~三者面談~
 
メーカー〔Erogos〕 発売日2004年8月27日


三者凡退でゲームセット
 ~前回のあらすじ~
長きに渡ったらぶフェチシリーズも、これを以って遂に完結。幕開けこそ鮮烈な勝利で飾りながらも、巻を追うごとに悪化の一途を辿り、ふと気が付けば泥沼状態。引き際を失った益なき戦いの終止符は、安堵の報せだった…。


てなわけで、らぶフェチ全巻制覇の達成は、やり遂げた充実感よりも、「やっと終わったか…」という開放感の方が強かったり。正直、この三者面談は「せっかく、ここまで買い続けてきたんだから」という意地だけで買ってしまったようなもの。「公志は、自分のあるべき姿を求め、手当たり次第に女性らを貶めていくのであった」 なんてあらすじが書かれているこの作品に、私は初めから何も期待を抱いてはいなかった。欲しくもないエロゲを買ったのは、これが初めてかもしれません。

三者面談は、これまで登場したらぶフェチシリーズのヒロインが一堂に会しています。各キャラ総出演で、総てのシーンが3Pで彩られているという豪華さ。これまで出演作品の違いから、実現し得なかったプレイも多数収録されており、涼香のフェラ、美久のオナニー、あゆむのパイズリ、奏の手コキ、千聡の足コキといった、ありそうでなかったこれらの行為が、この三者面談でキッチリと補完されている。まさにシリーズの最後を飾るに相応しい、集大成というべき作品に仕上がっていました。

何だかこうやって好意的に説明すると、すごく良さげな作品のようにも思えてきますが、イヤイヤイヤ。確かにやろうとしていることは素直に評価出来るのですが、その理想に出来の方が追いついていってなかったというか…。所詮、見せ掛けの豪華さに過ぎなくて、実際の中身はというと、今までのシリーズ同様、あんまり大したことなかったんですよねー。

私がハッキリそう言い切れるのには3つの理由がある。まず1つは、シーンが全般的に短か過ぎたこと。キャラ全員に見せ場を作るために、ムリヤリエッチシーンを詰め込んでいる印象が強くて、それぞれのプレイがあまりに短い。導入は強引、行為は淡白、余韻は皆無と、とても満足感を得られるようなエッチシーンではなかった。

2つ目の理由が、作画がシリーズ最低の出来であったこと。スケジュール的に無理があったせいか、それとも途中でモチベーションが失われていたせいなのか、最後は完全に息切れしていましたねぇ。似つかない顔に、へたれた乳首。汁の描写が一気に悪くなっていたのも、個人的に大いに不満。

そして最後決定的なのが、「らぶ」じゃなかったことですね。これは三者面談に限ったことではありませんが、途中で主人公が完全にぶち切れちゃったため、ラブラブな和姦ムードは終わっている。三者面談では、各キャラクター個別にエンディングが用意されていたんですけど、私の愛する涼香ちゃんのエンディングなんて、拘束されての羞恥プレイでしたよ。なんじゃこりゃ。

以上の理由から、私はこの三者面談が好きになれませんでした。クリア後、早々にアンインストールしてしまったぐらいなので、まぁ、もう二度とこれをプレイすることはないでしょうね。3番目の「らぶ」さえしっかりしていれば、私もここまで冷たい言い様にはならなかったかも知れませんが…。いや、例え和姦が保たれていたところで、こんな陰気で利己的な性格な彼が主人公である以上、やっぱり認められない作品になっていたはず。主人公がムカツクと、他の何が素晴らしかろうが、ちっとも楽しめなくなるという好例です。


とまぁ、あんまり文句ばかりをいってお別れしちゃうのも何なんで、最後はらぶフェチシリーズの良い所を褒めて、レビューの締めとしましょう。

らぶフェチシリーズの良かった点を挙げるなら、やはり何といってもアニメのすごさに尽きる。全シリーズ通して、グイグイと流麗に動いていたアニメの技術は本当に素晴らしい。柱であるアニメでは、揺らぐことなくしっかりと実力を見せつけていたのだから、本来ある程度の文句は慎むべきなんでしょうけどね。

あと、もう1つ、「プレス工程の不具合」という不慮の事故を除いて、キッチリ1ヶ月ごとに新作をリリースし続けたのには感心。確かに後半は目に見えて作画がへばっていたけど、それでも発売日を死守したのは評価されるべき行為だと思いますね。「どうせ途中で1度ぐらい延期する羽目になるだろう」と舐めてかかっていた非礼は詫びさせて欲しい。半年もの間、どうもお疲れ様でした。

やっぱり何だかんだいっても、Erogosさんは可能性を感じさせてくれるメーカーだと思うので、今後もその動向には注目していきたいです。特に、他のアニメを武器としているメーカー、Sogna、Jellyfish、ainosといった辺りが仮死状態に陥っているので、否が応でもErogosさんには望みを託したくなりますよ。実力的には、フェチという際物に頼らずとも正統派でしっかり勝負していけるレベルだと思うし、むしろそっちの方が好結果を生んでいた気もする。次回は一発、GREENライクな作品を作ってくれないかな~と仄かに期待しています。アニメゲー最後の良心として今後のご活躍を願うのみですね。

あ、それから最後に念のため釘を刺しておきますけど、後から「らぶフェチ全巻セット10479円」みたいなのは発売しないでね♪ ていうか、するなよ。

シリーズ通してNO.1なのはやっぱり涼香ちゃんでした。でも、最後の方はやたらとぞんざいな扱われ方をされていたんで、見ていられませんでした。

全6作のシリーズ、私的に順位をつけるなら、1,手コキ編 2,フェラチオ編 3,パイズリ編 4,三者面談 5,脚フェチ・足コキ編 6,覗き・オナニー編といったところか。買って良かったと思えたのは、結局手コキ編とフェラチオ編ぐらい。後は正直いらなかったなー。
04年9月9日