュでも細かな選択があり、終わった後はケータイで撮影するというところに、そこはかとないエロスがありますね。彼女らは愛情MAXの状態であること、1回で終わらない連続したエッチであることも好印象。アキレス腱であったエッチシーンの弱さも、最後の最後のこれで解消といえるかな。

言わずもがな、姉の安城万里音。私の脳内に存在する理想のお姉ちゃん像に極めて近いキャラでした(まぁ、1人じゃなくて12人ぐらいいますけど)。ちなみに脅迫状の送り主って、彼女じゃなかったんですよね~。しすたー・すきーむは「お姉ちゃんの陰謀」とも取れるので、私はてっきり彼女の自作自演の犯行だと思っていたんだけどな。
2006年2月11日