発売日 2002年7月31日
メーカー Sogna 
VIPER-RSR
Long Good-bye
ユーザーを馬鹿にしているかのような延期にその都度憤慨し、口汚い言葉で罵ってみたとしても、商品を買ってしまえばこちらの負けですわね。延期の怒りを、作品に当たって発散させたとしてもそれは無意味。延期に対する最大のプロテストは、不買運動の他にないんですもの。

そう、ユーザーズマニュアルのスタッフメッセージにも記載されておりますが、このRSRはもとより99年末に発売を予定されていた作品でした。その発表から、幾度となく発売延期が繰り返され、結局リリースに到ったのが2年半後の夏。エロゲの延期なんて通過儀礼みたいなものとは言えども、VIPER-RSRは明らかに常軌を逸した作品であった訳です。

しかし、非常に悔しい事なんですが、このRSRという作品そのものに対する期待は大きかった。延期への苛立ちも、期待の裏返しであったことは否めません。何せ、桂枝毛さんの素晴らしすぎる絵がグリグリとアニメーションされる訳なのですから、期待をするなという方がムリってものです。

その最大のウリである桂枝毛原画のアニメーション。実際の所はどうであったのかと申しますと、これは素直にすごかった文句の付け所が見当たらないほどに良かった

私はアニメに詳しい人間ではないので、細かな所まではわからないのですが、とりあえず作画の部分や、アニメーションそのものは、問題がなかったとものと思われます。私的に、見た目で拙いと感じたシーンは見当たりませんでしたので。桂枝毛さんの描く、可愛すぎる女性キャラが流麗な動画で見せるエッチシーン、そのクォリティはどれだけ穿った物の見方をしましても、一流である事を認めざるを得ないところでしょう。特に重量感を感じさせつつゴム鞠のように跳ねるバストは、ただそれだけで最高にエロい。「乳揺れ」に関しては他のあらゆる作品と比べたとしても、最も秀でたものであるといえます。


ただですね。ここで1つ問題なのは、それらどのエッチシーンであっても、相手が総じて魔獣であったという事なんですよ~。

魔獣、つまり人間のカタチをしていない、虫とか犬とか化け物とかがエッチのお相手って事なんです。これは私をかなり……いや、絶望的に萎えさせます。どんなにハイクォリティのエッチシーンであっても、それが獣姦であってはどうにもなりませんって。それでも、ゲームクリア後には主人公のエランとヒロインカーラの和姦を用意してくれるであろうと思っていたら、まさかまさかでそれはなかった

一応、エランが悪者に捕らわれていたカーラを助け出し、「いざ!」という和姦な雰囲気はあったんです。ところが、突如彼女の身に、今まで散々魔獣に犯されまくってきたことのPTSDが発症。エランもさすがにそんな状態の彼女を抱く事は出来ず、「今日は止めとこう」の台詞で、敢え無くエランとカーラのエッチはご破算。それに対してカーラは、彼に申し訳ない気持ちが生まれたのか、「口でしようか?」という代替案を提示しますが、エランは男らしくそれも拒否。身体は結ばれずとも、心は結ばれましたとさ。ちゃんちゃん。

いや~、なんて馬鹿野郎なシーンなんでしょうかね。せっかく、シチュエーションを調えておきながら、すんでの所取り止めとは。しかも、「今日は止めとこう」と言っておきながらも、その後のリターンマッチはなし。そうです、エランとカーラのエッチは完全放置の状態で物語は幕を下ろしてしまうのですよ! 延いては、人間同士のエッチがついに存在しなかったという、俄かに信じ難い結果も引き起こしてしまって…。これはホント、信じられませんね。

私の大嫌いな寝取られ的要素も強く、カーラが敵に返り討ちにあった後は、ザコ敵に代わる代わる輪姦されまくったり、主人公たちの目の前で、首輪をつけられたカーラがメチャクチャに犯されたり…と、それはそれは正視に耐えられたモノでありませんでした。例えとしては、大魔王クッパがマリオとルイージの前でピーチ姫を陵辱するようなもの。

