発売日 2011年4月22日
メーカー Atelier KAGUYA 

SはスレイブMはマスター
ある日、自宅に兄の友人らが訪れていた。彼らの好奇の視線が自分へと向けられていることに気付き、戸惑いを隠せない妹。すると、その様子を見ていた兄が信じられないような一言を発する。「俺の妹が気に入ったんなら、お前らに貸してやってもいいぜ」と。

欲望を焚き付けられ、理性を失った男たちはその場で一斉に襲いかかってくる。兄の目の前で強引に組み敷かれた妹は、許しを請い、必死に抵抗を見せるも、2人がかりで押さえつけられては為す術がない。ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべた鬼畜どもに、ただひたすら陵辱されることを受け入れなくてはならなかった。

一方的に犯された彼女が意識を取り戻したのは、見知らぬ部屋。いつの間にか、自分を蹂躙した男の家へと連れ込まれていたのだ。拉致された彼女に待ち受けていたのは、またしても無情なるレイプ。日が明けようとも悪夢は覚めることなく、男の家をたらい回しにされながら、彼女は来る日も来る日も慰み者として虐げられ続けるのであった…。


まったく、吐き気がするようなストーリーですよね。何の罪もない妹が、どうしてこのような非道な仕打ちを受けなくてはならないのでしょうか? 実の兄の手引きによって醜い豚野郎どもの玩具にされてしまうなんて、あまりに悲惨すぎるっ…! こんな最低最悪の鬼畜の所行には怒りしか沸いてきません。絶対に許さない!!

ちなみに、この設定を男女逆にしたのがいじらレンタル。すると、何故かご褒美感満載の甘美なエロゲに生まれ変わるのだから不思議なものですね~。弟を欲しがるエッチなおねーさんたちの家に赴き、身も心も可愛がってもらえるという素晴らしき日々! 実の姉の手引きによって綺麗なおねーさんたちの玩具にされてしまうなんて、あまりに幸運すぎるっ…!

いつも通りのKAGUYAだと言ってしまえばそれまでなんですけど、今回は姉と弟という絶対的なヒエラルキーの元で、いつもより女性上位の世界観が徹底されていたように思えます。ヒロインは揃ってSっ気満載で、誘わレンタルされては、リードさレンタルで、イカさレンタル。ドSな優姉とみゆき姉には、罵らレンタルの責めらレンタルのしぼらレンタルですけど、根底に可愛がらレンタルなところがあるので嫌味がないんですねぇ。確かにこれはイジメらレンタルというより、いじらレンタルが相応しい。SはSでも、サービスのSという感じ。

一方、主人公のMは満足のM。通常、S系ヒロインに責められる主人公って、男としてのプライドが邪魔をするのか、どうしてもMになりきれない、クールを気取って白々しく本心を偽るタイプが多いんですが、今回の光一君は割とあっさり委ねてしまっていたのが印象的。私としては、お互いが心の底からエッチを楽しむことが和姦の神髄だと思っておりますので、心底楽しそうに弟を弄んでいる姉と、心底楽しそうに姉に弄ばれている弟の関係はすごく心地好い。

光一「ふぅ、ふぅ、んんぅ、違うのっ、はぁ、うあっ、ちく、あぁ、乳首、ふく、いい加減、んひぃ……っ」
光一「んはぁっ、はぁっ、あっ、うあっ、んひぃ……っ、もう許してっ、チ●コ熱いっ、くぅ、んあっ、はぁ、あぁ、おかしくなっちゃうぅっ!」

まぁ、ここまでノリノリなのもどうかと思いますけどね(笑) 完全に女の娘のセリフでしょ、これ。


エロばかりではなく、姉萌えの方もきちんと意識されています。レンタルによる疑似姉弟ですから、当然相手は本物の姉ではないのですが、そこがまた萌えの鉱脈になっていたり。というのも、弟に対する憧れを持ち、他人の弟をレンタルしてまでお姉ちゃんになりたがる彼女たちですので、過剰に「お姉ちゃんぶる」んです。姉という存在は、お姉ちゃんぶって初めてその価値が開花するもの。時に優しく、時に理不尽なお姉ちゃんっぷりを思う存分堪能できるので、たまらないんですよ!

そういう意味で、皐月お姉ちゃんは最高でした。「んーん。お姉ちゃんの言う事はきかなくちゃーダメよ?」「い~からい~からお姉ちゃんに任せて~」 優しく包容力のある甘やかせお姉ちゃんとして、精一杯お姉ちゃんっぷりを発揮してくれていましたから。

意外だったのは、4人の中では最も奥手そうなイメージだった彼女が、ものすごくエッチに手慣れていたところ。経験の豊富さを思わせる適応力の高さと、手際の良さに驚かされます。その上で、イメージにそぐわぬSっ気も持ち合わせており、ニコニコ柔和な笑みを浮かべながら、平気でお尻の穴に指を2本突っ込んでくるのが恐ろしい…。優しい丁寧な語り口で、次々とスケベな行為を行うところはギャップがあって良かったですね。

これだけエロエロで積極的なヒロインを揃えていながら、通り一遍の痴女ヒロインとは一線を画していたのがいじらレンタルの良さ。Sっ気の強いお姉ちゃんに囲まれて絞り抜かれるという点では、過去作の「ドキドキお姉さん」と性質が似ていたとも言えますが、あのときは違って、行為が過度にエスカレートすることがないため、気まずい険悪な空気になることはありません。エロとしての偏りは大きいものの、意外と万人に受け入れやすい作品ではないでしょうか。あ、そういえば全員非処女でしたけど、別にそれは大した問題じゃないよね??

エッチシーンでのアニメーションも頑張っています。画像劣化も最小限で、可動範囲も広域。構図も凝ったものが多いので、なかなかにエロい。あとは、原画がもう少し頑張ってくれたらなぁ。立ち絵はとてもレベル高いのですが、イベントスチルで崩れかけたものがちらほらと。もしChocochipさんだったら、隙のない作品に仕上がっていたでしょうに。

皐月お姉ちゃんとどちらか大いに迷ったのですが、実姉の桜元優が僅差で上回りました。明け透けで横暴で、弟の恥部や心の傷をずけずけと遠慮なしで弄くり回す、鬼のような姉なんですけど、当の彼女は弟のそういった部分も全部ひっくるめて受け入れている。弟のことを1から10まで理解した上で、1から10まで愛しているのが素晴らしいですね~。さすが本物のお姉ちゃんは格が違う!
2011年4月25日