発売日 2002年6月21日
メーカー Tri-Star 
タイトルのセンスも遥か昔
このエロゲをクリアするのに費やした時間、およそ45分電光石火で終わりました。私がろくすっぽう話を読んでいないのも原因の一つですが、もともと選択肢は用意していても分岐はしないような一本道ADV。どんなにゆったりとプレイをしてみても、1時間チョイもすれば物語は終幕しているでしょう。

結論から先に述べますと、これはいつものScoop作品でした。厳密にはこのエロゲのメーカーさんはScoopではなくてTri-Starというメーカーなんですが、どうせ胴元は一緒。面倒臭いのでScoopで統一させます。

そんなScoopさん謹製の安い演出と投げやりなシナリオシステム回りは相変わらず貧弱で、グラフィックはいつまで経っても256色。カオスQUEEN遼子あたりから何ら変化を見せない怠け者エロゲです。もう完全に95年あたりで時計の針が止まっていますね。効果音なんかも当時のものを未だに使い回ししているぐらいですから。

ただそれでも、声優さんの良さと原画家のレベルは他メーカーさんに決して引けを取ってはおりません。Scoopさんの武器はこれだけという事もありますけど、その刃は毎度研がれています。

キャラクターデザインと作画を手掛けるのは、みうらたけひろさん。特徴的なのは、何といってもおっぱいの大きさ。女性キャラの胸が一様にデカイ。登場する6人全員が見事なまでの巨乳揃いなのです。これは購入者の好みによってプラスにもマイナスにも働きかけるでしょうが、幸い私は巨乳が嫌いではない方なので(好きってこと)、この点はOKでした。しかしそれでも、全員が巨乳というのも圧巻(異様)ですねぇ…。

原画そのものは合格の水準にあるのに、グラフィックとしては散々なのが残念。画面一杯にCGを表示すると、どうしても塗りの荒さが目に付く。それぞれの絵によってタッチがバラバラなので、原画家さんの魅力を著しく殺いでしまっていました。線画においても、ガクガクした荒い線がくっきりと残っていますのでなんともやるせない気持ちで一杯。やっぱり256色は今の世では通用しないものでしょう。

Scoop系列でありますので、エロに関しての取り立てて問題はなし。ここらはさすがに「おかずウェア」を自認するだけあって、不覚を取っておりません。

そして、お得意のエッチアニメは今回も収録。まぁ…でもこれは何というか、「邪魔ではないけど別に必要な訳でもない」といったレベルでしたけどね。少なくとも作品のウリとまでは言えない。アニメを期待して購入するのは愚かな行為であるといえるでしょう。それでも短いプレイ時間の中、多種多様なエッチシーンをビッシリと揃えてくれているのは、ユーザーのニーズに添ったものであり、このエロゲの唯一納得できるポイントでもあります。

私はScoopさんのここまでの変遷を目にし、体験してきていますので、中身のおおよその当たりはついておりましたが、現在のエロゲ標準と照らし合わせれば、あまりに古臭くて簡素なエロゲなのは間違いない。Scoopに対してある程度好意を持っている人以外は避けておくべきでしょう。

過去のScoop作品から最も変化を見せたのが汁描写かも。その変化は、行ってはいけない方向への変化。ある種Scoopさんのアイデンティティであったこの部分が失われたとあっては、そろそろここも見限らなくてはならないときが近付いてきているとの兆候か。

なし。どれも単発で消えていくような女性キャラに、魅力を感じる術(すべ)はありません。それにしても、このエロゲの女性キャラクターの平均年齢は高めな気がしますね。お嬢様なんかが混じってるとは言え、25~30歳ぐらい?
2002年6月22日