でもまぁ、こういうのが好きな人も確かにいるんでしょうから、私も「止めろ!」とまでは申しません。しかしそれにしたって、カーラとエランの和姦エロは絶対に必要であったはず。物語としても、そしてエロゲの義務としても、この2人のエッチは必要不可欠でありましたし、それをカットしてしまうなどというものは許しがたい愚行! こんな残虐な仕打ちは今までに経験がありませんよ。

エロゲのRPGがどれもクソである事は周知。そんなジンクスが破られることなく(破ろうという気すらなく)、RSRも立派なクソRPGでした。

特に厳しいのは戦闘シーン。戦略的要素が果てしなく皆無であるがゆえ、ただプレイヤーは惰性にクリックしていく事に終始。しかもこの戦闘シーンは、無駄に敵がアニメーションしてしまうので、一戦一戦がやたらと長く、やってるうちにだんだん瞼も重くなってきます。

そして、やっぱりというか、エンカウント率が異様に高い。驚くのは、敵を倒して戦闘を終了させた後、一歩も動いてはいないのに次の敵と遭遇してしまう事です。作ってる方にやる気がないのですから、こっちのやる気が湧いてくるはずもありません。

この作品のプレイ時間は、4時間もあれば終わるものなのですが、その時間にしても、ほとんど無駄が含まれての4時間。内容としては、正味1時間で充分に収まってしまう程度ですね。つまりそれは、作業をさせられる時間が3時間余りという事を意味し、短いながらもイライラさせられるという絶妙さを物語っているのです。


それでは最後に、特にシャレにならなかった3つの要素をご紹介致しましょう。

  1、特訓
序盤に「特訓」というイベントがあります。なんて事はない、ただ強制レベル上げ作業を強いられるだけという、杜撰なイベントです。そんな、ただでさえ理解に苦しむイベントにトドメを刺すかのごとく、意味不明の不具合が待ち構えていました。

それはですねー。なんと、敵が出てこないんですよ、単純に。

フィールドを歩けど歩けど敵が一向に現れる気配がない。敵を一定数倒さなくてはならないイベントなのに、その敵が出てこない

一応、再起動して始めると何とかこのバグは解消されましたので、万人が陥るような不具合ではないのでしょう。それでも陥ってしまった私にとっては堪ったものではありません。このバグのせいで、かなり以前にまで遡ってやり直さざるを得ませんでした。

  2、烏賊
作中では、イオタというサブキャラがいるのですが、このキャラクターのエッチシーンが見られません。おそらく彼女のエッチシーンを見ようとするならば、中ボスであるイカ男にわざとやられなくてはならない必要があると思われるのですが(この時点で既にワケワカンナイ)、このイカ男がまたアホみたいに弱い。コイツにワザと負けるなんて事は至難の業……というより不可能です。

主人公が「逃げる」の失敗で攻撃を行わなくとも、味方が勝手に敵を攻撃してあっさり殺してしまう。結果、イオタのエッチシーンは見ることなく話が終わる。最低です。

  3、回想
恐るべき事に、場面回想シーンが実装されていませんでした。ははは、今時回想シーンがついていないエロゲとは驚きですよ。さすが99年製というべきですか? 延期を繰り返し、虚しく時間を浪費させておきながら、生み出されたのがどうしようもない手抜き作品。とても好感は持てませんね。

とりあえずカーラ。ルックスは至上でバストは至高と、彼女自身は紛れもなくパーフェクトの女性。そんなカーラの顔射シーンは大変堪能させていただきました。フェラをさせた後、射精の前にカーラの口を大きく開けさせ、舌を出させた状態でそのまま顔にかける。なんとも鮮やか。でも、やっぱりお相手を務めているのが魔獣ですからね…。おちんちん紫色。下品なボイスまでついていて非常に煩い。嗚呼…。
2002年8月1日