発売日 2003年12月19日
メーカー Atelier KAGUYA 
チカンアカン
痴漢という行為は、私の抱いているイメージからすれば、かなり格好悪い部類の性犯罪になるんですが、エロゲで痴漢を題材とした作品は、何故か「格好良さ」を演出している場合が多い。自身の性欲発散のためでなく、相手を感じさせ、篭絡させることに血道をあげるストイックな痴漢。主人公が痴漢に対して独自の美学や矜持を持っている場合だって珍しくありません。

今回の最終痴漢電車2の主人公も、やっぱりそういった部分は共通していました。痴漢に掛ける高いプロ意識。例え、痴漢した後に女の娘が号泣しながらトイレへ逃げ込んだとしても、「身を強張らせていたが、しっかりと感じていたので素質はある。いわゆるレイプ願望があるのだろう」と考えられるぐらいおめでたい……いや、前向きなプラス思考で、自分の痴漢行為に誇りを抱いている。

そんな誇り高き痴漢の主人公はある日、偶然にも最終痴漢電車の存在を知り、その享楽を目の当たりにします。それ以来、彼は最終痴漢電車への思いが募るようになり、その乗車資格を得るため、ゲストと呼ばれる生贄の女性を仕立て上げることに。その生贄を調達する方法もやっぱり「痴漢して手懐けよう!」という発想なんですから、主人公は只者じゃありませんな…。この前向きな姿勢は私も学びたい。そういえば、前作も「赤字路線を救うために痴漢しよう!」という無茶苦茶な理由でしたが…。

ともかく、生贄候補の女性を見つけたらLet’s痴漢。相手の女性は当然嫌がりますけれども、彼のゴッドフィンガーのテクニックに酔い痴れれば、たちまち虜に落ちていく。イカされて放心状態になったら、そのまま車内でフィニッシュ! 「電車の中でそこまでしていいの?」という無粋なツッコミは軽くスルーの方向で。

ちなみに、この痴漢パートは前作のものとは大きく勝手が違っていました。前作は痴漢が始まるといきなりビートマニアみたいなゲームをやらされることになりましたけど、今回それは廃止。ゲーム性はほとんどなくなって、愛撫する箇所を選んでは快感度をただ上げていくだけという、とても単純なものに変更されています。まぁ、無理してビートマニアをやらされるぐらいなら、こっちの方が断然いい

ここで1つ、私が感心させられたのは、痴漢の構図をあれこれ工夫されていたことですね。1つ1つの痴漢CGが違っていて、なるべく構図が被らないように上手く配慮されている。当たり前のことではありますけど、元々動きの少ない痴漢行為に、様々な見せ方のバリエーションを持たせて、飽きさせないようにしていたのは好印象ですよ。1の時は、何処となくポーズが硬かったりもしたけど、今回はそんなところもなくなっていた。

ていうか、原画のM&Mさんは絵が上達されましたなぁ。今回は塗りも一段落アップした印象なんで、CGだけでも充分商品価値を見出せるぐらい。M&Mさんの描く絵の滲み出るエロさが、更に勢いを増していますもん。

後は汁さえもう少し質感が良ければ。汁描写も回を重ねるごとに良くなってますが、私はまだダメ。この絵とあの汁は、相変わらず親和性が低いように思えます。汁シーン自体は多くて、特に最終痴漢電車で生贄にされたときには、複数の痴漢にぶっかけられまくって汁塗れになるというシーンも豊富だったんですけど、この緩慢な汁では嬉しさも半減というもの。

あと一応補足しておきますと、「複数の痴漢に~」というシチュエーションを私は好きだというわけじゃありませんよ。でも、最終痴漢電車に沈められる頃は、ある程度女の娘はエッチに快感を見出している淫乱状態になってますから、あまり悲惨な印象がなかったのも事実。犯されることに歓びを見出すぐらいの状態なら、多くの男に代わる代わる輪姦されるシーンでも、私はギリギリ耐えられます。勿論、普通に輪姦が大好きな方なら、この最終痴漢電車の狂乱は大喜びでしょうね。

陵辱モノなんで私としては大絶賛というわけにはいかず、淡々としたレビューになってしまいましたが、これは極めてエロくてレベルの高い傑作エロゲであったのは間違いありません。私がもし「陵辱アレルギー」というハンディを抱えてさえいなければ、このエロゲに思いっきり感動してるはず。つくづく陵辱作品であったことだけが残念です。

というわけで、次はラブラブ痴漢モノを是非お願いしたい。「痴漢=陵辱」の固定観念を打破した画期的痴漢ゲーの誕生を、私は今か今かとずっと待ち望んでおりますよ~!

痴漢シーンでは、こちらの起こすアクションを多くの差分CGでシンクロさせています。これは痴漢シーンに限らず、普通のエッチシーンでもフォローしてもらいたいぐらいですね。

レイプ願望を内に秘めるらしい鳴瀬由奈ちゃんがお気に入り。性格がというよりルックスがメチャクチャ好みですね。着ている制服も非常に可愛い。如何にも「聖○○学院」といった感じのする制服が。
2003年12月23日